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Team Explorer Everywhere に関する問題のトラブルシューティング

このトピックでは、Team Explorer Everywhere の使用時に発生する最も一般的な問題と、その解決方法について説明します。

このトピックの内容

コマンド ライン クライアントがパスに見つからない

Team Foundation Server のプラットフォーム間のコマンド ライン クライアントを簡単に使用できるようにするために、Team Foundation Server のプラットフォーム間のコマンド ライン クライアントが格納されているディレクトリをシェルの実行パスに追加する必要があります。 以下の手順では、Team Foundation Server のプラットフォーム間のコマンド ライン クライアントを使用しているオペレーティング システム別にその方法を示します。

重要

Team Foundation Server のプラットフォーム間のコマンド ライン クライアントを実行パスに追加するには、事前にインストールしておく必要があります。

この問題を解決するには、Team Foundation Server のプラットフォーム間のコマンド ライン クライアントと同じコンピューター上で実行しているオペレーティング システムに該当する説明を参照してください。

Windows

Windows パスにコマンド ライン クライアントを追加するには

  1. [スタート] メニューの [マイ コンピューター] (または [コンピューター]) を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

  2. [システムの詳細設定] をクリックします。

    [システムのプロパティ] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. [詳細] タブをクリックし、[環境変数] をクリックします。

  4. [システム環境変数] の一覧の [Path] をクリックし、[編集] をクリックします。

    [システム変数の編集] ダイアログ ボックスが表示されます。

  5. [変数値] で、パスの末尾にセミコロンを入力し、その後にコマンド ライン クライアントが含まれているフォルダーのパスを入力します。次に、[OK] を 3 回クリックします。

更新されたパスを有効にするには、新しいコマンド プロンプト ウィンドウを開く必要があります。

Unix (Mac OS X を含む)

Unix の構成手順は、コマンド シェルによって異なります。 ほとんどの Unix オペレーティング システムでは、sh シェルまたは bash シェルが既定値として設定されています。

注意

ホーム ディレクトリに Team Foundation Server のプラットフォーム間のコマンド ライン クライアントをインストールしていて、"~" 構文がシェルに正しく解析されない場合は、"~" の代わりに "$HOME" を使用します。 たとえば、"$HOME/teamexplorer" と指定します。

bash シェルのパスを更新するには

  1. テキスト エディターで、~/.bashrc ファイルを開きます。 このファイルに "PATH=" で始まる行が既に含まれている場合は、コロンを追加し、その後に Team Foundation Server のプラットフォーム間のコマンド ライン クライアントをインストールしたフォルダーのパスを入力します。

    たとえば、次のように更新します。

    PATH=”/usr/local/bin:/usr/bin:/bin:/usr/bin/X11:/usr/games:~/teamexplorer”
    
  2. ~/.bashrc ファイルが存在しないか、このファイルに "PATH=" で始まる行が含まれていない場合は、代わりに次のような行をファイルの末尾に追加します。

    PATH=”$PATH:~/teamexplorer”
    

    この構文を使用することで、シェルに継承される既存のパスを保持できます。

  3. ファイルを保存して閉じます。

これで、すべての新しい bash シェルのパスに Team Foundation Server のプラットフォーム間のコマンド ライン クライアントが含まれるようになりました。

cash シェルまたは tcsh シェルのパスを更新するには

  1. テキスト エディターで、~/.cshrc (tcsh の場合は ~/.tcshrc) ファイルを開きます。 このファイルに "set path =" で始まる行が既に含まれている場合は、空白を追加し、その後に Team Foundation Server のプラットフォーム間のコマンド ライン クライアントが含まれているフォルダーのパスを入力します。

    たとえば、次のように更新します。

    set path = ( /usr/local/bin /usr/bin /bin /usr/bin/X11 /usr/games ~/teamexplorer )
    

    ~/.cshrc (tcsh の場合は ~/.tcshrc) が存在しないか、このファイルに "set path =" で始まる行が含まれていない場合は、代わりに次のような行をファイルの末尾に追加します。

    set path = ( $path ~/teamexplorer )
    

    この構文を使用することで、シェルに継承される既存のパスを保持できます。

  2. ファイルを保存して閉じます。

これで、すべての新しい csh シェルまたは tcsh シェルのパスに Team Foundation Server のプラットフォーム間のコマンド ライン クライアントが含まれるようになりました。

zsh

手順は bash の場合と同様ですが、~/.zshrc ファイルを変更します。

sh および ksh

手順は bash の場合と同様ですが、~/.profile ファイルを変更します。

キャッシュ ファイルまたは設定ファイルが見つからない

Team Explorer Everywhere は、Eclipse 対応 Team Foundation Server プラグインまたは Team Foundation Server のプラットフォーム間のコマンド ライン クライアントを実行するコンピューター アカウントに固有のディレクトリに、キャッシュ情報および設定を格納します。 このファイルの場所はオペレーティング システムによって異なりますが、常にユーザーの "ホーム" ディレクトリ内となります。

すべてのキャッシュ ファイルおよび設定は、それを使用する Team Explorer Everywhere のメジャー バージョンごとに区別され、これらのファイルの各バージョンに対して、基本設定ディレクトリ内に個別のサブディレクトリが保持されます。

オペレーティング システム

場所

メモ

Windows

%USERPROFILE%\Local Settings\Application Data\\Microsoft\Team Explorer

%USERPROFILE% は、通常は C:\Documents and Settings\UserName (または C:\Users\UserName) などのように展開される環境変数です。

Mac OS X

~/Library/Application Support/Microsoft/Team Explorer/10.0

~ という表記は、Unix シェルではホーム ディレクトリを意味します。

Unix

~/.microsoft/Team Explorer/10.0

~ という表記は、Unix シェルではホーム ディレクトリを意味します。

Team Explorer Everywhere を root ユーザーとして実行すると問題が発生する

Team Explorer Everywhere は、Unix を実行しているコンピューターでは root 以外のユーザーとして実行するように設計されています。

Eclipse 対応 Team Foundation Server プラグインまたは Team Foundation Server のプラットフォーム間のコマンド ライン クライアントを root ユーザーとして実行すると、ファイルのチェックインまたはチェックアウト時に問題が発生する可能性があります。

この問題を解決するには

Eclipse 対応 Team Foundation Server プラグインまたは Team Foundation Server のプラットフォーム間のコマンド ライン クライアントを root 以外のユーザーとして実行します。

Mac OS X で読み取り専用ファイルにユーザー変更不可フラグが設定されない

Apple の HFS ファイル システムおよび HFS+ ファイル システムでは、"ユーザー変更不可" フラグなどの省略可能なメタデータを含むファイル フラグがサポートされています。 このフラグを設定すると、Unix のアクセス許可に関係なく、ファイルを変更できなくなります。 Mac OS X ソフトウェアは、通常、ファイルを読み取り専用に設定するときにユーザー変更不可フラグを設定します。 Eclipse 対応 Team Foundation Server プラグインおよび Team Foundation Server のプラットフォーム間のコマンド ライン クライアントは既定でファイルを読み取り専用に設定しますが、そのクライアントはユーザー変更不可フラグを設定しません。 これは、このフラグを解釈できないレガシ アプリケーションをサポートするためです。

この問題を解決するには

読み取り専用ファイルでユーザー変更不可フラグを有効にするには、TP_SET_IMMUTABLE 環境変数の値を "on" に設定します。 この変数は、Mac OS X を実行していないコンピューターでは無視されます。

参照

その他の技術情報

Eclipse 対応 Team Foundation Server プラグイン