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チーム プロジェクトへの接続

Visual Studio Team Foundation Server に格納されたリソースを処理するには、チーム プロジェクトに接続しておく必要があります。 Eclipse の各ワークスペースは Team Foundation Server の 1 つのインスタンスに関連付けられます。 さらに、Visual Studio Team Foundation Server 2010 に接続すると、Eclipse ワークスペースは 1 つのチーム プロジェクト コレクションに関連付けられます。 Team Foundation Server の異なるインスタンス上または異なるチーム プロジェクト コレクション内にある複数の Eclipse プロジェクトで作業している場合は、プロジェクトごとに 1 つの Eclipse ワークスペースを使用する必要があります。 プロジェクトが同一のインスタンス (Visual Studio Team Foundation Server 2010 では同一のチーム プロジェクト コレクション) にある場合は、複数のプロジェクトを操作できます。

このトピックでは、既存のチーム プロジェクトに接続し、バージョン管理によって既に管理されている 1 つ以上の Eclipse プロジェクトにアクセスします。 既存のチーム プロジェクトのバージョン管理に新しい Eclipse プロジェクトを配置する必要がある場合は、「バージョン管理下へのファイルの配置 (Team Explorer Everywhere)」を参照してください。

チーム プロジェクトまたはチーム プロジェクト コレクションを作成する場合は、異なる Team Foundation クライアントを使用する必要があります。 詳細については、Microsoft Web サイトの「新しいチーム プロジェクトの開始」を参照してください。

このトピックの内容

必要なアクセス許可

チーム プロジェクトに接続するためには、そのチーム プロジェクトで Team Foundation 有効ユーザーおよび Readers の両方のセキュリティ グループのメンバーである必要があります。 必要なセキュリティ アクセス許可が明示的に設定されている場合は、[サーバーレベル情報の表示] アクセス許可を [許可] に設定し、チーム プロジェクトの [プロジェクトレベル情報の表示] アクセス許可を [許可] に設定する必要があります。 詳細については、「Team Foundation Server のアクセス許可」を参照してください。

チーム プロジェクトへの接続

定義した各 Eclipse ワークスペースは、Team Foundation Server の 1 つのインスタンスと、1 つのチーム プロジェクト コレクション (Visual Studio Team Foundation Server 2010 の場合) に関連付けられます。 異なるインスタンスに接続するには、新しい Eclipse ワークスペースから接続し、1 つ以上の Eclipse プロジェクトをそのワークスペースにインポートする必要があります。 異なるチーム プロジェクト コレクションに接続するには、Team Foundation にバインドされたワークスペースから Eclipse プロジェクトをすべて解除するか、または新しい Eclipse ワークスペースから接続する必要があります。

Eclipse ワークスペースの作成

  1. [ファイル] メニューの [ワークスペースの切り替え] をポイントし、[その他] をクリックします。

    [ワークスペースの起動] ダイアログ ボックスが表示されます。

  2. [ワークスペース] に、作成するワークスペースのパスと名前を入力します。

    [参照] をクリックすることもできます。

  3. [OK] をクリックします。

    Eclipse クライアントが終了して再び開き、新しいワークスペースが読み込まれます。 [ようこそ] ページが表示されます。

  4. [ワークスペース] をクリックします。

    空のプロジェクト エクスプローラーが表示されます。 次に、Team Foundation Server から Eclipse プロジェクトをインポートする必要があります。

Team Foundation Server からの Eclipse プロジェクトのインポート

  1. [ファイル] メニューの [インポート] をクリックします。

    [インポート] ダイアログ ボックスが表示されます。

  2. [インポート ソースの選択] にチームを入力して、一覧を [チーム] ノードに絞り込みます。

    [チーム] ノードは手動で展開することもできます。

    注意

    以前のバージョンの Eclipse では、この一覧は階層構造ではなくフラットである場合があります。

  3. 一覧で、[Microsoft Team Foundation Server] をクリックします。

  4. [次へ] をクリックします。

    [Team Foundation Server からのプロジェクトのインポート] ダイアログ ボックスが表示されます。

  5. 接続するチーム プロジェクトをホストするサーバー インスタンスを指定します。

    接続するサーバーが一覧にない場合は、サーバーを追加できます。 詳細については、「Team Foundation Server のインスタンスの追加」を参照してください。

  6. [チーム プロジェクト コレクション] の一覧で、接続するチーム プロジェクトが含まれるコレクションをクリックします。

  7. [チーム プロジェクト] の一覧で、接続する各チーム プロジェクトのチェック ボックスをオンにし、[次へ] をクリックします。

  8. [TFS ワークスペース] ページで、バージョン管理に使用する Team Foundation Server ワークスペースを指定し、[次へ] をクリックします。

    注意

    [TFS ワークスペース] ページで [編集] をクリックして、作業フォルダーを構成することもできます。 各フォルダーをアクティブまたはクロークとして指定できます。 アクティブなフォルダーはローカルの Eclipse ワークスペースにコピーされますが、クローク設定されたフォルダーはコピーされません。 また、作業フォルダーごとにローカル フォルダーを指定できます。

  9. [プロジェクトの選択] ページの [プロジェクトのインポート] の一覧で、インポートする Eclipse プロジェクトを指定します。

    複数の Eclipse プロジェクトをインポートするには、インポートする各プロジェクトを選択します。 Eclipse プロジェクトの場合は、.project ファイルが含まれているフォルダーを選択する必要があります。 代わりに親フォルダーを指定した場合、プロジェクトはインポートされません。

    注意

    複数のプロジェクト フォルダーを選択するには、Ctrl キーを押しながらフォルダーをクリックします。 フォルダーの範囲を選択するには、Shift キーを押しながら、インポートする範囲の先頭と末尾のフォルダーをクリックします。

  10. (省略可能) 以下のいずれかの手順を実行します。

    • [保存] をクリックして、指定された Eclipse プロジェクトを XML ファイルにエクスポートします。

      その XML ファイルをチーム内の他のユーザーに送信できます。これは、ワークスペースに多くの Eclipse プロジェクトをインポートする必要がある場合に便利です。

    • [読み込み] をクリックして、XML ファイルから Eclipse プロジェクトの一覧をインポートします。

    • 関連する Eclipse プロジェクトをワーキング セットと呼ばれるコンテナーにグループ化するには、[ワーキング セットにプロジェクトを追加] チェック ボックスをオンにします。

      このグループ化は Eclipse プロジェクトの表示にのみ影響し、作業フォルダーには影響しません。

    • これらの各フォルダーから Eclipse プロジェクトを作成する場合は、[Eclipse プロジェクト以外のフォルダーに対する新規プロジェクト ウィザードを表示します] チェック ボックスをオンにします。

      ウィザードは、まだ Eclipse プロジェクトではない選択したフォルダーにのみ表示されます。

    • 既にローカル ファイル システムに存在している場合でも、サーバーからすべての項目を強制的にダウンロードするには、[選択されたプロジェクトのファイルの最新バージョンの取得を実行します] チェック ボックスをオンにします。 既定では、ファイルがローカル ファイル システムにまだ存在していない場合は、ファイルの最新バージョンが取得されます。 このチェック ボックスは、Team Foundation Server ワークスペースでの指定されたフォルダーの作業フォルダー マッピングの設定が完了しているときに、なんらかの理由によってローカル コピーが破損した場合にのみオンにする必要があります。

      注意

      インポート操作が完了したら、常にファイルの最新バージョンを取得できます。 詳細については、「バージョン管理サーバーからのファイルのローカル コピーの取得 (Team Explorer Everywhere)」を参照してください。

  11. [次へ] をクリックします。

  12. [確認] ページで、インポートに指定したプロジェクトを確認します。 一覧が適切であれば、[完了] をクリックします。 訂正する必要がある場合は、[戻る] をクリックします。

    プロジェクト エクスプローラーまたはパッケージ エクスプローラーに、指定した Eclipse プロジェクトが表示されます。 関連付けられたチーム プロジェクトを表示するには、チーム エクスプローラーを手動で開く必要があります。 詳細については、「チーム エクスプローラーのオープン」を参照してください。

Eclipse ワークスペースへの再接続

Team Foundation のインスタンスに関連付けられた 1 つ以上の Eclipse ワークスペースがローカル コンピューター上にある場合は、それらのワークスペースのいずれかに切り替えることによって、すばやく再接続できます。

異なるチーム プロジェクト コレクションまたは Team Foundation の異なるインスタンスに頻繁にアクセスする必要がある場合は、Team Foundation にバインドされた、Eclipse プロジェクトを含まない 1 つの Eclipse ワークスペースを作成できます。 このワークスペースから、チーム エクスプローラー ツール バーの [既存のチーム プロジェクトの追加] をクリックして、任意のインスタンスまたはチーム プロジェクト コレクションに接続できます。

Team Foundation Server のインスタンスに関連付けられた Eclipse ワークスペースに再接続するには

  • [ファイル] メニューの [ワークスペースの切り替え] をポイントし、再接続する Eclipse ワークスペースをクリックします。

    Eclipse クライアントが終了して再び開き、指定した Eclipse ワークスペースが読み込まれます。 ワークスペースが読み込まれる際は、Team Foundation Server の関連付けられたインスタンスへの接続が自動的に作成されます。

Team Foundation Server への接続の問題の解決

Eclipse 対応 Team Foundation Server プラグインから Team Foundation Server への接続に問題が発生した場合は、Team Foundation Server が実行されていないか、ネットワークに問題があるか、十分なアクセス許可を持っていない可能性があります。 この接続の問題の解決を試みるには、次の操作を実行します。

  1. 実行しようとしている操作に必要なアクセス許可を持っているかどうかを確認します。 読み取り専用または操作がブロックされたことを示すエラーが発生する場合は、データを操作するためのアクセス許可を持っていない可能性があります。

    詳細については、「Team Foundation Server のアクセス許可」を参照してください。

  2. チーム エクスプローラーの [ドキュメント] ノードに赤い X アイコンが表示される場合は、Eclipse 対応 Team Foundation Server プラグインと SharePoint 製品との通信が切断されていることを示します。 また、[ドキュメント] ノードの下に表示されていた個々のドキュメント一覧が表示されなくなります。 通信の切断の原因となる条件を次に示します。

    • ローカル コンピューターがネットワークに接続されていない。 この問題を解決するには、ローカル コンピューターがネットワークに接続されていて、ネットワーク リソースにアクセスできることを確認します。

    • SharePoint 製品をホストしているサーバーがオフラインになっているか、コンピューター ネットワークが稼働していない。 この問題を解決するには、SharePoint 製品の管理者に連絡し、サーバーがネットワークで稼働していることを確認します。

    • SharePoint 製品でユーザー アカウントに与えられているアクセス許可が、チーム ポータル サイトにアクセスするのに十分ではない。 SharePoint 製品の管理者に連絡し、自分のユーザー アカウントを貢献者グループに追加することを依頼します。 プロジェクト管理で必要なアクセス許可を与えることができる場合もあります。

  3. チーム エクスプローラーの [レポート] ノードに赤い X アイコンが表示される場合は、レポートへのアクセス許可がないか、SQL Server Reporting Services をホストするサーバーと Eclipse 対応 Team Foundation Server プラグインとの通信が切断されている可能性があります。 その場合、[レポート] ノードへのアクセス許可が設定されているかどうか、Reporting Services をホストするサーバーが起動しているかどうかを、プロジェクト管理者に問い合わせてください。

    以下の両方の条件に該当する場合、[レポート] ノードの横に赤い X アイコンが表示されます。

    • Eclipse 対応 Team Foundation Server プラグインが、Reporting Services と同じコンピューターで実行されている場合。

    • 管理者としてログオンしていないか、Internet Explorer のセキュリティ強化が有効になっている場合。

    これらの問題を解決するには、管理者としてコンピューターにログオンします。または、Internet Explorer を開き、[インターネット オプション][セキュリティ] タブをクリックし、[保護モードを有効にする] チェック ボックスをオフにします。

  4. コンピューターのネットワーク接続が正常に動作しているかどうかを確認します。 ネットワーク接続を必要とする他のアプリケーションも実行してみます。 同じように問題が発生する場合は、ネットワークに問題がある可能性があります。

  5. チーム プロジェクトが Team Foundation Server の別のチーム プロジェクト コレクションに移動されていないかどうかを確認します。 移動されている場合、新しいサーバー名への接続を作成する必要があります。

  6. 関連付けられたチーム プロジェクト コレクションがオフラインになっていないことを確認します。

    この症状は、Visual Studio Team Foundation Server 2010 のみに該当します。

  7. プロキシ サーバーの設定が正しいことを確認します。

    Team Foundation Server のインスタンスへのアクセスにプロキシ サーバーを使用する必要がある場合は、このトピックで前述した「Connecting to Team Projects」のインポート手順の手順 5. にある [プロキシ] タブでプロキシ情報を設定します。 ホスト コンピューター用のプロキシ サーバーを構成しているときに、Team Foundation Server のインスタンスがローカル ネットワーク上にある場合、[プロキシ] タブではプロキシ サーバーを "なし" に設定する必要があります。

    プロキシ サーバーが構成されている場合、既定では、Eclipse 対応 Team Foundation Server プラグインはシステムのプロキシ サーバーを使用して接続を試みます。

参照

その他の技術情報

Team Explorer Everywhere および Team Foundation Server について

バージョン管理下へのファイルの配置 (Team Explorer Everywhere)

バージョン管理サーバーからのファイルのローカル コピーの取得 (Team Explorer Everywhere)