Visual Studio Team Foundation Server 2010 と Microsoft Project Server 2007 または Project Server 2010 のデータを同期するには、事前に 2 つのサーバー製品の統合を構成する必要があります。 構成タスクの一環として、エンタープライズ プロジェクト計画とチーム プロジェクトを関連付け、同期に含める作業項目の種類を指定する必要があります。 初期構成およびマッピングを行った後で、マップ対象の作業項目の種類を変更できます。
同期に含める作業項目の種類を管理するには、TFSAdmin ProjectServer コマンド ライン ツールの以下のオプションを使用します。
/MapWorkItemTypes: チーム プロジェクトで同期に含めることができる作業項目の種類を定義します。 複数の種類をマップできますが、同期されるのは発行のために送信された作業項目のみです。
/GetMappedWorkItemTypes: チーム プロジェクトで同期に含めるように構成されている作業項目の種類の一覧を返します。
/UnmapWorkItemTypes: チーム プロジェクトで作業項目の種類を同期から除外します。
2 つのサーバー製品を統合する方法の概要については、「Team Foundation Server と Project Server の統合の構成」を参照してください。 エンタープライズ プロジェクトとチーム プロジェクトを関連付ける方法の概要については、「エンタープライズ プロジェクトとチーム プロジェクトの関連付けの管理」を参照してください。
TFSAdmin ProjectServer コマンド ライン ツールを使用するには、チーム エクスプローラーおよび Visual Studio Team Foundation Server 2010 Service Pack 1 を実行している任意のコンピューターでコマンド プロンプト ウィンドウを開きます。Drive:\Program Files\Microsoft Visual Studio 10.0\Common7\IDE ディレクトリからツールを実行します。 64 ビット コンピューターの場合、ツールは Drive:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio 10.0\Common7\IDE にあります。
必要なアクセス許可
このコマンドを使用するには、[Project Server の統合の管理] アクセス許可が [許可] に設定されている必要があります。 また、Team Foundation Server のサービス アカウントに、データ同期に参加する PWA のインスタンスと対話するために必要なアクセス許可が付与されている必要があります。 詳細については、「Team Foundation Server と Project Server を統合するために必要なアクセス許可の割り当て」を参照してください。
注意
管理者のアクセス許可を使ってログオンした場合であっても、Windows Server 2008 を実行中のサーバーでこの機能を実行するには、昇格した特権でコマンド プロンプト ウィンドウを開く必要があります。 昇格した特権でコマンド プロンプト ウィンドウを開くには、[スタート] ボタンをクリックし、[コマンド プロンプト] を右クリックして、[管理者として実行] をクリックします。 詳細については、Microsoft Web サイトの「ユーザー アカウント制御」を参照してください。
構文
TfsAdmin ProjectServer /GetMappedWorkItemTypes /collection:tpcUrl teamproject:TeamProjectName
TfsAdmin ProjectServer /MapWorkItemTypes /collection:tcpUrl /teamproject:TeamProjectName /workitemtypes:ListOfWorkItemTypes [/skipUIChanges]
TfsAdmin ProjectServer /UnmapWorkItemTypes /collection:tpcUrl /teamproject:TeamProjectName /workitemtypes:ListOfWorkItemTypes [/force]
パラメーター
パラメーター |
説明 |
|---|---|
/collection:tpcUrl |
チーム プロジェクト コレクションの URL (Uniform Resource Locator) を指定します。 URL は次の形式で指定します。 http://<サーバー名:ポート>/<仮想ディレクトリ名>/<コレクション名> 仮想ディレクトリを指定しない場合は、次の形式で URL を指定します。 http://<サーバー名:ポート>/<コレクション名> |
/teamproject:TeamProjectName |
プロジェクト コレクションで定義されているチーム プロジェクトの名前を指定します。 |
/workitemtypes:ListofWorkItemTypes |
1 種類以上の作業項目の参照名をコンマ区切りの一覧で指定します。 Project Professional で追跡するデータを含む作業項目の種類のみを指定してください。 たとえば、"User Story,Task" または "User Story",Task として、アジャイル プロセスをサポートするように、次の種類の作業項目を指定できます。 コンマの後にスペースは挿入できません。 |
/skipUIChanges |
指定した種類について、作業項目フォームの [Project Server] タブが変更されないように指定します。 影響を受ける種類の [Project Server] タブをカスタマイズしている場合は、このフラグを指定する必要があります。 |
/force |
指定した種類の作業項目を Project のタスクに関連付けているすべてのリンクを削除します。 このオプションを使用すると、該当する種類の 1 つ以上の作業項目が現在同期中であっても、データ同期からその種類の作業項目を削除できます。 |
/? または help |
コマンドに関する情報を表示します。 |
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解説
コマンドを実行すると、実行中のアクションとその対象となっているオブジェクトを示すメッセージが表示されます。 たとえば、次のメッセージは、ユーザー ストーリーとタスクをデータ同期に含めるように構成中であることを示します。
Configuring synchronization for the following work item types for team project ProjA: User Story, Task. . .
コマンドが終了すると、別のメッセージが表示されます。 たとえば、次のメッセージは、ユーザー ストーリーとタスクが正常に構成されたことを示します。
You have successfully configured the following work item types for team project ProjA: User Story, Task.
/MapWorkItemTypes コマンドでは、同期に含めることができる作業項目の種類を構成する以外に、次の操作も実行します。
指定した作業項目の種類をデータ同期対象の種類のセットに追加します。 つまり、このコマンドでは、既存のマップ済みの種類のマップ解除は行いません。
指定した作業項目の種類のフォームに [Project Server] タブを追加します。
指定した作業項目の種類に対して [Project Server] タブが既に定義されている場合、その種類は無視され、その種類の作業項目のフォームは変更されません。
エンタープライズ プロジェクト計画に関連付けられていないチーム プロジェクトの作業項目の種類をマップしようとすると、エラーが表示されます。 マップできるのは、チーム プロジェクトで同期に含めるように構成されている作業項目の種類のみです。 詳細については、「エンタープライズ プロジェクトとチーム プロジェクトの関連付けの管理」を参照してください。
作業項目の種類のマッピングを削除すると、マップ解除したチーム プロジェクトについて、その種類のフォームから [Project Server] タブが削除されます。
チーム プロジェクトの作業項目の種類をマップ解除する前に、エンタープライズ プロジェクト計画からタスクを削除し、それらのタスクと Team Foundation の作業項目の間の関連付けをすべて解除する必要があります。 別の方法として、/force フラグを指定して、作業項目をチーム プロジェクトのタスクに関連付けているすべてのリンクを削除することもできます。 指定した種類の作業項目のみが同期から除外されます。
ヒント
タスクを削除する場合は、必要に応じてこれを別の計画にコピーして、そのレコードを残しておくことができます。
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例
マップされている作業項目の種類を一覧表示する
次の例では、AdventureWorksServer 上の Collection0 の Contoso チーム プロジェクトについて、同期に含めるように構成されている作業項目の種類を取得しています。
TfsAdmin ProjectServer /GetMappedWorkItemTypes /collection:http://AdventureWorksServer:8080/tfs/Collection0 /teamproject:Contoso
チーム プロジェクトの作業項目の種類をマップする
次の例では、Contoso プロジェクトのユーザー ストーリーとタスクをデータ同期に含めるように構成しています。
TfsAdmin ProjectServer /MapWorkItemTypes /collection:http://AdventureWorksServer:8080/tfs/Collection0/ /teamproject:Contoso /workitemtypes:”User Story, Task”
チーム プロジェクトの作業項目の種類のマッピングを削除する
次の例では、Contoso プロジェクトのタスクをデータ同期から削除しています。
TfsAdmin ProjectServer /UnmapWorkItemTypes /collection:http://AdventureWorksServer:8080/tfs/Collection0/ /teamproject:Contoso /workitemtypes:Task
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参照
その他の技術情報
Project Server と Team Foundation Server の間のフィールド マッピングのカスタマイズ