このドキュメントでは、C および C++ のプログラムにおいて共有メモリ並列処理を記述するのに使用できるコンパイラ ディレクティブ、ライブラリ関数、および環境変数について説明します。 このドキュメントに記述されている機能は、OpenMP C/C++ アプリケーション プログラム インターフェイス (API: Application Program Interface) として知られているものです。 この仕様の目的は、異なるベンダーの共有メモリ アーキテクチャ間で移植できる並列プログラミング モデルを提供することです。 OpenMP C/C++ API は、今後、多数のベンダーのコンパイラでサポートされると考えられます。 OpenMP Fortran アプリケーション プログラム インターフェイスを含む OpenMP の詳細については、以下の Web サイトを参照してください。
このドキュメントで定義されているディレクティブ、ライブラリ関数、および環境変数を使用することにより、開発者は、移植性を確保しながら並列プログラムを作成し管理できます。 これらのディレクティブは、単一プログラム多重データ (SPMD: Single Program Multiple Data) コンストラクト、work-sharing コンストラクト、および同期コンストラクトによって C および C++ の順次プログラミング モデルを拡張し、データの共有化とプライベート化をサポートします。 OpenMP C/C++ API をサポートするコンパイラには、すべての OpenMP コンパイラ ディレクティブを有効にし、解釈を可能にするコマンド ライン オプションが含まれます。