データ ソースへの接続を確立した後、DbCommand オブジェクトを使用してコマンドを実行し、データ ソースから結果を返すことができます。 使用している .NET Framework データ プロバイダーのコマンド コンストラクターのいずれかを使用して、コマンドを作成できます。 コンストラクターは、データ ソースで実行する SQL ステートメント、 DbConnection オブジェクト、 DbTransaction オブジェクトなどの省略可能な引数を受け取ることができます。 これらのオブジェクトをコマンドのプロパティとして構成することもできます。 また、CreateCommand オブジェクトの DbConnection
メソッドを使用して、特定の接続用のコマンドを作成することもできます。 コマンドによって実行される SQL ステートメントは、CommandText プロパティを使って構成できます。
.NET Framework に含まれる各 .NET Framework データ プロバイダーには、 Command
オブジェクトがあります。 .NET Framework Data Provider for OLE DB には OleDbCommand オブジェクトが含まれています。.NET Framework Data Provider for SQL Server には SqlCommand オブジェクトが含まれており、.NET Framework Data Provider for ODBC には OdbcCommand オブジェクトが含まれており、.NET Framework Data Provider for Oracle には OracleCommand オブジェクトが含まれています。
このセクションにて
コマンドの実行
ADO.NET の Command
オブジェクトと、それを使用してデータ ソースに対してクエリやコマンドを実行する方法について説明します。
パラメーターとパラメーター データ型の構成
Command
のパラメーターの使用 (方向、データ型、パラメーター構文など) について説明します。
CommandBuilders を使用したコマンドの生成
DataAdapter
に単一テーブルを対象とする SELECT コマンドが割り当てられているときに、コマンド ビルダーを使用して INSERT、UPDATE、DELETE の各コマンドを自動的に生成する方法について説明します。
データベースから単一の値を取得する
ExecuteScalar
オブジェクトの Command
メソッドを使用してデータベース クエリから単一の値を返す方法について説明します。
コマンドを使用したデータの変更
データ プロバイダーを使用して、ストアド プロシージャまたはデータ定義言語 (DDL) のステートメントを実行する方法について説明します。