方法 : 現在のユーザーのログオン ID をセルに表示する

2011-08-09

WindowsIdentity オブジェクトの GetCurrent メソッドを使用して、現在のユーザーのログオン ID を取得できます。そのユーザーログオン ID を Microsoft Office Excel ワークシートの名前付き範囲に表示できます。

対象: このトピックの情報は、Excel 2007 と Excel 2010 のドキュメントレベルのプロジェクトおよびアプリケーションレベルのプロジェクトに適用されます。詳細については、「Office アプリケーションおよびプロジェクトタイプ別の使用可能な機能」を参照してください。

セルにテキストを表示するには、NamedRange コントロールまたはネイティブな Excel 範囲オブジェクトを使用します。

NamedRange コントロールの使用

この例は、ドキュメントレベルのカスタマイズ用に作成されています。次のコードは、ThisWorkbook クラスではなくシートクラスに配置する必要があります。

現在のユーザーのログオン ID を名前付き範囲に表示するには

ユーザーのログオン ID を取得します。

Dim user As System.Security.Principal.WindowsIdentity
user = System.Security.Principal.WindowsIdentity.GetCurrent()

System.Security.Principal.WindowsIdentity user;
user = System.Security.Principal.WindowsIdentity.GetCurrent();

userID という名前の NamedRange コントロールを作成し、ユーザーのログオン ID を表示します。

Dim userID As Microsoft.Office.Tools.Excel.NamedRange
userID = Me.Controls.AddNamedRange(Me.Range("A1"), "userID")

userID.Value2 = user.Name

Microsoft.Office.Tools.Excel.NamedRange userID;
userID = this.Controls.AddNamedRange(this.Range["A1", missing], "userID");

userID.Value2 = user.Name;

ネイティブな Excel 範囲の使用

現在のユーザーのログオン ID をネイティブな Excel 範囲に表示するには

ユーザーのログオン ID を取得します。

Dim user As System.Security.Principal.WindowsIdentity
user = System.Security.Principal.WindowsIdentity.GetCurrent()

System.Security.Principal.WindowsIdentity user;
user = System.Security.Principal.WindowsIdentity.GetCurrent();

userID という名前の Range を作成し、ユーザーのログオン ID を表示します。

Dim userID As Excel.Range = Me.Application.Range("A1")

userID.Value2 = user.Name

Excel.Range userID = this.Application.get_Range("A1", missing);

userID.Value2 = user.Name;

信頼性の高いプログラミング

次の条件では例外が発生する可能性があります。

ユーザーが WindowsIdentity にアクセスするためのアクセス許可を持っていない (SecurityException クラス)。
相互運用性に問題がある (COMException クラス)。

参照

処理手順

方法 : コード内でワークシートの範囲を参照する

方法 : WindowsPrincipal プロジェクトを作成する

概念

セルの操作

Office ソリューションの省略可能なパラメーター