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移行変換レポートの書式

更新 : 2007 年 11 月

このトピックでは、Microsoft Visual Studio 2005 で Microsoft Visual Studio .NET 2002 または 2003 のプロジェクトを開くと作成される移行変換レポートの書式について説明します。Visual Studio 変換ウィザードは、数多くの変更を Web サイトに対して行って ASP.NET 2.0 互換にします。このウィザードは、Visual Web Developer 2005、Visual Web Developer 2005 Express Edition、Visual Studio 2005、および Visual Studio 2005 Team System に用意されています。

レポートの書式

変換レポートの先頭にあるタイトルは、Visual Studio .NET 2002 または 2003 のソリューション ファイルの名前です。タイトルの次は、変換が行われた日時です。

変換中、Visual Studio .NET 2002 または 2003 のソリューション ファイルとプロジェクト ファイルが分析されます。見つかったソリューション ファイルまたはプロジェクト ファイルそれぞれが、変換レポートで 1 つのセクションになります。まずソリューション セクションが示され、そのソリューションの一部である各プロジェクトのプロジェクト セクションが続きます。

変換レポートの各セクションは表形式で、[ファイル名][状態][エラー][警告] の 4 つの列で構成されます。[ファイル名] 列は、変換されたプロジェクト ファイルまたはソリューション ファイルの名前を示します。[状態] 列は、プロジェクトまたはソリューションが変換済みの場合は [変換済み] と示し、それ以外の場合は空白になります。[エラー] 列は変換中のエラー数を示し、[警告] 列は変換中の警告数を示します。

テーブルの各行は、通知、警告、またはエラー メッセージです。各行は展開可能で、開くとメッセージに関する詳細情報が表示されます。

レポートのメッセージの解釈

通知は、ウィザードによるアクションを通知するために生成されます。通知への対処は不要です。

警告が生成されるのは、ウィザードが、コードやマークアップの変更など、Web アプリケーションの動作を変える可能性があるアクションを実行した場合です。警告については、内容を確認する必要はありますが、必ずしも対処が必要なわけではありません。ほとんどの警告は、ユーザー操作を必要としません。たとえば、コードのアクセス レベルが変わるとウィザードは警告を生成しますが、通常、対処は不要です。

エラーが生成されるのは、ウィザードが自動変換できないコードを検出した場合です。エラーについては、ユーザーが問題に対処して、移行を完了する必要があります。通常、対処されなかったエラーは、コンパイル エラーの原因になります。変換レポート エラーが存在する場合、エラーを解決する必要があります。エラーのトラブルシューティングについては、「Visual Web Developer への変換のトラブルシューティング」を参照してください。

変換レポートのテキスト ファイル

Microsoft Visual Studio 2005 とウィザードの完了後すぐに開く変換レポートの両方を閉じた後でも、ConversionReport.txt ファイルで詳細を確認できます。このテキスト ファイルは、移行対象のプロジェクトのルート フォルダにあります。このファイルの書式は、Microsoft Visual Studio 2005 で表示される XML 変換レポートとは異なり、移行中の変更点が詳細に記述されます。

参照

処理手順

方法 : Visual Studio .NET プロジェクトを Visual Studio 2005 に変換する

概念

Visual Web Developer への変換のトラブルシューティング