スピン ボタン コントロール (アップダウン コントロールとも呼ばれます) には、ユーザーがクリックして値を調整できる矢印のペアが用意されています。 この値は 現在の位置と呼ばれます。 位置はスピン ボタンの範囲内に留めます。 ユーザーが上向き矢印をクリックすると、位置は最大値に向かって移動します。ユーザーが下矢印をクリックすると、位置は最小値に向かって移動します。
スピン ボタン コントロールは、 CSpinButtonCtrl クラスによって MFC で表されます。
注
既定では、スピン ボタンの範囲の最大値は 0 に、最小値は 100 に設定されます。 最大値が最小値より小さいため、上矢印をクリックすると位置が小さくなり、下矢印をクリックすると増加します。 これらの値を調整するには、 CSpinButtonCtrl::SetRange を使用します。
通常、現在位置はコンパニオン コントロールに表示されます。 コンパニオン コントロールは、 バディ ウィンドウと呼ばれます。 スピン ボタン コントロールの図については、「Windows SDK の Up-Down コントロールについて 」を参照してください。
スピン コントロールと編集コントロールのバディ ウィンドウを作成するには、Visual Studio で最初に編集コントロールをダイアログ ボックスまたはウィンドウにドラッグしてから、スピン コントロールをドラッグします。 スピン コントロールを選択し、その Auto Buddy プロパティと Set Buddy Integer プロパティを True に設定 します。 Alignment プロパティも設定します。右揃えは最も一般的です。 これらの設定では、編集コントロールはタブ オーダーで編集コントロールの直前にあるため、相棒ウィンドウとして設定されます。 エディット コントロールには整数が表示され、スピン コントロールは編集コントロールの右側に埋め込まれます。 必要に応じて、 CSpinButtonCtrl::SetRange メソッドを使用して、スピン コントロールの有効範囲を設定できます。 スピン コントロールとバディ ウィンドウの間で通信するイベント ハンドラーは、データを直接交換するため、必要ありません。 スピン コントロールを他の目的で使用する場合 (たとえば、一連のウィンドウまたはダイアログ ボックスをページングする場合)、UDN_DELTAPOS メッセージのハンドラーを追加し、そこでカスタム アクションを実行します。