更新 : 2007 年 11 月
このトピックでは、Microsoft Visual Studio .NET 2002 または 2003 のプロジェクトを Visual Studio 変換ウィザードを使用して Microsoft Visual Studio 2005 に変換する方法について説明します。このウィザードは、数多くの変更を Web サイトに対して行って、ASP.NET バージョン 2.0 Web サイトとしてコンパイルできるようにします。このウィザードは、Visual Web Developer 2005、Visual Web Developer 2005 Express Edition、Visual Studio 2005、および Visual Studio 2005 Team System に含まれています。
変換ウィザードの実行
以前のバージョンの Visual Studio .NET で作成したプロジェクトを開くと、変換ウィザードが自動的に起動します。変換プロセスの完了後に、変更を元に戻すことはできません。ウィザードは、変更を開始する前に、プロジェクトのバックアップ コピーを保存するよう要求します。変換ウィザードを起動する前に、元のプロジェクトのバックアップ コピーを作成することをお勧めします。
.NET Framework では、共通言語ランタイムの複数のバージョンを同じコンピュータにインストールできます。.NET Framework Version 2.0 をインストールしても、以前のバージョンの .NET Framework で実行されている既存のアプリケーションに影響が出ることはありません。詳細については、「ASP.NET の side-by-side 実行の概要」を参照してください。同様に、Visual Studio 2005 は以前のバージョンでの side-by-side 実行が可能です。これは、アプリケーションの変換が必要に応じて行えることを意味します。side-by-side 実行は、複数のアプリケーションで構成されているソリューションでも可能です。この場合、各アプリケーションを個別に変換できます。
次の手順は Visual Web Developer 2005 用です。Visual Studio .NET プロジェクトを他の Microsoft Visual Studio 2005 製品で開くための手順は、次の手順とは異なる場合があります。
Visual Studio .NET プロジェクトを変換するには
Visual Web Developer 2005 を開きます。
[ファイル] メニューの [Web サイトを開く] をクリックします。
このダイアログ ボックスでは、Microsoft Internet Information Services (IIS) がインストールされているかどうかに関係なく、ローカル コンピュータ上で既存の Web サイトを開くことができます。状況に適したタブをクリックします。選択肢は、[ファイル システム]、[ローカル IIS]、[FTP サイト]、および [リモート サイト] です。
メモ :
Web ベースのプロジェクトを [ファイル システム] タブで開くと、IIS メタデータ情報が失われます。Web ベースのプロジェクトは、[ローカル IIS] タブで開きます。
変換する Visual Studio .NET プロジェクトが存在するフォルダまたは仮想ディレクトリに移動します。
[開く] をクリックします。
Visual Studio 変換ウィザード が起動します。このウィザードの開始ページに表示される情報を読んでから、先へ進みます。
[次へ] をクリックします。
ウィザードの 2 ページ目が表示されます。このページでは、ソリューションまたはプロジェクトのバックアップ コピーを作成するかどうかを選択します。変換の開始前にプロジェクトまたはソリューションのバックアップを作成していない場合は、この時点で作成することをお勧めします。
[次へ] をクリックします。
ウィザードの 3 ページ目が表示されます。このページには、ウィザードが実行する処理の概要が表示されます。この時点で [キャンセル] をクリックすると、変換をキャンセルできます。
[完了] をクリックして変換を開始します。
変換プロセスが開始されます。ウィザードによりカスタム構成を含むプロジェクトが検出された場合、変換する構成を選択するように要求されます。[アップグレードの構成を選択] ダイアログ ボックスが表示された場合は、構成を選択し、[OK] をクリックして、先へ進みます。
変換プロセスの完了後、ウィザードの 4 ページ目が表示され、変換プロセスの概要が示されます。
[ウィザードが閉じた時に変換ログを表示する] チェック ボックスがオンになっていることを確認します。
変換プロセスが完了すると、Visual Studio で変換ログがアクティブ ドキュメントとして開きます。
[閉じる] をクリックして Visual Studio 変換ウィザードを終了します。
ウィザードが閉じ、[変換レポート] が開きます。
[変換レポート] で変換プロセスのステータスを確認します。
レポートの解釈については、「移行変換レポートの書式」を参照してください。ウィザードにより実行された手順のログは、Web サイトのルート フォルダの ConversionReport.txt ファイルに記述されています。
参照
概念
Visual Studio .NET からの Web プロジェクト変換
Visual Web Developer への変換のトラブルシューティング
チュートリアル : Visual Studio の Web サイト プロジェクトから Web アプリケーション プロジェクトへの変換