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ビルド ブロックのパッケージ化

.NET Framework では、共通言語ランタイムのほかに .NET Framework クラス ライブラリも提供しており、このライブラリの編成は名前空間の階層ツリーになっています。ルートの System 名前空間には、ファイル入出力、メッセージ処理、ネットワーク、セキュリティ用のクラスなど、.NET と互換性のある任意の言語から使用できる多数の便利なクラスを表すオブジェクトが含まれています。

また、さまざまな開発者が作成する .NET Framework クラス ライブラリも名前空間の階層構造に編成され、ポータブル実行可能 (PE) ファイル (通常は、DLL および EXE) に格納されます。入れ子になった名前空間も含めたいくつかの名前空間を 1 つの PE ファイルに保持することも、1 つの名前空間を複数の PE ファイルに分割することもできます。1 つ以上の PE ファイル (またはリソースなどのその他のファイル) を組み合わせて、1 つのアセンブリが作成されます。アセンブリは、配置、バージョン番号の指定、および再利用を実行できる物理単位です。

.NET Framework では、各クラス型をその型のメタデータによって詳細に記述しています。各アセンブリには、そのアセンブリからエクスポートされた各型の名前と共に、そのメタデータが格納されているファイルに関する情報を含んだマニフェストが含まれています。また、マニフェストにはアセンブリの ID に関する情報 (名前、アセンブリを構成するファイル、バージョン情報) と、他のアセンブリとの依存関係に関する詳細情報も含まれています。ランタイムは、参照先の型を見つけてバインドするときに、アセンブリ マニフェストを使用します。アセンブリを見つけてバインドするプロセスは、共通言語ランタイムによって処理されます。

参照

パッケージ化と配置 | パッケージ化と配布 | (1) Hello World | (2) 単純なコンポーネント ベース アプリケーション | (3) プライベート コンポーネントのパス | (4) 共有コンポーネント | (5) コンポーネントのバージョン管理 | パッケージ化と配置の要約 | 付録 A: パッケージ化および配置の追加情報 | 付録 B: パッケージ化および配置用のツール