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.NET Framework のネットワーク操作の基礎 (Visual Basic)

Microsoft .NET Framework は、アプリケーションにすばやく簡単に統合できる、複数層の拡張可能なインターネット サービスのマネージ実装を提供します。 これらのクラスを使用するには、名前を完全修飾するか、または、関係するコードの先頭に 1 つまたは複数の Imports ステートメントを記述して、適切な名前空間をインポートする必要があります。 詳細については、「Imports ステートメント (.NET 名前空間および型)」を参照してください。

インターネット リソースへのアクセス

要求/応答モデルでインターネット リソースにアクセスするには、3 つの情報が必要です。 これらは、それぞれ固有の .NET Framework クラスとして用意されています。

  • Uriクラスには少なくとも 3 つ、時に 4 つの部分、インターネット リソースには URI (Uniform Resource Identifier) が含まれます。通信プロトコルを識別するスキーム識別子; サーバー識別子; パス識別子; オプションのクエリ文字列。

  • WebRequest クラスには、リソースに対する要求が格納されています。

  • WebResponse クラスは、受け取る応答用のコンテナーです。

データのアップロードとダウンロード

インターネット リソースに対して単純な要求を行う必要があるアプリケーションについては、データをアップロードまたはダウンロードするためのメソッドが WebClient クラスに用意されています。 WebClientWebRequest クラスを使用してインターネット リソースへのアクセスを実現するので、登録されているプラグ可能なプロトコルはどれでも使用できます。

System.Net.Sockets 名前空間には、要求/応答モデルを使用しないアプリケーションやネットワークに対して待機する必要があるアプリケーション用として、TcpClientTcpListener、および UdpClient の各クラスが用意されています。 これらのクラスは、さまざまなトランスポート プロトコルを使用して接続のための詳細を処理し、ネットワーク接続をストリームとしてアプリケーションに公開します。

詳細については、「Requesting Data」を参照してください。

次の表は、インターネット リソースに対するデータ要求に関する一般的なタスクの一覧です。

目的

参照項目

インターネット要求を作成する。

Creating Internet Requests

ネットワークにデータを送信する。

Using Streams on the Network

インターネット リソースに対して非同期の要求を行う。

Making Asynchronous Requests

HTTP 固有のプロパティにアクセスする。

HTTP

特定の要求を接続プールに関連付ける。

Connection Grouping

プロキシ インスタンスを構成する。

Accessing the Internet Through a Proxy

インターネット リソースに対して非同期の要求を行う。

Making Asynchronous Requests

TCP を使用してデータを要求する。

Using TCP Services

UDP を使用してデータを要求する。

Using UDP Services

プラグ可能なプロトコル

WebRequest 抽象クラスと WebResponse 抽象クラスは、プラグ可能なプロトコルの基本クラスです。 WebRequest クラスと WebResponse クラスからプロトコル固有のクラスを派生することで、使用するプロトコルを指定せずに、インターネット リソースからのデータを要求し、応答を読み取ることができます。

詳細については、「Programming Pluggable Protocols」を参照してください。

次の表は、プラグ可能なプロトコルに関する一般的なタスクの一覧です。

変換後

参照項目

WebRequest から派生させる。

Deriving from WebRequest

WebResponse から派生させる。

Deriving from WebResponse

プロトコル固有のプロパティにアクセスする。

How to: Typecast a WebRequest to Access Protocol Specific Properties

ネットワークのトレース

ネットワークのトレースでは、メソッド呼び出しについての情報、およびマネージ アプリケーションによって生成されるネットワーク トラフィックについての情報にアクセスできます。 この機能は、開発中のアプリケーションのデバッグや、配置済みのアプリケーションの分析に役立ちます。 ネットワークのトレースの出力は、開発時および稼動環境でのさまざまな使用方法をサポートするようにカスタマイズできます。

詳細については、「Network Tracing」を参照してください。

次の表は、ネットワークのトレースに関する一般的なタスクの一覧です。

目的

参照項目

ネットワークのトレースを有効にする。

Enabling Network Tracing

トレース情報を読み取る。

Interpreting Network Tracing

ネットワークのトレースを構成する。

How to: Configure Network Tracing

キャッシュ管理

キャッシュとは、アプリケーションによって要求されたリソースの一時的なストレージです。 アプリケーションが、同じリソースを 2 回以上要求した場合、そのリソースをキャッシュから返すことができます。これにより、同じリソースをサーバーに再度要求するというオーバーヘッドを避けることができます。

要求されたリソースのキャッシュ コピーで要求を満たせるかどうかの判断は、キャッシュ ポリシーによって定義した規則に基づいて行われます。

詳細については、「Cache Management for Network Applications」を参照してください。

次の表は、キャッシュ管理に関する一般的なタスクの一覧です。

目的

参照項目

位置ベースのキャッシュ ポリシーを設定する。

How to: Set a Location-Based Cache Policy for an Application

既定の時間ベースのキャッシュ ポリシーを設定する。

How to: Set the Default Time-Based Cache Policy for an Application

時間ベースのキャッシュ ポリシーをカスタマイズする。

How to: Customize a Time-Based Cache Policy

要求に対してキャッシュ ポリシーを設定する。

How to: Set Cache Policy for a Request

セキュリティ

System.Net クラスには、一般的に使用されているインターネット アプリケーションの認証機構のサポート、および .NET Framework のコードアクセス許可のサポートが組み込まれており、これによりインターネット アプリケーション用にセキュリティ保護された環境が提供されます。

詳細については、「Best Practices for System.Net Classes」を参照してください。

次の表は、セキュリティに関する一般的なタスクの一覧です。

目的

参照項目

HTTP サーバーに対して SSL (Secure Sockets Layer) 接続を使用する。

Using Secure Sockets Layer

HTTP 認証メソッドを使用して、HTTP サーバーに対し、認証された接続を確立する。

Internet Authentication

インターネット接続を使用するアプリケーションにコード アクセス セキュリティを設定する。

Web and Socket Permissions

基本認証およびダイジェスト認証を使用する。

Basic and Digest Authentication

NTLM 認証および Kerberos 認証を使用する。

NTLM and Kerberos Authentication

参照

参照

System.Net

System.Net.Sockets

概念

Best Practices for System.Net Classes

Configuring Internet Applications

その他の技術情報

Network Programming