IntelliSense は、Transact-SQL のプログラミング作業の生産性を向上させるための機能を提供します。Transact-SQL エディターを使用すると、IntelliSense によって現在のプロジェクトまたは接続からデータベース オブジェクトの一覧が提供され、ユーザーの選択に応じて自動的にコードに挿入されます。IntelliSense は単語を補完し、関数、パラメーター、ストアド プロシージャについて説明するツールヒントを提供することができます。
IntelliSense はメニューやツールヒントに加え、コード解析機能も提供します。これにより、コードが読みやすくなります。区切り記号の照合機能を使用すると、コード ブロックを識別し、コード領域を折りたたむことができるため、大規模な SQL ファイルでの作業が容易になります。
一般的な Transact-SQL プログラミング パターンのために用意された完全なコード スニペットを挿入することもできます。詳細については、「Transact-SQL コード スニペットの使用」を参照してください。
オンラインおよびオフラインでの IntelliSense の使用
IntelliSense のメンバーの一覧、入力候補、パラメーター ヒント、クイック ヒントの機能は、特定の条件下でのみ、Transact-SQL エディターで使用できます。これらの機能の可用性は、編集しているファイルがデータベース プロジェクトに関連付けられているかどうか、SQL Server のインスタンスに接続されているかどうか、という 2 つの要因によって決まります。詳細については、「Transact-SQL IntelliSense のトラブルシューティング」を参照してください。
次の IntelliSense 機能は、エディターがプロジェクトに関連付けられていない場合、または SQL Server のインスタンスに接続されていない場合でも、常に使用できます。
コードの色付け
区切り記号の照合
折りたたむことができるコード領域
Transact-SQL コード スニペット
メンバーの一覧、入力候補、パラメーター ヒント、クイック ヒントの機能を使用するには、.sql ファイルが Visual Studio プロジェクトの一部であるか、SQL Server のインスタンスに接続されている必要があります。
メンバーの一覧
メンバーの一覧機能は、ユーザーが Transact-SQL エディターに入力した Transact-SQL 構文に基づいて、有効なデータベース オブジェクトの一覧を提供します。一覧からメンバーを選択し、Enter キーまたは Tab キーを押すと、メンバーがコードに挿入されます。詳細については、「List Members」を参照してください。
入力候補
一意に識別できる部分まで変数名、コマンド名、関数名を入力すると、入力候補機能により、残りの部分が自動的に入力されます。詳細については、「Complete Word」を参照してください。
パラメーター ヒント
パラメーター ヒント機能により、パラメーター リストが表示され、関数またはストアド プロシージャで必要とされるパラメーターの数、名前、および型について確認できます。太字で表示されるパラメーターは、入力中の関数やストアド プロシージャで必要なパラメーターを示しています。
パラメーター リストには入れ子にされた関数についても表示されます。他の関数のパラメーターとして関数を入力する場合、パラメーター リストには内部関数のパラメーターが表示されます。内部関数のパラメーター リストが完了すると、パラメーター リストには再び外部関数のパラメーターが表示されます。詳細については、「Parameter Info」を参照してください。
クイック ヒント
クイック ヒント機能では、コード内の識別子に関する完全な宣言が表示されます。識別子の上にマウスのポインターを置くと、黄色のポップアップ ウィンドウにその宣言が表示されます。詳細については、「Quick Info」を参照してください。
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Transact-SQL のクイック ヒント機能は、IntelliSense によってサポートされる識別子でのみ利用できます。詳細については、「IntelliSense でサポートされている Transact-SQL 構文」を参照してください。 |
解析機能
コードを読みやすくするため、Transact-SQL エディターでは、コードの色付け、区切り記号の照合、および折りたたむことができるコード領域が提供されます。Transact-SQL エディターの区切り記号の照合では、ペアでコーディングする必要がある構文要素が正しくペアになっているかどうかをすぐに検出します。たとえば、かっこを使用したグループ化や BEGIN と END、一致するペアは、入力時にエディターで強調表示されます。詳細については、「Transact-SQL の区切り記号の照合の使用」を参照してください。
Transact-SQL エディターでは、区切り記号のペアの内部にあるコードのブロックを折りたたむこともできます。負符号の付いたボックスをクリックすると、それに続くコード ブロックが折りたたまれます。
正符号の付いたボックスをクリックすると、コード ブロックが復元されます。
コード スニペット
Transact-SQL コード スニペット機能を使用すると、一般的な Transact-SQL プログラミング パターンをすぐにコーディングできます。IntelliSense のメニューを使用して、必要なスニペットの種類を選択します。スニペットを作成したら、Tab キーを使用して、変更を加える構文まで移動します。前の例の CREATE TABLE ステートメントを作成するときに使用した Transact-SQL コード スニペット メニューを次の図に示します。詳細については、「Transact-SQL コード スニペットの使用」を参照してください。