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.NET Framework のログの基礎 (Visual Basic)

Visual Basic アプリケーションから情報をログに記録する方法は、Visual Basic の My.Application.Log オブジェクトおよび My.Log オブジェクトを使用する方法以外にも数多くあります。つまり、.NET Framework クラスに用意されているさまざまなクラスを使用できます。 情報をログに記録すると、アプリケーションのパフォーマンスを監視および計測したり、エラーを診断したりできます。

トレース、デバッグ、およびインストルメント

。NET Framework のドキュメントは、ログに関連するいくつかの異なる条件を使用します。トレース、デバッグ、およびインストルメント化します。

  • トレースとは、実行中のアプリケーションの実行状態を監視する方法です。 通常は Trace クラスを使用して実装されます。 アプリケーションの開発時に、アプリケーションに対してトレース ステートメントを追加できます。アプリケーションの開発中でも開発したアプリケーションの配置後でも、そのインストルメンテーションを使用できます。

  • デバッグはトレースと似ていますが、一般には、出力する情報はこちらの方が多く、またリリース ビルドではオフにします。 通常は Trace クラスを使用して実装されます。

  • インストルメントとは、製品のパフォーマンスのレベルを監視または計測するコードをアプリケーションに追加することです。 ログ、トレース、およびデバッグは、それぞれインストルメンテーションの形態の 1 つです。 コード内の重要な場所にトレース ステートメントを配置することにより、アプリケーションをインストルメントできます。 これは、分散アプリケーションでは特に有用です。

    トレース ステートメントを使用してアプリケーションをインストルメントすると、不適切な動作についての情報を表示できるだけでなく、アプリケーションの実行状態を監視するための情報も表示できます。

Trace クラスおよび Debug クラスを使用すると、Visual Basic の Log オブジェクトと同様に、エラーおよびアプリケーションの実行についての情報を後で分析するために、ログ、テキスト ファイル、またはその他のデバイスに記録できます。 また、出力をより細かく制御できるメソッドも用意されています。 その他のトレース クラスについては、「.NET Framework でのログ記録に使用するクラス (Visual Basic)」を参照してください。

ログとトレースの基礎

アプリケーションのインストルメントにより、以下が実現されます。

  • **コードのトレース。**実行時に、アプリケーションの実行状態について示すメッセージを受け取ります。 詳細については、「実装とトレースの概要」を参照してください。

  • **デバッグ出力の受け取り。**開発中のアプリケーションのプログラミング エラーを追跡して修正します。 詳細については、「Visual Studio でのデバッグ」を参照してください。

  • **パフォーマンス カウンターへのアクセス。**アプリケーションのパフォーマンスを追跡します。 詳細については、「.NET Framework のパフォーマンス カウンター」を参照してください。

  • **イベント ログへの書き込み。**アプリケーションを実行中の主なイベントを追跡します。 詳細については、「.NET Framework の ETW イベント」を参照してください。

Trace クラスおよび Debug クラスは、アプリケーションの開発中または配置後に、アプリケーションのパフォーマンスを追跡および検査する手段を提供します。 たとえば、Trace クラスを使用して、配置済みのアプリケーションで発生した特定の種類のアクション (新しいデータベース接続の作成など) を追跡できます。これにより、アプリケーションの効率を監視できます。

参照

参照

System.Diagnostics

概念

Visual Basic での .NET Framework のログ記録とトレース

実装とトレースの概要

.NET Framework でのログ記録に使用するクラス (Visual Basic)

その他の技術情報

アプリケーションのトレースとインストルメント