Visual Studio 統合開発環境 (IDE) では、[新しいプロジェクト]、[新しい項目の追加]、または [サブプロジェクトの追加] ダイアログ ボックスにウィザードを追加できます。 追加したウィザードは、[ファイル] メニューで、またはソリューション エクスプローラーでプロジェクトを右クリックして表示できます。 IDE により、ウィザードの実装にコンテキスト パラメーターが渡されます。 IDE によりウィザードが呼び出されと、コンテキスト パラメーターによってプロジェクトの状態が定義されます。
IDE では、プロジェクトの AddItem メソッドに対する IDE による呼び出しの VSADDITEMOPERATION フラグを設定することにより、ウィザードが起動します。 設定された場合、プロジェクトは登録されているウィザードの名前または GUID、および IDE によって渡されるその他のコンテキスト パラメーターを使用して、IVsExtensibility::RunWizardFile
メソッドが実行されるようにする必要があります。
新しいプロジェクトのコンテキスト パラメーター
パラメーター |
説明 |
WizardType |
登録されたウィザードの種類 (vsWizardNewProject)、またはウィザードの種類を示す GUID。 Visual Studio SDK の実装では、ウィザードの GUID は {0F90E1D0-4999-11D1-B6D1-00A0C90F2744} です。 |
ProjectName |
一意の Visual Studio プロジェクト名を表す文字列。 |
LocalDirectory |
作業プロジェクト ファイルのローカルの場所。 |
InstallationDirectory |
Visual Studio のディレクトリ パスはインストールです。 |
FExclusive |
プロジェクトが開いているソリューションを閉じる必要があることを示すブール型のフラグ。 |
SolutionName |
ディレクトリ部分や .sln 拡張子を除いたソリューション ファイル名。 .suo ファイル名も、SolutionName を使用して作成されます。 この引数が空の文字列でない場合、ウィザードでは AddFromTemplate をプロジェクトに追加する前に Create が使用されます。 この名前が空の文字列の場合は、Create を呼び出さずに AddFromTemplate を使用します。 |
Silent |
[完了] がクリックされたかのようにサイレント モードで実行するかどうかを示すブール値です (TRUE )。 |
新しい項目の追加のコンテキスト パラメーター
パラメーター |
説明 |
WizardType |
登録されたウィザードの種類 (vsWizardAddItem)、またはウィザードの種類を示す GUID。 Visual Studio SDK の実装では、ウィザードの GUID は {0F90E1D1-4999-11D1-B6D1-00A0C90F2744} です。 |
ProjectName |
一意の Visual Studio プロジェクト名を表す文字列。 |
ProjectItems |
作業中のプロジェクト ファイルが格納されているローカルの場所。 |
ItemName |
追加する項目の名前。 この名前は、既定のファイル名または [項目の追加] ダイアログ ボックスでユーザーが入力するファイル名のいずれかになります。 この名前は、.vsdir ファイルで設定されているフラグに基づいています。 名前には null 値を指定できます。 |
InstallationDirectory |
Visual Studio のディレクトリ パスはインストールです。 |
Silent |
[完了] がクリックされたかのようにサイレント モードで実行するかどうかを示すブール値です (TRUE )。 |
サブ プロジェクトの追加のコンテキスト パラメーター
パラメーター |
説明 |
WizardType |
登録されたウィザードの種類 (vsWizardAddSubProject)、またはウィザードの種類を示す GUID。 Visual Studio SDK の実装では、ウィザードの GUID は {0F90E1D2-4999-11D1-B6D1-00A0C90F2744} です。 |
ProjectName |
一意の Visual Studio プロジェクト名を表す文字列。 |
ProjectItems |
ウィザードで操作する ProjectItems コレクションへのポインター。 このポインターは、プロジェクト階層の選択に基づいてウィザードに渡されます。 ユーザーは、通常、項目を配置するフォルダーを選択してから、プロジェクトの [項目の追加] ダイアログ ボックスを呼び出します。 |
LocalDirectory |
作業プロジェクト ファイルのローカルの場所。 |
ItemName |
追加する項目の名前。 この名前は、既定のファイル名または [項目の追加] ダイアログ ボックスでユーザーが入力するファイル名のいずれかになります。 この名前は、.vsdir ファイルで設定されているフラグに基づいています。 名前には null 値を指定できます。 |
InstallationDirectory |
Visual Studio インストールのディレクトリ パス。 |
Silent |
[完了] がクリックされたかのようにサイレント モードで実行するかどうかを示すブール値です (TRUE )。 |
関連項目