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SharePoint ソリューション パッケージの作成

配置パッケージを作成したりカスタマイズしたりするには、パッケージ デザイナーを使用します。 たとえば、SharePoint のプロジェクト項目およびフィーチャーの追加、IIS サーバーのリセット、フィーチャーのアクティブ化スコープの設定、フィーチャーの依存関係の特定などを行うことができます。 このデザイナーでは、マニフェスト (個々のパッケージを記述した XML ファイル) を生成することもできます。

パッケージ化ツール

パッケージ デザイナーを使用すると、パッケージをカスタマイズしたりマニフェストを生成したりすることができます。 SharePoint のプロジェクト項目の追加、Web サーバーのリセットの構成、および配置用サーバーの種類の設定を行うことができます。 詳細については、「方法: パッケージ デザイナーを使用してパッケージのフィーチャーおよび項目を追加および削除する」を参照してください。

また、パッケージング エクスプローラーを使用して、パッケージ ファイル (.wsp) 内のフィーチャーおよび項目を変更することもできます。 詳細については、「方法: パッケージング エクスプローラーを使用してパッケージのフィーチャーおよび項目を追加および削除する」を参照してください。

SharePoint ソリューションを配置するためのパッケージ (.wsp) ファイルは、Visual Studio および MSBuild を使用して作成できます。 SharePoint の配置に必要なマニフェスト ファイルはこのプロセスで生成されます。 詳細については、「方法: Visual Studio で SharePoint ソリューション パッケージを作成する」および「方法: MSBuild タスクを使用して SharePoint ソリューション パッケージを作成する」を参照してください。

パッケージ デザイナーのオプション

次の表は、パッケージ デザイナーを使用してカスタマイズできる、SharePoint パッケージのプロパティの一覧です。

パッケージ デザイナーのプロパティ

既定の設定に関する説明

[名前]

必ず指定します。 パッケージの既定の名前は <プロジェクト名> に設定されます。

[Web サーバーのリセット]

省略可能。 SharePoint サーバーに .wsp ファイルがインストールされた後に Web サーバーを再起動する場合に選択します。

配置サーバーの種類

必ず指定します。 既定では、スコープは ApplicationServer に設定されます。

オプション説明
ApplicationServerサービスをホストするサーバーを表します。
WebFrontEndWeb サイトをホストするサーバーを表します。

[ソリューション内の項目]

パッケージに追加できるすべての SharePoint プロジェクト項目およびフィーチャーを表します。

[パッケージ内の項目]

省略可能。 パッケージ内の配置対象の SharePoint プロジェクト項目およびフィーチャーを表します。

パッケージ化処理の構成

Visual Studio 2010 で SharePoint ソリューションを開発した後に、プロジェクトをパッケージ化する方法をカスタマイズすることができます。

次の表に、.wsp ファイルの作成方法をカスタマイズするために使用できる 2 つの MSBuild ターゲットを示します。

ターゲット

説明

BeforeLayout

ファイルが中間ディレクトリにコピーされる直前にタスクを実行するターゲット。 パッケージ ファイル (.wsp) を作成する前に、ファイルに変更を加えることができます。

AfterLayout

ファイルが中間ディレクトリにコピーされた直後にタスクを実行するターゲット。

詳細については、「方法: MSBuild ターゲットを使用して SharePoint ソリューション パッケージをカスタマイズする」を参照してください。

パッケージ化のアーキテクチャ

Visual Studio で SharePoint パッケージ (.wsp) を作成すると、次のステップが実行されます。

  1. パッケージの物理構造と意味構造が正しいことを確認するために、フィーチャーおよびパッケージが検証されます。

  2. パッケージ内のフィーチャー、プロジェクト項目、およびパッケージ ファイルが列挙されます。 パッケージおよびフィーチャーのマニフェスト ファイルが変換されて、配置およびアクティブ化に必要な情報がすべて追加されます。 トークンは完全修飾値に置き換えられます。

  3. カスタマイズ可能な BeforeLayout MSBuild ターゲットが実行されます。 このステップを設けることによって、.wsp ファイルの作成前に、パッケージに独自の変更を適用することができます。

  4. 列挙されたファイルが中間ディレクトリにコピーされます。

  5. カスタマイズ可能な AfterLayout MSBuild ターゲットが実行されます。 このステップを設けることによって、.wsp ファイルの作成前に、パッケージに独自の変更を適用することができます。

  6. 中間ディレクトリのファイルが .wsp ファイルに追加されます。

パッケージ フォルダーの構造

SharePoint プロジェクトをパッケージ化すると、SolutionFolder\bin\<ビルド構成> フォルダーに .wsp ファイルが自動的に作成されます。 たとえば、ソリューションの格納場所が <ドライブ>:\Visual Studio 2010\Projects\ListDefinition1 で、ビルド構成が [リリース] に設定されている場合、.wsp ファイルは <ドライブ>:\Visual Studio 2010\Projects\ListDefinition1\bin\Release に格納されます。

参照

処理手順

方法: SharePoint ソリューション パッケージをカスタマイズする

方法: パッケージ デザイナーを使用してパッケージのフィーチャーおよび項目を追加および削除する

方法: Visual Studio で SharePoint ソリューション パッケージを作成する

その他の技術情報

How to: Modify Package Properties

方法: MSBuild タスクを使用して SharePoint ソリューション パッケージを作成する

方法: MSBuild ターゲットを使用して SharePoint ソリューション パッケージをカスタマイズする