Device Access API は、Windows 8 の特殊なデバイスと対話する Windows ストア アプリを作成する C++ 開発者向けです。 このトピックでは、Device Access API が適用されるシナリオについて説明します。 また、Device Access API が Windows 8 の Windows ストア アプリのセキュリティ規則を適用する方法についても説明します。
Windows ストア デバイス アプリでカスタム デバイス機能を有効にする
独立系ハードウェア ベンダー (IHV) および OEM の開発者は、デバイスとペアリングされ、デバイスのインストール時に自動的に取得される Windows ストア アプリを構築できます。 このアプリは、Windows ストア デバイス アプリと呼ばれ、固有のデバイス機能を提供できます。
Windows 8 でデバイスと通信するためのクラス ドライバーまたは Windows ランタイム API が組み込まれていないデバイスは、特殊なデバイスと呼ばれます。 これらのデバイスには、カスタム ドライバーが必要な場合があります。 カスタム ドライバーを必要とするデバイスの種類の詳細については、特殊なデバイスの Windows ストア デバイス アプリ設計ガイドを参照してください。
デバイスのカスタム ドライバーと通信する必要がある特殊なデバイス用の Windows ストア デバイス アプリでは、DeviceIoControl や CreateFileなどの Microsoft Win32 API を使用してデバイスに IOCTL を送信することはできません。 Windows ストア デバイス アプリが実行される制限付きセキュリティ環境では、デバイス アクセス API を使用して Windows ストア アプリからカスタム ドライバーと通信する必要があります。
カスタム デバイスの開発者は、承認された特権アプリケーションへのアクセスを制限します。 たとえば、メディア プレーヤー デバイスの製造元は、ユーザーが IHV が提供する音楽アプリを介してのみ音楽を再生し、競合他社のアプリがデバイスからメディアを同期できないようにする必要がある場合があります。 デバイス ドライバーをビルドするときは、情報 (INF) ファイルにプロパティを設定して、特権アプリのみがデバイスにアクセスできることを指定します。 デバイス自体のメタデータは、承認されたアプリのセットのパッケージ ID を指定します。 デバイスでこのメタデータを設定するプロセスの詳細については、内部デバイス用の UWP デバイス アプリに関するページを参照してください。