Team Foundation バージョン管理を使用してファイルを管理することで、ソースコード ファイルなど 1 つの資産についてチーム メンバーが同時に作業できます。 ただし、複数人が同じファイルで同時に作業する場合、競合を解決する必要が生じることもあります。
次の操作のいずれかを実行しようとすると、競合が発生する可能性があります。
ファイルの取得またはチェックイン: ワークスペースのバージョンとサーバー上のバージョンの間に競合が発生する可能性があります。
ある分岐から別の分岐へのマージ: ソース分岐のファイル バージョンとターゲット分岐のファイル バージョンの間に競合が発生する可能性があります。
アンシェルブ変更: アンシェルブするワークスペースのバージョンとサーバー上のバージョンの間に競合が発生する可能性があります。
tf rollback コマンドを使用したロール バック操作の実行: カレント バージョンのファイルと作成しようとしているバージョンの間に競合が発生する可能性があります。
操作を完了しようとしたときに競合が発生してフラストレーションを感じることがありますが、Team Foundation バージョン管理には、競合の原因を把握できる情報を確認する機能や、競合の解決に使用できるツールが用意されています。 多くの場合、[すべてを自動解決] や [自動マージ] などの自動操作を使用すると、競合をすぐに解決できます。
必要なアクセス許可
これらの手順を実行するには、ソース パス内の項目の [読み取り] のアクセス許可と、ターゲット パス内の項目の [チェックアウト] のアクセス許可が [許可] に設定されている必要があります。 ターゲット パス内の項目の名前を変更する場合は、ソース パスとターゲット パスの両方の [チェックアウト] のアクセス許可が [許可] に設定されている必要があります。 ロックを扱う場合は、[ロック] のアクセス許可が [許可] に設定されている必要があります。 詳細については、Microsoft Web サイトの「Team Foundation Server のアクセス許可」を参照してください。
競合の解決
操作を完了する前に、[競合の解決] ダイアログ ボックスが表示される原因となった競合を解決する必要があります。 Eclipse 対応 Team Foundation Server プラグインに指示して、すべての競合について自動的に解決することを試みることができます。 競合のいくつかは手動で解決する必要があります。 解決できない変更を自動的に解決しようとすると、エラーが表示されます。
注意
このセクションの手順では、なんらかの操作を実行して [競合の解決] ダイアログ ボックスが表示された状態を前提にしています。 ダイアログ ボックスを閉じている場合は、同じ操作を再び実行するとダイアログ ボックスが再び表示されます。
すべての競合を自動的に解決するには
[競合の解決] ダイアログ ボックスで、[すべてを自動マージ] をクリックします。
Eclipse 対応 Team Foundation Server プラグインによって、表示された競合の解決が試みられます。 成功した場合は、操作が完了します。 競合が解決できなかった場合はエラーが表示され、操作を完了する前に競合を手動で解決する必要があります。
1 つの競合を手動で解決するには
[競合の解決] ダイアログ ボックスで、解決する競合をクリックして、[解決] をクリックします。
表示された競合をダブルクリックすることもできます。
[バージョンの競合の解決] ダイアログ ボックスが開きます。 競合の理由と競合するファイルのローカル パスが示されます。
競合を解決する前にファイルを比較するには、[比較] をクリックします。 既定では、ローカル バージョンのファイルがサーバー上のバージョンと比較されます。 [比較] ボタンの一覧を開いてさらに比較することができます。
解決オプションを指定します。 選択肢は競合の種類および競合の原因となった操作によって変わります。
注意
Eclipse には組み込みのマージ ツールがないため、外部のマージ ツールをインストールする必要があります。 編集の競合が発生した場合、マージ ツールがインストールされているとオプションが表示され、マージ ツール内でオプションをマージすることができます。
[OK] をクリックして指定した解決を適用します。
[競合の解決] ダイアログ ボックスの残っている変更の一覧がそれぞれの競合を解決するたびに更新されます。
すべての競合を解決して、[閉じる] をクリックします。
参照
その他の技術情報
保留中の変更内容の送信および取り消し (Team Explorer Everywhere)