ビルド エクスプローラーを使用すると、キューに入っているビルド、処理中のビルド、および完了したビルドの詳細を表示および管理できます。 5 分以内にキューに挿入されたビルドを表示および管理するには、[キューに挿入済み] タブを使用します。 それ以前のビルドを表示および管理するには、[完了] タブを使用します。
必要なアクセス許可
この手順を実行するには、[ビルドの表示]、[ビルド定義の表示]、および [ビルド リソースの表示] のアクセス許可が [許可] に設定されている必要があります。 詳細については、Microsoft Web サイトの「Team Foundation Server のアクセス許可」を参照してください。
一般的なタスク
タスク |
関連する参照先 |
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ビルド結果の表示: ビルド エクスプローラーを開き、キューに入っているビルド、実行中のビルド、および完了したビルドに関する情報を表示できます。 |
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キューに挿入されたビルドおよび実行中のビルドの管理: 処理中のビルドを停止できます。 これは、たとえば、ビルドを要求する前に変更をチェックインしていなかったことが判明した場合に便利です。 |
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特定のビルドの検索: ビルド定義、ビルドの品質評価、およびビルドが完了した日付に基づいて、フィルターを適用できます。 そのため、表示および管理する必要のあるビルドをより簡単に検索できます。 |
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完了したビルドの管理: ビルドの完了後、ビルドの品質を評価できます。 完了したすべてのビルドについて、新しいビルドを要求できます。 不要になった完了したビルドは削除できます。 定義されたアイテム保持ポリシーの例外として、ビルドを無期限に保持することを指定できます。 これは、たとえば、リリース済みのビルドに対して行うことができます。 |
ビルド エクスプローラーでのビルド結果の表示
ビルド エクスプローラーを使用して、キューに入っているビルド、実行中のビルド、および完了したビルドのすべてを表示できます。 リストされたすべてのビルドについて、そのビルドの詳細を確認できます。
ビルド エクスプローラーでは、各ビルドの次の情報を確認できます。
列 |
説明 |
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状態/結果 (情報アイコン) |
現在のビルドの状態を示します。 有効な状態は、"アクティブ (キューに挿入済み)"、"処理中 (実行中)"、"停止"、"延期"、"成功"、"失敗" などです。 状態アイコンの説明を参照するには、そのアイコンをポイントします。 |
ビルド定義 |
ビルドをキューに挿入するために使用されたビルド定義の名前。 |
優先順位 |
ビルドの優先順位。 ![]()
[優先順位] は [キューに挿入済み] タブにのみ表示されます。
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キューに入れられた日付 |
ビルドがキューに挿入された日時。 ![]()
[キューに入れられた日付] は [キューに挿入済み] タブにのみ表示されます。
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要求者 |
ビルドを要求したユーザーの名前。 |
ビルド コントローラー |
ビルドの実行に使用されたビルド コントローラー。 ![]()
[ビルド コントローラー] は [キューに挿入済み] タブにのみ表示されます。
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無期限に保持 (ロック アイコン) |
ビルドが無期限に保持され、この指定がなければアイテム保持ポリシーによって削除されるような場合でも削除されないことを示します。 ![]()
[無期限に保持] は [完了] タブにのみ表示されます。
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名前 |
完了したビルドの名前。 ビルド名はビルド定義と連結されたビルド番号で構成されます。 ![]()
[名前] は [完了] タブにのみ表示されます。
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ビルドの品質評価 |
完了したビルドの品質評価。 このフィールドは、ビルドの品質評価が割り当てられるまでは空白です。 ![]()
[ビルドの品質評価] は [完了] タブにのみ表示されます。
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終了日 |
ビルドが完了した日時。 ![]()
[終了日] は [完了] タブにのみ表示されます。
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特定のビルドのビルド レポートでは、追加の詳細を確認できます。
ビルド エクスプローラーを開くには
チーム エクスプローラーで、ビルドを表示するチーム プロジェクトを展開し、[ビルド] ノードをダブルクリックします。
ビルド結果のリストをフィルター処理して、特定のビルドをより簡単に検索できます。 詳細については、「ビルド エクスプローラーでの結果の検索」を参照してください。
ビルドの詳細を表示するには
次のいずれかのタスクを実行します。
最近キューに挿入されたビルドの詳細を表示するには、[キューに挿入済み] タブをクリックします。
注意
タブを 5 分後に更新すると、[キューに挿入済み] タブからキューに挿入されたビルドの表示が消えます。 代わりに、[完了] タブを表示する必要があります。
完了したビルド、またはキューに挿入されてから 5 分が経過したビルドの詳細を表示するには、[完了] タブをクリックします。
ビルド エクスプローラーで、詳細を表示するビルドをダブルクリックします。
ビルド詳細のレポートが新しいウィンドウに表示されます。 ウィンドウのタイトル バーには BuildName_BuildNumber が表示されます。BuildName はビルド定義名、BuildNumber はビルド番号です。
(省略可能) ビルド詳細のレポートから、以下のタスクを実行できます。
[概要の表示] をクリックして、ビルド結果の概要を表示します。
[ログの表示] をクリックして、ビルド ログに保存された詳細を表示します。
[格納フォルダーを開く] をクリックして、ビルド出力がコピーされたフォルダーを開きます。
[ビルドの削除] をクリックして、ビルドをサーバーから削除します。
ヒント
この操作は、元に戻すことはできません。 ビルドの削除は、ビルドが不要になったことが確実な場合にのみ実行する必要があります。 多くの組織では、ビルドのアイテム保持ポリシーを使用して、ビルドを自動的に削除する条件が決定されます。 詳細については、「ビルドのアイテム保持ポリシーの指定」(Visual Studio Team Foundation Server 2010) または「ビルドのアイテム保持ポリシーの指定」(Visual Studio Team System 2008 Team Foundation Server) を参照してください。
ビルドの品質評価の値のリストをクリックして、完了したビルドの品質評価を指定します。
注意
完了していないビルドの品質評価は指定できません。
ビルド エクスプローラーでの結果の検索
ビルド エクスプローラーのフィルターを使用すると、ビルド定義名、ビルドの品質評価、またはビルド完了の日付範囲に基づいて、完了したビルドをフィルター処理できます。
ビルド結果をフィルター処理するには
ビルド エクスプローラーの [キューに挿入済み] タブをクリックして、最近キューに挿入されたビルドの結果を表示します。 それ以前に完了したビルドを表示するには、[完了] タブをクリックします。
次のいずれかのタスクを実行します。
特定のビルド定義から作成されたビルドを検索するには、[ビルド定義] で結果を確認する定義をクリックします。
特定の品質評価のビルドを検索するには、[品質評価フィルター] で表示するビルドの品質評価をクリックします。
特定の日付範囲内に完了したビルドを検索するには、[日付フィルター] で目的の期間に対応する日付範囲をクリックします。
フィルター条件を指定すると、ビルド結果のリストが直ちに更新されます。
キューに挿入されたビルドおよび実行中のビルドの管理
ビルドがキューに入れられてから完了するまでは、取り消しのみが可能です。 ビルドがキューに入れられている間または実行中に、品質の評価または削除を行うことはできません。
処理中のビルドを停止するには
- ビルド エクスプローラーの [キューに挿入済み] タブまたは [完了] タブで、[処理中] のビルドを右クリックし、[停止] をクリックします。
完了したビルドの管理
完了したビルドでは、さまざまな処理を実行できます。 ビルド エクスプローラーまたは完了したビルドのビルド結果のレポートから、以下の処理を実行できます。
このセクションの内容
完了したビルドの品質の評価
ビルドが完了したら、生成されたビルドの品質評価を指定できます。 これにより、ビルドに関する情報をチームに伝達できます。 "却下" のマークを付けることによって、特定のビルドを無視する必要があることを指定できます。 テストを開始できることを示す "初期テストの準備完了" というビルドの品質評価を指定できます。 ビルドの品質評価の値の一覧は、組織によって異なる場合があります。 ビルドの品質評価の値の一覧をカスタマイズする方法については、「ビルドの品質評価値の追加および削除」を参照してください。
ビルドの品質をビルド エクスプローラーで評価するには
- ビルド エクスプローラーの [ビルドの品質評価] 列で、特定のビルドに割り当てる品質をクリックします。
ビルドの品質をビルドの概要および詳細レポートで評価するには
- ビルド レポートで、ビルドの品質評価の値のリストをクリックして、完了したビルドの品質評価を指定します。
新しいビルドのキューへの配置
ビルド エクスプローラーに結果が表示されるすべてのビルドについて、新しいビルドをキューに挿入できます。 チーム エクスプローラーから新しいビルドをキューに挿入することもできます。 詳細については、「ビルドの実行と監視 (Team Explorer Everywhere)」を参照してください。
ビルド エクスプローラーから新しいビルドをキューに挿入するには
ソリューション エクスプローラーで、新しいビルドをキューに配置するビルド結果を右クリックし、[新しいビルドをキューに配置] をクリックします。
ビルド結果のビルドをクリックし、ツール バーの [新しいビルドをキューに配置] をクリックする方法もあります。
[キュー ビルド] ダイアログ ボックスで、詳細を入力します。 詳細については、「ビルドの実行と監視 (Team Explorer Everywhere)」を参照してください。
完了したビルドの削除
完了したビルドが不要になった場合は、ビルドを削除することもできます。
ヒント
ビルドを削除すると、関連するテスト結果およびファイルが削除されます。 この手順を使用して削除したデータは復元できません。
ビルドを削除すると、以下の情報は完全に削除されます。
詳細: ビルド エクスプローラーに表示される、完了したビルドについての情報です。 これには、ビルド ステップ、要求元、キューに挿入された日時などが含まれます。 このデータは、Team Foundation Server データベースに格納されます。
ドロップ: ビルドによって作成され、格納場所にコピーされたファイルとフォルダーです。
テスト結果: ビルド処理中に実行されたすべての自動テストの結果、またはこのビルドを対象として発行されたすべてのテストの結果です。
ラベル: ビルド処理によって使用された特定のファイル バージョンに関連付けられたバージョン管理マーカーです。
シンボル: ビルド中に、シンボル サーバーに発行されたデバッグ シンボルです。
必要なアクセス許可
この手順を実行するには、[ビルドの削除] のアクセス許可が [許可] に設定されている必要があります。
完了したビルドを削除するには
ビルド エクスプローラーで、[完了] タブをクリックします。
削除するビルドを選択し (複数可)、右クリックして、[ビルドの削除] をクリックします。
ビルドを選択して、ツール バーの [ビルドの削除] をクリックすることもできます。
確認ダイアログ ボックスで、ビルドの削除を確認したら、[OK] をクリックします。
ビルドを無期限に保持
各ビルド定義には、ビルドの保持方法を指定するアイテム保持ポリシーが関連付けられています。 ビルドを無期限に保持する必要があることを指定して、このアイテム保持ポリシーを無視できます。
ビルドを無期限に保持する必要があることを指定するには
ビルド エクスプローラーで、[完了] タブをクリックします。
保持するビルドを選択し (複数可)、右クリックして、[無期限に保持] をクリックします。
ビルドを選択して、ツール バーの [無期限に保持] をクリックすることもできます。
ビルド エクスプローラーで、無期限に保持されるビルドの横にロック アイコンが表示されます。 ビルドが無期限に保持されることを示すフラグをクリアするには、この手順を繰り返します。
参照
その他の技術情報
ビルド定義の作成と操作 (Team Explorer Everywhere)