シェルブセットを使用すると、ワークスペースの保留中の変更の作業を中断して、優先度の高いタスクを実行したり、別のユーザーがコードをレビューできるようにしたりすることができます。
まず、最新バージョンの取得操作を実行し、ワークスペースをサーバー上の最新バージョンのファイルと同期させます。 次に、アプリケーションをビルドして、シェルブまたはチェックインの前にコンパイルできることを確認します。 この方法を採用すると、ワークスペースの外部で行われた変更をバージョン管理されたファイルに組み込むことができます。
このトピックの内容
保留中の変更のシェルブ
保留中の変更のアンシェルブ
必要なアクセス許可
保留中の変更をアンシェルブするには、[読み取り] および [チェックアウト] のアクセス許可が [許可] に設定されている必要があります。 シェルブ タスクを実行するために必要なアクセス許可はありません。 詳細については、Microsoft Web サイトの「Team Foundation Server のアクセス許可」を参照してください。
保留中の変更のシェルブ
Eclipse 対応 Team Foundation Server プラグインまたは Team Foundation Server のプラットフォーム間のコマンド ライン クライアントから、1 つ以上の保留中の変更をシェルブすることができます。
プラグインから保留中の変更をシェルブするには
次のいずれかを実行して、[シェルブ] ダイアログ ボックスを開きます。
[保留中の変更] ウィンドウで [シェルブ] をクリックします。
プロジェクト エクスプローラーまたはパッケージ エクスプローラーで、保留中の変更が含まれている Eclipse プロジェクト、フォルダー、またはファイルを右クリックし、[チーム] をポイントして、[保留中の変更をシェルブ] をクリックします。
ソース管理エクスプローラーで、保留中の変更が含まれている Eclipse プロジェクト、フォルダー、またはファイルを右クリックし、[保留中の変更をシェルブ] をクリックします。
[シェルブ] ダイアログ ボックスが表示されます。
[シェルブセット名] に、シェルブセットの名前を入力します (たとえば、「2011 年 4 月 31 日コード レビュー」のように入力します)。
[保留中の変更] ボックスの一覧で、ファイルの一覧を閲覧し、それらのファイルをシェルブセットに含めるかどうかを確認します。 ファイルを除外するには、対象のファイルのチェック ボックスをオフにします。
(省略可能) [コメント] に、シェルブセットを説明するコメントを入力します。
(省略可能) 作業項目に関連付けられているファイルや他の項目をシェルブする場合、[作業項目] チャネルをクリックし、関連付けられている作業項目のチェック ボックスをオンにします。
作業項目を変更セットに関連付けるのと同じように、シェルブセットを関連付けます。 詳細については、「変更セットへの作業項目の関連付け (Team Explorer Everywhere)」および「[保留中の変更] ウィンドウでの作業項目詳細情報の表示 (Team Explorer Everywhere)」を参照してください。
組織によっては、各チェックイン操作を 1 つ以上の作業項目に関連付けることを必須とするチェックイン ポリシーを作成する場合があります。 このようなポリシーがある場合、作業項目のチェック ボックスを選択していないと、確認メッセージが表示されます。 詳細については、「変更セットへの作業項目の関連付け (Team Explorer Everywhere)」および「品質ゲートの設定と適用 (Team Explorer Everywhere)」を参照してください。
(省略可能) [チェックイン メモ] チャネルをクリックし、メモを追加します。
組織によっては、1 つ以上のロールからメモを提供することを必須とする場合があります。 たとえば、コード レビューアー、セキュリティ レビューアー、およびパフォーマンス レビューアーによるメモを必須とする組織があるとします。 このようなポリシーがある場合、必須のチェックイン メモを指定していないと、確認メッセージが表示されます。 詳細については、「品質ゲートの設定と適用 (Team Explorer Everywhere)」を参照してください。
(省略可能) 保留中の変更をローカル コンピューターで保持する場合は、[保留中の変更をローカルに保存する] チェック ボックスがオンになっていることを確認します。 シェルブセットが作成された後にローカル コンピューターで保留中の変更を元に戻す場合は、このチェック ボックスをオフにします。
(省略可能) チェックイン ポリシーとチェックイン メモの要件をシェルブセットに適用する場合は、[シェルブする前に、ポリシーおよびチェックイン メモを評価] チェック ボックスをオンにします。
[シェルブ] をクリックして、シェルブセットを作成します。
コマンド プロンプトで保留中の変更をシェルブするには
コマンド プロンプトで「tf shelve –comment:”Comment” ShelvesetName ItemSpec」と入力し、Enter キーを押します。
Comment は、シェルブセットの説明に置き換えます (省略可能)。 ShelvesetName は、作成するシェルブセットの名前に置き換えます。 ItemSpec は、シェルブするファイルまたはフォルダーに置き換えます。 ItemSpec パラメーターを指定しない場合は、現在のワークスペース内のすべての保留中の変更がシェルブされます。
詳細については、Microsoft Web サイトの「Shelve コマンド」を参照してください。
注意
ファイルがシェルブされた後に保留中の変更をワークスペースから削除する場合は、–move オプションを指定できます。
メッセージが表示されたら、シェルブセットを作成することを確認します。
保留中の変更のアンシェルブ
Eclipse 対応 Team Foundation Server プラグインまたは Team Foundation Server のプラットフォーム間のコマンド ライン クライアントからシェルブセットをアンシェルブできます。 シェルブセットをアンシェルブする場合、Team Foundation は、ワークスペースで既に保留中の変更と競合しない限り、シェルブされた各リビジョンを対象のワークスペースに保留中の変更として復元します。 アンシェルブ プロセスの処理の詳細については、「シェルブセットを使用した保留中の変更の削除 (Team Explorer Everywhere)」を参照してください。
通常、ユーザーは次のような理由でコードをアンシェルブします。
未レビュー コードのチェックインを防ぐためにシェルブセットが作成された後に、コード レビューのコードを取得するため。
将来、シェルブされた保留中の変更を作業に統合するため。
Unshelve コマンドを使用すると、シェルブセット内の 1 つ、複数、またはすべての保留中の変更をワークスペースに復元できます。 シェルブセットをアンシェルブする場合、Visual Studio Team Foundation Server は、ワークスペースで既に保留中の変更と競合しない限り、シェルブされた各リビジョンを対象のワークスペースに保留中の変更として復元します。 このような保留中の変更は、[保留中の変更] ウィンドウに表示されます。
ファイルの 2 つのバージョンの解決可能な相違を自動的にマージし、競合を手動でマージできるようにする Get 操作とは異なり、アンシェルブ操作はマージをサポートしていません。 コード レビューの開始時に、シェルブされた保留中の変更をワークスペースから削除すると、ファイルへのコメントの追加などのレビュー担当者がシェルブセットに行う変更によって、アンシェルブ プロセスの処理中にマージの競合が発生しなくなります。
プラグインから保留中の変更をアンシェルブするには
[保留中の変更] ウィンドウで [アンシェルブ] をクリックします。
[保留中の変更] ウィンドウを開く方法の詳細については、「他のワークスペースに含まれる保留中の変更の表示 (Team Explorer Everywhere)」を参照してください。
[アンシェルブ] ダイアログ ボックスが表示されます。
[所有者] に、シェルブセットを作成したユーザーのエイリアス (例: ADVENTUREWORKS\JuanGo または juango のみ) を入力し、[検索] をクリックします。
[結果] の一覧で、ワークスペースにアンシェルブするシェルブセットをクリックし、[詳細] をクリックします。
[シェルブセットの詳細] ダイアログ ボックスが表示されます。
注意
[アンシェルブ] をクリックすると、対象のファイルが取得されているかどうかを確認できません。 さらに、アンシェルブ操作の動作をカスタマイズすることもできません。
Team Foundation バージョン管理のサーバーからシェルブセットを削除する場合は、[シェルブセットの詳細] ダイアログ ボックスで [シェルブセットをサーバーに保持する] チェック ボックスをオフにします。
(省略可能) シェルブセットに関連付けられている作業項目とチェックイン メモを復元しない場合は、[作業項目およびチェックイン メモの復元] チェック ボックスをオフにします。
ワークスペースにアンシェルブするシェルブセット項目に対応するチェック ボックスをオンまたはオフにし、[アンシェルブ] をクリックします。
既定では、シェルブセット内のすべてのファイルがアンシェルブされます。
コマンド プロンプトで保留中の変更をアンシェルブするには
コマンド プロンプトで「tf unshelve ShelvesetName」と入力し、Enter キーを押します。 ShelvesetName は、アンシェルブするシェルブセットの名前に置き換えます。
詳細については、Microsoft Web サイトの「Unshelve コマンド」を参照してください。
参照
その他の技術情報
ワークスペース内のすべての保留中の変更内容の表示および管理 (Team Explorer Everywhere)