CopyDirectory メソッドを使用すると、ディレクトリを別のディレクトリにコピーできます。 このメソッドでは、ディレクトリ自体とその内容がコピーされます。 コピー先のディレクトリが存在しない場合は作成されます。 コピー先の場所に同じ名前のディレクトリが存在し、overwrite が False に設定されている場合は、2 つのディレクトリの内容がマージされます。 操作の中で、ディレクトリの新しい名前を指定できます。
ディレクトリ内のファイルをコピーするときに、特定のファイルが原因で例外がスローされることがあります。たとえば、overwrite が False に設定されていて、マージを実行しているときに、既に存在するファイルなどが原因です。 こうしてスローされた例外は、単一の例外に統合され、その Data プロパティにエントリが保持されています。それらのエントリでは、ファイルまたはディレクトリ パスがキーとなっており、それに対応する値には、該当する例外メッセージが格納されています。
ディレクトリを別のディレクトリにコピーするには
CopyDirectory メソッドを使用し、コピー元とコピー先のディレクトリ名を指定します。 次の例では、TestDirectory1 という名前のディレクトリを TestDirectory2 にコピーします。その際、既存のファイルは上書きします。
My.Computer.FileSystem.CopyDirectory("C:\TestDirectory1", "C:\TestDirectory2", True)
このコードの例は、IntelliSense コード スニペットとしても利用できます。 コード スニペット ピッカーでは、コード例は [ファイル システム - ドライブ、フォルダー、およびファイルの処理] にあります。 詳細については、「方法 : IntelliSense コード スニペットを挿入する」を参照してください。
信頼性の高いプログラミング
次の条件を満たす場合は、例外が発生する可能性があります。
ディレクトリに指定された新しい名前にコロン (:) またはスラッシュ (\ または /) が含まれている (ArgumentException)。
パスは次の理由の 1 つが無効です。長さ 0 の文字列は、空白だけが含まれている、無効な文字が含まれていますまたはそれがデバイス パスである (始まる \\ です。 \) (ArgumentException).
パスが Nothing であるため、有効でない (ArgumentNullException)。
destinationDirectoryName が Nothing または空の文字列である (ArgumentNullException)。
コピー元のディレクトリが存在しない (DirectoryNotFoundException)。
コピー元のディレクトリがルート ディレクトリである (IOException)。
パスを組み合わせると既存のファイルと同じになる (IOException)。
コピー元とコピー先のパスが同じである (IOException)。
ShowUI が UIOption.AllDialogs に設定されており、ユーザーが操作をキャンセルしたか、またはディレクトリ内のいくつかのファイルをコピーできなかった (OperationCanceledException)。
操作が巡回している (InvalidOperationException)。
パスにコロン (:) が含まれています。(NotSupportedException).
パスがシステムで定義されている最大長を越えている (PathTooLongException)。
パス内のファイル名またはフォルダー名にコロン (:) が含まれているか、または形式が無効である (NotSupportedException)。
ユーザーがパスを参照するのに必要なアクセス許可がない (SecurityException)。
コピー先のファイルが存在するが、アクセスできない (UnauthorizedAccessException)。
参照
処理手順
方法: 特定のパターンに一致するサブディレクトリを検索する (Visual Basic)
方法 : Visual Basic でディレクトリにあるファイルのコレクションを取得する
方法: ディレクトリを移動する (Visual Basic)
方法 : Visual Basic でディレクトリの内容を移動する