次の方法で共有


データのインポート (マスター データ サービス)

マスター データ サービスでデータのモデルを作成したら、データの追加を開始し、マスター データ サービス データベースのデータに変更を加えることができます。 マスター データ サービスのステージング テーブル、ストアド プロシージャ、およびマスター データ マネージャーを使用します。

SQL ServerMaster Data ServicesAdd-in for Excel を使用して、MDS リポジトリ (マスター データ サービス データベース) にデータを追加することもできます。 詳細については、「 データのパブリッシュ (Excel 用 MDS アドイン)」を参照してください。

データを追加および更新するときは、次の操作を行うことができます。

  • メンバーの読み込みと更新、属性値の更新

  • メンバーの非アクティブ化と削除

  • 明示的階層メンバーを移動する

データの追加と更新には、次の主なタスクが含まれます。

  1. マスター データ サービス データベースのステージング テーブルにデータを読み込みます。

  2. ステージング テーブルから適切なマスター データ サービス テーブルにデータを読み込みます。

    ステージング ストアド プロシージャまたはマスター データ マネージャーを使用してデータを読み込みます。

SQL Server 2014 では、SQL Server 2008 R2 ステージング プロセスのサポートは非推奨です。

メンバーの非アクティブ化と削除

非アクティブ化とは、メンバーを再アクティブ化できることを意味します。 メンバーを再アクティブ化すると、その属性と階層とコレクションのメンバーシップが復元されます。 以前のすべてのトランザクションはそのままです。 非アクティブ化トランザクションは、マスター データ マネージャーの バージョン管理 機能領域で管理者に表示されます。

削除とは、システムからメンバーを完全に消去することを意味します。 メンバー、すべてのリレーションシップ、およびすべての属性のすべてのトランザクションが完全に削除されます。

ステージングを使用してメンバーを再アクティブ化することはできません。 マスター データ マネージャーで手動で行う必要があります。 詳細については、「 メンバーまたはコレクションの再アクティブ化 (マスター データ サービス)」を参照してください。

ステージングを使用してコレクションを削除または非アクティブ化することはできません。 コレクションを手動で非アクティブ化する方法の詳細については、「 メンバーまたはコレクションの削除 (マスター データ サービス)」を参照してください。

明示的階層メンバーの移動

明示的階層のメンバーの場所を一括で移動する場合は、次を指定できます。

  • 統合メンバーの親としての統合メンバー。

  • リーフ メンバーの親となる統合メンバー。

  • リーフ メンバー (リーフ メンバーまたは統合メンバーの兄弟としてのリーフ メンバー)。

  • リーフまたは統合メンバーの兄弟としての統合メンバー。

ステージング テーブルとストアド プロシージャ

マスター データ サービス データベースには、データを設定できる次の種類のステージング テーブルが含まれています。

モデル内のエンティティごとに、ステージング テーブルがあります。 テーブル名は、対応するエンティティと、リーフ メンバーなどのエンティティ型を示します。 次の図は、通貨、顧客、および製品エンティティのステージング テーブルを示しています。

MDS データベース内のステージング テーブル MDS データベース

テーブルの名前は、エンティティの作成時に指定され、変更できません。 ステージング テーブル名に _1 またはその他の番号が含まれている場合、エンティティの作成時に、その名前の別のテーブルが既に存在していました。

マスター データ サービスには、次の種類のステージング ストアド プロシージャが含まれています。

  • stg.udp_<name>_Leaf

  • stg.udp_<name>_統合済み

  • stg.udp_<name>_Relationship

モデル内のエンティティごとに、リーフ メンバー、統合メンバー、およびリレーションシップ ステージング テーブルに対応する 3 つのストアド プロシージャがあります。 次の図は、通貨、顧客、および製品エンティティのステージング ストアド プロシージャを示しています。

MDS データベースのステージング ストアド プロシージャ

ストアド プロシージャの詳細については、「 ステージング ストアド プロシージャ (マスター データ サービス)」を参照してください。

トランザクションのログ記録

データまたはリレーションシップがインポートまたは更新されたときに発生するすべてのトランザクションをログに記録できます。 ストアド プロシージャのオプションを使用すると、このログ記録が可能になります。 マスター データ マネージャーを使用してステージング プロセスを開始した場合、ログ記録は行われません。

マスター データ サービス構成マネージャーでは、 ステージング トランザクションのログ 設定は、このステージング データの方法には適用されません。