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InkEdit クラス

InkEdit コントロールを使用すると、インクを収集および認識し、テキストとして表示することができます。。また、このコントロールを使用すると、テキスト入力の正確さを向上させるスマート フォームを有効にすることができます。

名前空間 :  Microsoft.Ink
アセンブリ :  Microsoft.Ink (Microsoft.Ink.dll 内)

構文

'宣言
<PermissionSetAttribute(SecurityAction.InheritanceDemand, Name := "FullTrust")> _
Public Class InkEdit _
    Inherits RichTextBox
'使用
Dim instance As InkEdit
[PermissionSetAttribute(SecurityAction.InheritanceDemand, Name = "FullTrust")]
public class InkEdit : RichTextBox
[PermissionSetAttribute(SecurityAction::InheritanceDemand, Name = L"FullTrust")]
public ref class InkEdit : public RichTextBox
/** @attribute PermissionSetAttribute(SecurityAction.InheritanceDemand, Name = "FullTrust") */
public class InkEdit extends RichTextBox
public class InkEdit extends RichTextBox

解説

このコントロールは、RichTextBox コントロールのスーパーセットです。このコントロールは、RichTextBox コントロールを継承し、インクの収集、認識、および表示の機能を追加します。

RichTextBox コントロールの列挙体、イベント、またはプロパティが以下に説明されていない場合、それは InkEdit コントロールでオーバーライドされず、RichTextBox コントロールのドキュメントに示されているとおりに使用されます。つまり、InkEdit は RichTextBox コントロールでもあることから、RichNoOleObjs 列挙体フィールドなど、RichTextBox コントロールでのみ有効とされている値やパラメータも、同じように機能します。

ms552265.alert_caution(ja-jp,VS.90).gif注意 :

メモリ リークを避けるため、イベント ハンドラが関連付けられている InkEdit オブジェクトについては、そのオブジェクトがスコープ外となる前に、Dispose メソッドを明示的に呼び出す必要があります。

InkEdit コントロールは Windows Vista で使用できます。Microsoft Windows 2000、Windows Server 2003、および Windows XP Tablet PC Edition 以外の Windows XP では、InkEdit コントロールを使用してインクを描画することはできません。インクの入力、ジェスチャの受け入れ、または手書きの認識は、次の条件でのみ可能です。

  • インクの入力および認識は、Windows XP Tablet PC Edition がインストールされている場合にのみ可能です。

  • ジェスチャの認識は、Windows XP Tablet PC Edition がインストールされている場合にのみ可能です。

  • 手書きのテキストとしての認識は、手書きが他の場所で発生し、認識エンジンが存在する場合に可能です。

Windows 2000、Windows Server 2003、または Windows XP Tablet PC Edition 以外の Windows XP を使用している場合は、値を InkEdit コントロールのアンビエント プロパティに割り当て、インクをコピーして他のアプリケーションに貼り付けることができますが、その InkMode プロパティの値は、Disabled です。

高度なスペース挿入は、Windows XP Tablet PC Edition がインストールされている場合にのみ使用可能です。

埋め込みオブジェクト Ink を含むファイルを読み込んで、任意のバージョンの Windows XP (Windows XP Tablet PC Edition を含む) や Tablet PC SDK だけがインストールされたシステムで表示することができます。ただし、埋め込みオブジェクト Ink をテキストに変換できるのは、Windows XP Tablet PC Edition がインストールされている場合だけです。

インク コントロールの詳細については、「Ink Controls」を参照してください。

どのスレッドで特定のイベントが発生するかの詳細については、「Threads on Which an Event Can Fire」を参照してください。

アプリケーションのパフォーマンスを改善するために、不要になった場合は InkEdit コントロールを手動で破棄してください。

ms552265.alert_security(ja-jp,VS.90).gifセキュリティに関するメモ :

部分信頼で使用する場合は、このクラスとそのすべてのメソッドは SafeTopLevelWindows アクセス許可を必要とします。詳細については、「Security and Trust」を参照してください。

マネージ バージョンの InkEdit コントロールは、COM InkEdit コントロールをラップします。COM InkEdit がエラーを返すと、マネージ InkEdit コントロールのコンストラクタ、Divide メソッド、LineHeight プロパティ、RecognizerContext プロパティ、および Strokes プロパティはすべて、Marshal.ThrowExceptionForHR 例外をスローします。返されるエラーの詳細については、「InkEdit Control Reference」を参照してください。

継承階層

System.Object
  System.MarshalByRefObject
    System.ComponentModel.Component
      System.Windows.Forms.Control
        System.Windows.Forms.TextBoxBase
          System.Windows.Forms.RichTextBox
            Microsoft.Ink.InkEdit

スレッド セーフ

この型のすべてのパブリック static (Visual Basic では Shared) メンバは、スレッド セーフです。インスタンス メンバの場合は、スレッド セーフであるとは限りません。

プラットフォーム

Windows Vista

.NET Framework および .NET Compact Framework では、各プラットフォームのすべてのバージョンはサポートしていません。サポートされているバージョンについては、「.NET Framework システム要件」を参照してください。

バージョン情報

.NET Framework

サポート対象 : 3.0

参照

参照

InkEdit メンバ

Microsoft.Ink 名前空間

InkCollector

InkOverlay

InkPicture

RecognizerContext

RecognitionResult