CDaoDatabaseInfo 構造体は、データ アクセス オブジェクト (DAO: Data Access Objects) 用に定義されたデータベース オブジェクトの情報を保持します。
struct CDaoDatabaseInfo
{
CString m_strName; // Primary
BOOL m_bUpdatable; // Primary
BOOL m_bTransactions; // Primary
CString m_strVersion; // Secondary
long m_lCollatingOrder; // Secondary
short m_nQueryTimeout; // Secondary
CString m_strConnect; // All
};
パラメーター
m_strName
データベース オブジェクトの一意な名前です。 CDaoDatabase::GetName を呼び出し、プロパティを直接取得します。 詳細については、DAO ヘルプの「Name Property」を参照してください。m_bUpdatable
データベースを変更できるかどうかを示します。 CDaoDatabase::CanUpdate を呼び出し、プロパティを直接取得します。 詳細については、DAO ヘルプの「Updatable Property」を参照してください。m_bTransactions
データ ソースがトランザクションをサポートするかどうかを示します。つまり、一連の変更の記録を後でロール バック (キャンセル) またはコミット (保存) できるかどうかを示します。 データベースが Microsoft Jet データベース エンジンを基にしている場合、Transactions プロパティは 0 以外となり、トランザクションを使用できます。 ほかのデータベース エンジンは、トランザクションをサポートしていない可能性があります。 CDaoDatabase::CanTransact を呼び出し、プロパティを直接取得します。 詳細については、DAO ヘルプの「Transactions Property」を参照してください。m_strVersion
Microsoft Jet データベース エンジンのバージョンを示します。 データベース オブジェクトの GetVersion メンバー関数を呼び出し、プロパティの値を直接取得します。 詳細については、DAO ヘルプの「Version Property」を参照してください。m_lCollatingOrder
文字列の比較または並べ替えを行うときの基準となる、テキストの並べ替え順序を指定します。 次の値を使用できます。dbSortGeneral 一般的な言語 (英語、フランス語、ドイツ語、ポルトガル語、イタリア語、および近代スペイン語) の並べ替え順序を使います。
dbSortArabic アラビア語の並べ替え順序を使います。
dbSortCyrillic ロシア語の並べ替え順序を使います。
dbSortCzech チェコ語の並べ替え順序を使います。
dbSortDutch オランダ語の並べ替え順序を使います。
dbSortGreek ギリシャ語の並べ替え順序を使います。
dbSortHebrew ヘブライ語の並べ替え順序を使います。
dbSortHungarian ハンガリー語の並べ替え順序を使います。
dbSortIcelandic アイスランド語の並べ替え順序を使います。
dbSortNorwdan ノルウェー語またはデンマーク語の並べ替え順序を使います。
dbSortPDXIntl Paradox の International の並べ替え順序を使います。
dbSortPDXNor Paradox のノルウェー語またはデンマーク語の並べ替え順序を使います。
dbSortPDXSwe Paradox のスウェーデン語またはフィンランド語の並べ替え順序を使います。
dbSortPolish ポーランド語の並べ替え順序を使います。
dbSortSpanish スペイン語の並べ替え順序を使います。
dbSortSwedFin スウェーデン語またはフィンランド語の並べ替え順序を使います。
dbSortTurkish トルコ語の並べ替え順序を使います。
dbSortUndefined 並べ替え順序が未定義である、または不明です。
詳細については、DAO ヘルプの「Customizing Windows Registry Settings for Data Access」を参照してください。
m_nQueryTimeout
オープン データベース コネクティビティ (ODBC: Open Database Connectivity) データベース上でクエリが実行されるときに、Microsoft Jet データベース エンジンがタイムアウト エラーを起こすまでの秒数を指定します。 既定のタイムアウト値は 60 秒です。 QueryTimeout を 0 に設定すると、タイムアウトは発生しません。 これは、プログラムが応答を停止する可能性があります。 データベース オブジェクトの GetQueryTimeout メンバー関数を呼び出し、このプロパティの値を直接取得します。 詳細については、DAO ヘルプの「QueryTimeout Property」を参照してください。m_strConnect
オープン データベースのソースについての情報を提供します。 接続文字列の詳細とプロパティ値の直接取得については、CDaoDatabase::GetConnect メンバー関数を参照してください。 詳細については、DAO ヘルプの「Connect Property」を参照してください。
解説
データベースは、CDaoDatabase クラスの MFC オブジェクトを基にした DAO オブジェクトです。 上記の "プライマリ"、"セカンダリ"、および "すべて" は、CDaoWorkspace::GetDatabaseInfo メンバー関数が情報が返されるかを示しています。
CDaoWorkspace::GetDatabaseInfo メンバー関数により取得した情報は CDaoDatabaseInfo 構造体に格納されます。 目的のデータベース オブジェクトが属している Databases コレクションを持つ CDaoWorkspace オブジェクトに対して GetDatabaseInfo を呼び出してください。 デバッグ用のビルドでは、CDaoDatabaseInfo は Dump メンバー関数を定義しています。 Dump 関数を使って CDaoDatabaseInfo オブジェクトの内容をダンプできます。
必要条件
**ヘッダー:**afxdao.h
参照
参照
CDaoWorkspace::GetDatabaseCount