コード分析と検証ツールは、ソース コードを体系的に分析することで、ドライバーの安定性と信頼性を向上させることができます。 コード分析および検証ツールを使用すると、コンパイラや従来のランタイム テストで見落とされたエラーを検出できます。 さらに、ドライバーが Windows オペレーティング システム カーネルと正しく対話するかどうかを判断できます。 Microsoft Visual Studio と Windows Driver Kit (WDK) を使用して、ビルド プロセスの一部として実行するようにコード分析および検証ツールを構成したり、事前に定義された時刻にドライバーを分析するようにツールをスケジュールしたりできます。
Windows ドライバー用 C/C++ コード分析ツール
WDK の Windows 8 リリースでは、Visual Studio に含まれる C/C++ コード分析ツールが強化されています。 具体的には、WDK は、カーネル モード ドライバー コードでエラーを検出するように設計された特殊なドライバー モジュールを提供します。 このドライバー モジュールは、C/C++ コード分析ツールに統合されています。
使用するタイミング: コードが正しくコンパイルされるとすぐに、開発サイクルの非常に早い段階でドライバーの C/C++ コード分析ツールを実行できます。
Visual Studio のコード分析ツールの詳細については、次を参照してください。
- コード分析を使用したアプリケーション品質の分析
- ドライバーのコード分析
- ドライバーのコード分析を実行する方法
- SAL 注釈を使用して C/C++ コードの欠陥を減らす
- Windows ドライバーの SAL 2.0 注釈
手記 以前のバージョンの WDK では、コード分析用のドライバー固有のモジュールは、PREfast for Drivers (PFD) と呼ばれるスタンドアロン ツールの一部でした。 ドライバーの PREfast は、Microsoft 自動コード レビュー (OACR) の一部として、WDK ビルド環境にも統合されました。
静的ドライバー検証ツール
静的ドライバー検証ツール (SDV) は、Windows カーネル モード ドライバーのソース コードを体系的に分析する静的検証ツールです。 SDV は、ドライバーが Windows オペレーティング システムカーネルと正しく対話するかどうかを決定します。 SDV は、Visual Studio の [ドライバー ] メニューまたは Visual Studio のコマンド プロンプト ウィンドウから起動できます。
使用するタイミング: 開発サイクルの早い段階で、正しくコンパイルされるドライバーで静的ドライバー検証ツールを実行します。 テスト サイクルを開始する前に、静的ドライバー検証ツールを実行します。
静的ドライバー検証ツールの詳細については、次を参照してください。