更新 : 2007 年 11 月
MFC クラス宣言では、// Implementation の部分が最も重要になります。
この部分には実装に関するすべての情報が記述されます。メンバ変数とメンバ関数の両方がこの部分に記述されます。このコメントの下に記述されている部分は将来変更される可能性があります。このため、作成するコードは // Implementation コメント行以下の情報に依存しないようにしてください。また、// Implementation 行の下で宣言されているメンバは、マニュアルに解説されていません。テクニカル ノートでは解説されている場合があります。仮想関数のオーバーライドは、仮想関数が基本クラスのどの部分で定義されているかに関係なく、この部分で行われます。関数のオーバーライドは、処理系に関する問題であるからです。通常、これらのメンバはプロテクト メンバですが、そうではない場合もあります。
「コメントの例」で引用されている CStdioFile クラスのリストを見ると、// Implementation コメントの下のメンバ宣言では public、protected、private のすべてが使用される可能性があることがわかります。これらのメンバは将来変更される可能性があるため、扱いに注意してください。public として宣言されているメンバは、MFC の実装上の都合からそう宣言されているのであって、MFC の外部から安全に使用できるというわけではありません。
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// Implementation コメントの前後には、他のタイプのコメントが記述されることがあります。これらのコメントはその部分で宣言されているメンバの種類を示します。// Implementation の後にコメントが記述されている場合は、その部分で宣言されているメンバが将来変更される可能性があるものと考えてください。 |