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チュートリアル: My.Application.Log の出力の無効化 (Visual Basic)

このチュートリアルでは、My.Application.Log オブジェクトの既定のログ フィルター処理をオフにする方法を説明します。 構成情報はアプリケーションの構成ファイルに格納されているため、ログの動作は、アプリケーションをビルドした後でも変更できます。

概要

My.Application.Log オブジェクトは、自らが取得した各メッセージをログ リスナーに渡します。 このサンプル アプリケーションでは、My.Application.Log.WriteEntry メソッドを使用して、リスナーにメッセージを書き込みます。

サンプル アプリケーションをビルドするには

  1. 新しい Visual Basic Windows アプリケーション プロジェクトを開きます。

  2. Button1 という名前のボタンを Form1 に追加します。

  3. Button1 の Click イベント ハンドラーに次のコードを追加します。

    My.Application.Log.WriteEntry("Log entry")
    
  4. アプリケーションをデバッガーで実行します。

  5. Button1 をクリックします。

    アプリケーションのデバッグ出力およびログ ファイルに次の情報が書き込まれます。

    DefaultSource Information: 0 : Log entry

  6. アプリケーションを閉じます。

アプリケーションのデバッグ出力ウィンドウを表示する方法については、「[出力] ウィンドウ」を参照してください。 アプリケーションのログ ファイルの場所については、「チュートリアル: My.Application.Log による情報の書き込み先の確認 (Visual Basic)」を参照してください。

My.Application.Log からのリスナーの削除

既定では、アプリケーションには、アプリケーションのデバッグ出力に書き込むリスナーとログ ファイルに書き込むリスナーの 2 つがあります。 この例では、それらのリスナーを削除する方法を説明します。

Log オブジェクトからログ リスナーを削除するには

  1. ソリューション エクスプローラーで app.config を右クリックし、[開く] をクリックします。

    または

    app.config ファイルがない場合は、次の操作を行います。

    1. [プロジェクト] メニューの [新しい項目の追加] をクリックします。

    2. [新しい項目の追加] ボックスで、[アプリケーション構成ファイル] をクリックします。

    3. [追加] をクリックします。

  2. name 属性が "DefaultSource". の <source> セクションで、<listeners> セクションを見つけます。

    これらのログ構成セクションは、構成ファイルのメインの <configuration> ノードの <system.diagnostics> ノードにあります。 DefaultSource の XML は <sources> ノードにあります。

  3. "FileLog" という name 属性を持つ <add> 要素を削除します。 次のような要素です。

    <add name="FileLog"/>

  4. <listeners> セクションに次の要素を追加します。

    <!-- Remove the default debug listener. -->
    <remove name="Default"/>
    
  5. app.config ファイルの内容は次の XML のようになります。

    <?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?>
    <configuration>
      <system.diagnostics>
        <sources>
          <!-- This section configures My.Application.Log -->
          <source name="DefaultSource" switchName="DefaultSwitch">
            <listeners>
              <!-- Remove the default debug listener. -->
              <remove name="Default"/>
            </listeners>
          </source>
        </sources>
        <switches>
          <add name="DefaultSwitch" value="Information" />
        </switches>
      </system.diagnostics>
    </configuration>
    
  6. アプリケーションをデバッガーで実行します。

  7. Button1 をクリックします。

    アプリケーションのログ ファイルやデバッグ出力に情報は書き込まれません。

配置の後でログ設定を変更する方法の詳細については、「Visual Basic でのアプリケーション ログの使用」を参照してください。

参照

処理手順

チュートリアル: My.Application.Log による情報の書き込み先の確認 (Visual Basic)

チュートリアル: My.Application.Log による情報の書き込み先の変更 (Visual Basic)

チュートリアル: My.Application.Log の出力のフィルター処理 (Visual Basic)

チュートリアル: カスタム ログ リスナーの作成 (Visual Basic)

方法: ログ メッセージを書き込む (Visual Basic)

概念

アプリケーションからの情報のログ記録 (Visual Basic)