VSPerfMon ツールを使用すると、アプリケーションのパフォーマンス データを収集できます。通常、このツールは VSPerfCmd.exe によって起動されます。 VSPerfMon を使用した場合は、VSPerfCmd ツールでは入手できない、プロセスのアタッチやデタッチなどの追加情報を表示できます。 この情報を表示するには、VSPerfMon を別のウィンドウで起動します。 VSPerfMon を起動するには、次の構文を使用します。
VSPerfMon [/U] </TRACE [/COUNTER:cfg] | /SAMPLE | /COVERAGE> /CROSSSESSION /OUTPUT <file name> [/WINCOUNTER:cfg] [/USER [DOMAIN\]username]
VSPerfMon ツールのオプションの説明を次の表に示します。
オプション |
説明 |
---|---|
U |
リダイレクトされたコンソール出力は Unicode として書き込まれます。 これは、最初に指定する必要があります。 |
OUTPUT:<ファイル名> |
指定した名前のファイルに出力をリダイレクトします。 |
TRACE |
パフォーマンス モニターを起動してインストルメントされたプロファイリングを実行します。 |
SAMPLE |
パフォーマンス モニターを起動してサンプリング プロファイリングを実行します。 |
COVERAGE |
パフォーマンス モニターを起動してコード カバレッジ コレクションを実行します。 |
CONCURRENCY |
パフォーマンス モニターを起動して同時実行プロファイルを実行します。 既定では、/CONCURRENCY オプションを指定すると、リソース競合データとスレッドの視覚化および実行データが収集されます。 次のいずれかのオプションを指定すると、収集対象を、リソース競合データまたはスレッドの視覚化および実行データに制限することができます。
リソース競合データとスレッドの視覚化および実行データを両方とも収集するには、/THREADONLY オプションまたは /CONCURRENCY オプションを指定せずに、/CONCURRENCY を使用します。 |
USER:[___domain\]username |
指定したアカウントからパフォーマンス モニターへのクライアント アクセスを許可します。 |
CROSSSESSION |
セッション間プロファイリングを有効にします。 |
COUNTER:cfg |
インストルメンテーション (TRACE) プロファイリング方式を使用するときに、各インストルメンテーション ポイントで収集する CPU カウンターを指定します。 複数の COUNTER オプションを指定すると、複数のカウンター データを収集できます。 カウンター (cfg) データを指定するには、次の構文を使用します。 CounterName[,Reload[,FriendlyName]]
|
WINCOUNTER:path |
マーク データと共に含まれる Windows パフォーマンス カウンターを指定します。 path は、PDH カウンター パス形式の Windows パフォーマンス カウンター文字列です。 次に例を示します。 \Processor(0)\% Processor Time \System\Context Switches/sec |
AUTOMARK:n |
/WINCOUNTER を使用する際の自動的なマーク間の時間間隔をミリ秒単位で指定します。 値は、500ms 単位に切り上げられます。 0 を使用すると、自動的なマークは無効になります。 (指定しない場合、既定の 500 ミリ秒になります) |