次の方法で共有


<tcpTransport>

カスタム バインディングのメッセージを転送するためにチャネルで使用できる TCP トランスポートを定義します。

スキーマの階層

<system.serviceModel>
  <bindings>
    <customBinding>
      <binding>
        <tcpTransport>

構文

<tcpTransport 
    listenBacklog="Integer"
        portSharingEnabled="Boolean"
    teredoEnabled="Boolean"
    transferMode=”Buffered/Streamed” 
        <connectionPoolSettings
          groupName=”String” 
        idleTimeout"TimeSpan"
        leaseTimeout="TimeSpan"
        maxOutboundConnectionsPerEndpopint=”Integer” />
/>

属性と要素

以降のセクションでは、属性、子要素、および親要素について説明します。

属性

属性 説明

listenBacklog

リスナーで受け入れを待機するチャネルの最大数を指定する正の整数。制限を超えた接続は、制限内に空きができるまでキューに置かれます。connectionLeaseTimeout 属性は、クライアントが接続されるのを待つ時間を制限します。この時間が経過すると接続の例外をスローします。既定値は 10 です。

portSharingEnabled

TCP ポート共有をこの接続で有効にする場合に指定するブール値。これが false の場合、各バインディングは独自の排他ポートを使用します。既定値は false です。

この設定は、サービスのみに関連します。クライアントには影響はありません。

この設定を使用するには、[スタートアップの種類] を [手動] または [自動] に変更して、Windows Communication Foundation (WCF) の TCP ポート共有サービスを有効にする必要があります。

teredoEnabled

Teredo (ファイアウォールの内側にあるクライアントをアドレス指定するためのテクノロジ) が有効であるかどうかを指定するブール値。既定値は false です。

このプロパティは、基になる TCP ソケットで Tredo を有効にします。詳細については、「Teredo の概要」を参照してください。

このプロパティは Windows XP SP2 および Windows Server 2003 にのみ適用できます。Windows Vista には、Teredo 用のマシン全体の構成オプションがあるため、Vista を実行する場合は、このプロパティは無視されます。Teredo の場合、クライアント マシンおよびサーバー マシンの両方に Microsoft IPv6 スタックをインストールし、Teredo 用に正しく設定する必要があります。Teredo 構成の詳細については、「Teredo の概要」を参照してください。詳細については、「Windows Server 2003 Technology Centers」を参照してください。

子要素

なし

親要素

要素 説明

<binding>

カスタム バインディングのすべてのバインディング機能を定義します。

解説

このトランスポートは、"net.tcp://hostname:port/path" の形式の URI を使用します。他の URI コンポーネントは省略可能です。

tcpTransport 要素は、TCP トランスポート プロトコルを実装するカスタム バインディングを作成する場合の開始点となります。このトランスポートは、WCF 間の通信用に最適化されています。

参照

リファレンス

<customBinding>
TcpTransportElement
TcpTransportBindingElement
TransportBindingElement
CustomBinding

その他のリソース

Transports in Windows Communication Foundation
Choosing a Transport
Windows Communication Foundation Bindings
Extending Bindings
Custom Bindings