評価者: ニック・ハウエンシュタイン、 Steef-Jan ウィガーズ
BizTalk Server には、オンプレミスと Azure のテクノロジを含む多くのハイブリッド シナリオを実現する新しいアダプターがいくつか導入されています。 このチュートリアルでは、Salesforce のような純粋なクラウド エンティティを、一部の新しいアダプターと Microsoft Azure を使用してオンプレミスの BizTalk Server と統合する方法について説明します。 開始する前に、BizTalk Server と Salesforce を統合することで達成しようとしているビジネス目標を理解しましょう。
また、BizTalk Server と Salesforce を含むハイブリッド ソリューションを以前のバージョンの BizTalk Server と共に作成することもできますが、Web サービス (SOAP) を使用することで、Salesforce との対話を伴うソリューションの方がはるかに複雑になります。 BizTalk Server と新しいアダプターを使用すると、ソリューションがはるかに簡単になります。
ビジネス シナリオ
Northwind は、Salesforce オンライン CRM システムを、販売パイプラインを通じて顧客を追跡するためのソリューションとして使用します。 Salesforce システムで営業案件が作成されるたびに、Northwind は、他のダウンストリーム システムがそのデータを取得して他の関連プロセスを開始できるように、BizTalk Server などのオンプレミス システムに通知を受け取るようにします。 Northwind では、BizTalk Server で使用できる新しいアダプターを使用し、Microsoft Azure の一部のコンポーネントも含めることで、このソリューションを実装する予定です。 このソリューションでは、エンド ツー エンドのデータ フローがどのように表示されるかを次に示します。
営業担当者が Salesforce システムに "営業案件" を作成します。
営業案件の状態が "Closed Won" に設定されると、Microsoft Azure でホストされているリレー エンドポイントに通知が送信されます。
新しい WCF-BasicHttpRelay アダプターを使用すると、通知情報がオンプレミスに格納されている BizTalk Server システムに渡されます。
BizTalk Server は、通知の一部として受信した情報を使用して、新しい WCF-WebHttp アダプターを使用して Salesforce の REST エンドポイントを呼び出して、営業案件に関する詳細情報を取得します。
最後に、BizTalk Server は Salesforce から受信した情報を使用して、社内の SQL Server データベース テーブルに発注書エントリを作成します。
これらは、このソリューションで説明されている統合目標を達成するために実行する必要がある一連の手順です。 これらの各手順には、ソリューションの作成を進める際に確認する広範なアクティビティセットが含まれます。
エンド ツー エンドの統合ソリューションを説明する図を次に示します。
[前提条件]
このソリューションを設定するコンピューターには、次のソフトウェアがインストールされている必要があります。
BizTalk Server
Microsoft BizTalk ESB Toolkit
WCF LOB アダプター SDK
BizTalk アダプター パック
次のサービス サブスクリプションが必要です。
Microsoft Azure サブスクリプション
Salesforce Developer Edition アカウント
その他のリソース
このチュートリアルに加えて、BizTalk Server で導入された新しいアダプターを使用した BizTalk Server と Salesforce の統合の詳細については、次のリソースを参照してください。
BizTalk Server と Salesforce の統合を示す仮想ラボは、 https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=290930で入手できます。
このチュートリアルに基づくサンプルは、 https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=290932でダウンロードできます。