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ラベルを使用したファイルのスナップショット取得 (Team Explorer Everywhere)

ラベルを使用すると、ファイルのスナップショットを取得できます。取得したスナップショットは後で参照できます。 ラベルを使用すると、多数のファイルを表示およびビルドできるだけでなく、ラベルを適用したときの状態までロール バックできます。

Team Foundation ビルドを使用してアプリケーションをビルドする場合、既定では、アプリケーション内のファイルにビルド処理の一部としてビルド番号のラベルが自動的に付けられます。

このトピックの内容

  • ラベルの用途

  • ラベルの適用

  • ラベル名の変更

  • ラベルの一覧、検索、表示、編集、および削除

  • ワークスペースへのファイルのラベル付きバージョンの取得

  • ラベル定義の変更

必要なアクセス許可

ラベルを適用するには、[ラベル] のアクセス許可が [許可] に設定されている必要があります。 ラベルを検索、一覧、または表示するには、[読み取り] のアクセス許可が [許可] に設定されている必要があります。 ラベルを変更または削除するには、ラベルの所有者であるか、[ラベルの管理] のアクセス許可が [許可] に設定されている必要があります。 詳細については、Microsoft Web サイトの「Team Foundation Server のアクセス許可」を参照してください。

ラベルの用途

多くのソフトウェア プロジェクトでは、コードの品質と安定性が適切なレベルに達した場合、新しいバージョンの製品をビルドし、リリースします。 ファイルの変更が続いている間でも、プロジェクト内のファイルのリリースされたバージョンを取得およびビルドできるように、各ファイルの最新バージョンにマークを付ける必要があります。

理論上は、各ファイルの各変更セットの ID を手動で記録することもできますが、このような作業は実用的ではありません。 Team Foundation バージョン管理を使用すると、この作業が簡単になります。 対象のファイルを含むフォルダー、分岐、またはチーム プロジェクトにラベルを適用するだけです。 ラベルには、任意の名前付け規則に従って名前を付けることができます。 たとえば、"Sprint 5"、"M1"、"Beta2"、"Release Candidate 0" などのラベル名を付けることができます。

ラベルを適用すると、特定のバージョンのファイルやフォルダーのビルド、分岐、マージ、比較、取得などの操作を限定するために使用できます。

ラベルの適用後に、ラベルを適用するファイルを変更する必要性が生じることもあります。 Team Foundation バージョン管理では、追加のファイルにラベルを適用すること、特定のファイルからラベルを削除すること、さらにラベルを適用するファイルのバージョンを変更することもできます。

注意

ラベルの適用では、分岐の作成と同じ多くの利点がありますが、通常はコストと複雑さが軽減されます。

ラベルの適用

Eclipse 対応 Team Foundation Server プラグインを使用して既存のラベルを適用すると、すべてのファイル バージョンからそのラベルが削除された後で、そのラベルが適用されます。 一方、Team Foundation Server のプラットフォーム間のコマンド ライン クライアントを使用する場合、ラベル操作は付加的です。 たとえば、$/DinnerNow/Features/FeatureTeamA に MyLabel というラベルを適用しているとします。 後で MyLabel ラベルを $/DinnerNow/Features/FeatureTeamB に適用すると、MyLabel は両方のフォルダーに適用されます。

ソース管理エクスプローラーからラベルを適用するには

  1. ソース管理エクスプローラーを開きます。

    詳細については、「ソース管理エクスプローラーを開く」を参照してください。

  2. ソース管理エクスプローラーで、ラベルを適用するチーム プロジェクト コレクション、チーム プロジェクト、分岐、フォルダー、またはファイルを右クリックし、[ラベルの適用] をクリックします。

    [新しいラベル] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. [名前] にラベルの名前を入力します。

  4. (省略可能) [コメント] にコメントを入力します。

    [バージョン] ボックスの一覧の既定値は [最新バージョン] です。これは、最もよく使用される値です。

  5. (省略可能) 特定のバージョンを対象にしたラベルが必要な場合、[バージョン] ボックスの一覧から次のオプションのいずれかをクリックできます。

    • [変更セット] をクリックすると、[変更セット] ボックスに変更セット番号を指定できます。 または、省略記号 (...) をクリックして [変更セットの検索] ダイアログ ボックスを開きます。

      詳細については、「Search for a Changeset」を参照してください。

    • [日付] をクリックすると、[日付] ボックスに日付を指定できます。または、ドロップダウン メニューのカレンダーから日付を指定できます。

    • [ラベル] をクリックすると、新しいラベルの元にする既存のラベルを指定できます。 [ラベル] ボックスにラベル名を入力するか、省略記号 (...) をクリックして [ラベルの検索] ダイアログ ボックスを開きます。

      詳細については、「ラベルの一覧、検索、表示、編集、および削除」を参照してください。

    • [ワークスペース バージョン] をクリックすると、ワークスペースのバージョンにラベルが作成されます。

  6. 設定が終わったら、次の手順のいずれかを実行します。

    • ラベルを適用するには、[作成] をクリックします。

    • ラベルを適用し、適用後に変更するには、[作成] をクリックし、[編集の続行] を指定します。 この操作でラベルが適用され、[新しいラベル] ウィンドウが表示されます。 このウィンドウは、[ラベルの編集] ウィンドウと同じ機能を実行します。 [ラベルの編集] ウィンドウを使用してラベルを変更する方法の詳細については、「ラベル定義の変更」を参照してください。

注意

Eclipse 対応 Team Foundation Server プラグインで既存のラベルを適用すると、続行するかどうかを確認するメッセージが表示されます。 [OK] をクリックして続行する場合、ラベルを適用するパスに含まれない項目には、そのラベルが指定されなくなります。

コマンド プロンプトからラベルを適用するには

  • コマンド プロンプトで「tf label Label ItemSpec」と入力し、Enter キーを押します。 Label は、ファイルのラベルに使用する名前に置き換えます。 ItemSpec は、ラベルを付けるファイルに置き換えます。 フォルダー内のすべてのコンテンツにラベルを付ける必要がある場合は、「tf label Label . -recursive」と入力します。

    詳細については、Microsoft Web サイトの「Label コマンド」を参照してください。

ラベル名の変更

既存のラベル名は変更できませんが、別のラベルが適用されているファイルとバージョンに異なるラベルを適用することは簡単にできます。

ソース管理エクスプローラーで既存のラベルに基づいてラベルを適用するには

  1. ソース管理エクスプローラーを開きます。

    詳細については、「ソース管理エクスプローラーを開く」を参照してください。

  2. ソース管理エクスプローラーでプロジェクト コレクション ノード (ルート ノード) を右クリックし、[ラベルの適用] をクリックします。

    [新しいラベル] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. [名前] にラベルの名前を入力します。

  4. (省略可能) [コメント] ボックスにコメントを入力します。

  5. [バージョン] ボックスの一覧で、[ラベル] をクリックします。

    [ラベル] ボックスが表示されます。

  6. 次のいずれかの操作を実行します。

    • 既存のラベル名を入力します。

    • 既存のラベル名をよく覚えていない場合、[ラベル] ボックスの横にある省略記号 (...) の参照ボタンをクリックします。

      [ラベルの検索] ダイアログ ボックスが表示されます。

      [ラベルの検索] ダイアログ ボックスのオプションを使用して、ラベルの一覧をフィルター処理し、新しいラベルを適用する既存のラベルを検索します。 詳細については、「ラベルの一覧、検索、表示、編集、および削除」を参照してください。

  7. [作成] をクリックします。

  8. (省略可能) ラベルを作成したら、古いラベルを削除できます。

    詳細については、「ラベルの一覧、検索、表示、編集、および削除」を参照してください。

ラベルの一覧、検索、表示、編集、および削除

Eclipse 対応 Team Foundation Server プラグインでは、[ラベルの検索] ダイアログ ボックスを使用して、ラベルの一覧および検索を行う必要があります。 目的のラベルを見つけたら、ラベルの表示、編集、削除や、適用先のファイルの操作を行います。

[ラベルの検索] ダイアログ ボックスを使用してラベルを一覧表示するには

  1. ソース管理エクスプローラーを開きます。

    詳細については、「ソース管理エクスプローラーを開く」を参照してください。

  2. ソース管理エクスプローラーで、任意のノードを右クリックし、[ラベルの検索] をクリックします。

    [ラベルの検索] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. (省略可能) 次の手順の 1 つまたは複数を実行して、検索を改善します。

    • [名前] に、ラベルの名前を入力します。

    • [プロジェクト] ボックスの一覧で、検索するラベルが含まれるチーム プロジェクトをクリックします。

    • [所有者] に、ラベルの所有者の名前またはエイリアスを入力します。

  4. [検索] をクリックします。

    [結果] リストに、入力した検索条件に一致するラベルが表示されます。

  5. (省略可能) 次のいずれかの手順を実行します。

    • ラベルを表示または変更するには、ラベルを右クリックし、[編集] をクリックします。

      [ラベル] ウィンドウが表示されます。 詳細については、「ラベル定義の変更」を参照してください。

    • ラベルを削除するには、ラベルをクリックし、[削除] をクリックします。

    • [閉じる] をクリックします。

コマンド プロンプトからラベルを一覧表示するには

  1. コマンド プロンプトで、ラベルを表示する Team Foundation Server ワークスペースに対応するフォルダーへディレクトリを移動します。

  2. 「tf labels」と入力し、Enter キーを押します。

    現在の Team Foundation Server ワークスペース内にあるラベルの一覧が表示されます。 -format:detailed オプションを指定して、ラベルに関する詳細な情報を表示できます。 詳細については、Microsoft Web サイトの「Labels コマンド」を参照してください。

コマンド プロンプトからラベルを削除するには

  1. コマンド プロンプトで、ラベルを削除する Team Foundation Server ワークスペースに対応するフォルダーへディレクトリを移動します。

  2. 「tf label –delete Label」と入力し、Enter キーを押します。

    Label は、削除するラベルの名前に置き換えます。 詳細については、Microsoft Web サイトの「Label コマンド」を参照してください。

ワークスペースへのファイルのラベル付きバージョンの取得

一連のファイルにラベルを付けると、特定の時点でのファイルのスナップショットが作成されます。 スナップショットの取得後、数週間または数か月経ってから、そのスナップショット時点のファイルを表示または操作する必要が出てくる可能性があります。 次の手順では、一連のファイルのラベル付きバージョンをワークスペースにダウンロードする方法について説明します。

ラベル付きバージョンのファイルを取得するには

  1. ソース管理エクスプローラーを開きます。

    詳細については、「ソース管理エクスプローラーを開く」を参照してください。

  2. ソース管理エクスプローラーで、ダウンロードする項目を含むコレクション、チーム プロジェクト、分岐、またはフォルダーを右クリックし、[特定バージョンの取得] をクリックします。

    [取得] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. [種類] ボックスの一覧の [ラベル] をクリックし、[ラベル] ボックスにラベル名を入力するか、省略記号 (...) をクリックして [ラベルの検索] ダイアログ ボックスを開きます。

    このダイアログ ボックスの使用方法の詳細については、「ラベルの一覧、検索、表示、編集、および削除」を参照してください。

  4. ラベルを確認し、必要に応じて [取得] ダイアログ ボックスで追加のオプションを指定します。

  5. [取得] をクリックします。

コマンド プロンプトからラベル付きバージョンのファイルを取得するには

  1. コマンド プロンプトで、ファイルを取得する Team Foundation Server ワークスペースに対応するフォルダーへディレクトリを移動します。

  2. 「tf get /version:LLabel ItemSpec」と入力し、Enter キーを押します。 Label は、取得するラベルの名前に置き換えます。 ItemSpec は、取得するファイルまたはフォルダーの名前に置き換えます。 指定したラベルが設定されたすべての項目を取得する場合、ItemSpec は省略できます。

    詳細については、Microsoft Web サイトの「Get コマンド」を参照してください。

ラベル定義の変更

前述した手順のいずれかを使用して [ラベルの編集] ウィンドウを開いたら、ラベルを操作できます。 ウィンドウの上部にはコメントのボックスが表示されます。必要に応じてコメントは編集できます。

[ラベル] ウィンドウでは、次のタスクを実行できます。

  • ラベルへの項目の適用

  • 項目からのラベルの削除

注意

この手順を開始する前に、[ラベルの編集] ウィンドウを開いておく必要があります。 詳細については、「ラベルの一覧、検索、表示、編集、および削除」または「Apply a Label」を参照してください。

ラベルが設定されたバージョンのファイルを変更するには、そのファイルからラベルを削除し、使用するバージョンのファイルにラベルを再び適用する必要があります。

ラベルを項目に適用するには

  1. [ラベルの編集] ウィンドウで、[追加] をクリックします。

  2. [ラベルを設定する項目の選択] ダイアログ ボックスで、ラベルを適用する項目を見つけてクリックします。

  3. (省略可能) 特定のバージョンにラベルを適用する場合は、[バージョン] ボックスの一覧から次のオプションのいずれかをクリックできます。

    • [最新バージョン] をクリックすると、バージョン管理に含まれる最新バージョンにラベルが適用されます。

    • [変更セット] をクリックすると、[変更セット] ボックスに変更セット番号を指定できます。 または、省略記号 (...) をクリックして [変更セットの検索] ダイアログ ボックスを開きます。

      詳細については、「変更セットの検索」を参照してください。

    • [日付] をクリックすると、[日付] ボックスに日付を指定できます。または、ドロップダウン メニューのカレンダーから日付を指定できます。

    • [ラベル] をクリックすると、新しいラベルの元にする既存のラベルを指定できます。 [ラベル] ボックスにラベル名を入力するか、省略記号 (...) をクリックして [ラベルの検索] ダイアログ ボックスを開きます。

      詳細については、「ラベルの一覧、検索、表示、編集、および削除」を参照してください。

    • [ワークスペース バージョン] をクリックすると、Team Foundation Server ワークスペースのバージョンにラベルが作成されます。

  4. [OK] をクリックし、もう一度 [OK] をクリックして、ラベルの変更を確定します。

項目からラベルを削除するには

  1. [ラベルの編集] ウィンドウで、ラベルを削除するコレクション、チーム プロジェクト、分岐、フォルダー、またはファイルをクリックします。

  2. [削除] をクリックします。

    項目からラベルが削除されます。 項目がプロジェクト コレクション、チーム プロジェクト、分岐、またはフォルダーの場合、含まれるすべての項目からもラベルが削除されます。

  3. [OK] をクリックして、ラベルの変更を確定します。

参照

その他の技術情報

バージョン管理の使用 (Team Explorer Everywhere)

変更セットの操作 (Team Explorer Everywhere)

Team Foundation Server ワークスペースの操作 (Team Explorer Everywhere)