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スライダー コントロールのスタイル

スライダー コントロール (CSliderCtrl) は、垂直方向にも水平方向にも配置できます。 スライダーの片側または両側に目盛りを配置することもできます。目盛りは配置しなくてもかまいません。 また、スライダーを使用して、連続する値の範囲を指定することもできます。 これらのプロパティは、スライダー コントロールの作成時に指定するスライダー コントロールのスタイルを使用して制御されます。

TBS_HORZ スタイルおよび TBS_VERT スタイルを使用すると、スライダー コントロールの向きを決定できます。 向きを指定しない場合、スライダー コントロールの向きは水平方向になります。

TBS_AUTOTICKS スタイルを使用すると、値の範囲内の増分量ごとに目盛りがあるスライダー コントロールを作成できます。 これらの目盛りは、SetRange メンバー関数を呼び出すと自動的に追加されます。 TBS_AUTOTICKS を指定しない場合は、SetTicSetTicFreq などのメンバー関数を使用して、目盛りの位置を指定できます。 目盛りを表示しないスライダー コントロールを作成するには、TBS_NOTICKS スタイルを使用します。

目盛りは、スライダー コントロールの片側または両側に表示できます。 水平スライダー コントロールの場合は、TBS_BOTTOM スタイルまたは TBS_TOP スタイルを指定できます。 垂直スライダー コントロールの場合は、TBS_RIGHT スタイルまたは TBS_LEFT スタイルを指定できます。 (TBS_BOTTOMTBS_RIGHT が既定の設定です。スライダー コントロールの両側に目盛りを表示する場合は、スライダー コントロールの向きに関係なく、TBS_BOTH スタイルを指定します。

作成時に TBS_ENABLESELRANGE スタイルを指定した場合にだけ、スライダー コントロールに選択範囲を表示できます。 スライダー コントロールにこのスタイルが設定されていると、選択範囲の開始位置と終了位置の目盛りが垂直のダッシュではなく三角形で表示され、選択範囲が強調表示されます。 選択範囲は、スケジュール管理用の簡単なアプリケーションで使用すると便利です。 たとえば、目盛りを 1 日の時間に対応させると、ユーザーはある範囲の目盛りを選択し、その選択範囲をミーティングの時間として指定できます。

既定では、スライダー コントロールのスライダーの長さは選択範囲に応じて変化します。 スライダー コントロールに TBS_FIXEDLENGTH スタイルが設定されている場合は、選択範囲が変更されてもスライダーの長さは同じままです。 TBS_NOTHUMB スタイルが設定されているスライダー コントロールでは、スライダーは表示されません。

参照

参照

CSliderCtrl の使い方

概念

コントロール (MFC)