Web サービスを配置するときには、Web サービスが使用する .asmx ファイルとアセンブリのうち、Microsoft .NET Framework に付属していないものを Web サーバーの仮想ディレクトリにコピーする必要があります。Web サービスの配置方法の詳細については、「XML Web サービスの配置」を参照してください。
Web サービス探索
Web サービス探索とは、XML Web サービスの説明を検索し、その内容を問い合わせる処理のことで、Web サービスにアクセスするための準備手順です。Web サービス クライアントはこの探索処理で、Web サービスが存在すること、Web サービスの機能、および Web サービスとの適切な対話方法をデザイン時に認識できます。
ユーザーが Web サービスを使用するには、通常、探索ドキュメント形式の探索機構を使用します。探索ドキュメントとは、他の探索ドキュメント、XSD スキーマ、および Web サービス記述言語 (WSDL: Web Services Description Language) で記述されたサービスの説明へのリンクを含む XML ドキュメントです。これらのドキュメントから、ユーザーは利用できるサービスを確認できます。
Web サービス クライアントが探索ドキュメントにアクセスするには、次の 3 つの方法があります。
静的探索ファイル : 探索ファイルを公開します。通常、ファイル名の拡張子は .disco です。ユーザーは、特定の探索ファイル、または、Web アプリケーションのルートを参照できます (既定の Web ページにファイルへのリンクが含まれている場合)。.disco ファイルには、Web サービスへの参照を任意の数だけ含めることができます。
?disco クエリ文字列 : ASP.NET で実行している Web サービスは、そのサービスに対して動的に生成された探索ドキュメントを保持できます。クエリ文字列に ?DISCO を指定した URL で Web サービスにアクセスすると、Web サービスに対する探索ドキュメントが自動的に生成されます。たとえば、Web サービスの URL が www.contoso.com/getquote.asmx の場合、www.contoso.com/getquote.asmx?DISCO という URL を使用すると探索ドキュメントが自動的に生成されます。探索ドキュメントは、その Web サービスにのみ適用されます。
.vsdisco 要求 : 動的探索を有効にすると、要求 URL に対応するフォルダおよびサブフォルダ内の利用可能なすべての Web サービスを、Web サービス クライアント アプリケーションで探索できるようになります。静的探索ドキュメントを作成する必要はありません。Web サーバーで動的探索が有効になっている場合、クライアント プロキシを生成する Visual Studio .NET 開発者は、[Web 参照の追加] ダイアログ ボックスで、.vsdisco 拡張子が付いたファイルを参照する URL (www.contoso.com/default.vsdisco など) を指定できます。
Web サービスで静的探索ファイルと .vsdisco 要求を有効にする方法については、「方法 : XML Web サービスに対する探索を有効にする」を参照してください。
関連項目
タスク
方法 : XML Web サービスに対する探索を有効にする
方法 : Web サービスのプロトコル サポートを無効にする
概念
XML Web サービスの配置
ASP.NET を使用して作成する XML Web サービスの構成オプション
その他の技術情報
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