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手動トランザクション

Microsoft ActiveX データ オブジェクト (ADO: ActiveX Data Object)、OLE DB、ODBC (Open Database Connectivity)、およびメッセージ キューの各リソース API では、手動トランザクション処理を行うことができます。

手動トランザクションでは、トランザクションの開始、トランザクション境界内での各接続とリソース確保の制御、トランザクション結果の判断 (コミットまたはアボート)、およびトランザクションの終了を明示的に行うことができます。手動トランザクション モデルでは一定のトランザクション制御を行うことができますが、自動トランザクション モデルに比べて制御の範囲が限られます。たとえば、手動トランザクションでは、自動的なリソース確保やデータ ストア間の自動的な調整は行われません。また、自動トランザクションの場合とは異なり、トランザクションはオブジェクトからオブジェクトにフローしません。

分散トランザクションを手動で制御する場合は、復元、並行処理、セキュリティ、および整合性を管理する必要があります。つまり、トランザクション処理に関連付けられている ACID 属性を維持するために必要な、すべてのプログラミング手法を適用する必要があります。

参照

トランザクション モデル | 手動トランザクションと ADO.NET | 手動トランザクションとメッセージ キュー | 自動トランザクション