このトピックでは、ネットワーク サブシステムの概要と、このガイドの他のトピックへのリンクについて説明します。
注
このトピックに加えて、このガイドの次のセクションでは、ネットワーク デバイスとネットワーク スタックのパフォーマンス チューニングに関する推奨事項について説明します。
ネットワークのサブシステムのパフォーマンス チューニング (特にネットワーク集中型のワークロードの場合) には、ネットワーク スタックとも呼ばれるネットワーク アーキテクチャの各層が関係します。 これらの層は、大まかに次のセクションに分類されます。
ネットワーク インターフェイス。 これはネットワーク スタックの最下位層であり、ネットワーク アダプターと直接通信するネットワーク ドライバーが含まれています。
Network Driver Interface Specification (NDIS)。 NDIS は、その下にあるドライバーのインターフェイスと、プロトコル スタックなどの上位層のインターフェイスを公開します。
プロトコル スタック。 プロトコル スタックは、TCP/IP や UDP/IP などのプロトコルを実装します。 これらのレイヤーは、その上にあるレイヤーのトランスポート層インターフェイスを公開します。
システム ドライバー。 これらは通常、トランスポート データ拡張機能 (TDX) または Winsock カーネル (WSK) インターフェイスを使用してインターフェイスをユーザー モード アプリケーションに公開するクライアントです。 WSK インターフェイスは Windows Server 2008 と Windows® Vista で導入され、AFD.sys によって公開されています。 このインターフェイスによりユーザー モードとカーネル モードの切り替えが不要になるため、パフォーマンスが向上します。
ユーザー モード アプリケーション。 これらは通常、Microsoft ソリューションまたはカスタム アプリケーションです。
次の表はネットワーク スタックのレイヤーを縦に並べて説明し、各レイヤーで実行される項目の例を示しています。