Pick アクティビティでは、イベント ベースの制御フローを提供します。このアクティビティは、トリガー起動イベントに応答して、複数の分岐のいずれか 1 つを実行します。
Pick アクティビティ
Pick アクティビティには、PickBranch オブジェクトのコレクションが含まれており、Pick アクティビティはそのオブジェクトの 1 つを、トリガーの役割を果たす受信イベントに応答して実行できます。このようにして、Windows ワークフロー デザイナーでは、イベント ベースの制御フロー モデリングが提供されます。各 PickBranch には、Trigger および Action が含まれます。Pick アクティビティの実行の開始時に、PickBranch 要素のすべてのトリガー アクティビティがスケジュールされます。最初のアクティビティが完了すると、対応するアクション アクティビティがスケジュールされ、他のすべてのトリガー アクティビティは取り消されます。
Pick アクティビティ デザイナーの使用方法
Pick アクティビティ デザイナーは、[ツールボックス] の [制御フロー] カテゴリにあります。[ツールボックス] にアクセスするには、ワークフロー デザイナーの [ツールボックス] タブをクリックします (または、[表示] メニューの [ツール バー] をクリックするか、Ctrl キーと Alt キーを押しながら X キーを押します)。
Pick アクティビティ デザイナーは、[ツールボックス] からドラッグして、アクティビティ デザイナーを通常配置しているワークフロー デザイナー画面の任意の場所 (Sequence アクティビティ デザイナー内など) にドロップできます。ワークフロー デザイナーにドロップすると、Pick アクティビティが作成されます。このアクティビティには、既定で、Branch1 および Branch2 という表示名を持つ 2 つの空の PickBranch アクティビティが要素として格納されます。それぞれの DisplayName プロパティの値は、PickBranch アクティビティ デザイナーのヘッダー内、または各分岐の [プロパティ] ウィンドウ内で編集できます。
PickBranch アクティビティを Pick オブジェクトのコレクションに追加する方法は 2 つあります。[ツールボックス] から PickBranch デザイナーをドラッグ アンド ドロップする方法と、Pick デザイン画面内からコンテキスト メニューを使用する方法です。詳細については、「PickBranch アクティビティ デザイナー」を参照してください。Pick アクティビティ デザイナー内に配置できる要素は、PickBranch アクティビティ デザイナーのみです。
Pick アクティビティのプロパティ
次の表に、Pick のプロパティと、デザイナーでのその使用方法を示します。これらのプロパティは、プロパティ グリッドまたはデザイナー画面で編集できます。
プロパティ名 | 必須 | 使用法 |
---|---|---|
省略可 |
ヘッダーの Pick アクティビティ デザイナーの表示名を指定します。既定値は Pick です。この値は、プロパティ グリッドで編集することも、アクティビティ デザイナーのヘッダーで直接編集することもできます。 DisplayName は必須ではありませんが、使用することをお勧めします。 |