このチュートリアルでは、SharePoint カスタム マスター ページとイメージが含まれているサイト ページを Visual Studio SharePoint プロジェクトにインポートする方法について説明します。
このチュートリアルでは、次のタスクの実行方法を示します。
SharePoint Designer でカスタム マスター ページを作成し、イメージを使用してサイト ページを作成する。
カスタム マスター ページ、イメージ、およびサイト ページを SharePoint ソリューション (.wsp) ファイルにエクスポートする。
.wsp ファイルを、[SharePoint ソリューション パッケージのインポート] パッケージを使用して Visual Studio SharePoint プロジェクトにインポートして配置する。
注意
お使いのマシンで、Visual Studio ユーザー インターフェイスの一部の要素の名前や場所が、次の手順とは異なる場合があります。 これらの要素は、使用している Visual Studio のエディションや独自の設定によって決まります。 詳細については、「Visual Studio の設定」を参照してください。
必須コンポーネント
このチュートリアルを完了するには、次のコンポーネントが必要です。
サポート対象エディションの Microsoft Windows および SharePoint。 詳細については「SharePoint ソリューションの開発要件」を参照してください。
Visual Studio 2010.
SharePoint Designer 2010。
SharePoint Designer で項目を作成する
この例では、エクスポートする 3 つの項目 (カスタム マスター ページ、カスタム マスター ページを参照するサイト ページ、およびサイト ページに表示されるイメージ ファイル) を SharePoint Designer で作成する方法を示します。 イメージは SharePoint の /images/ フォルダーに追加されます。
SharePoint Designer でカスタム マスター ページを作成するには
SharePoint Designer のナビゲーション ペインで、[マスター ページ] をクリックします。
リボンの [空白のマスター ページ] をクリックします。
SharePoint Designer の下部にある [コード] タブをクリックします。
既存のモジュールのマークアップを次のマークアップに置き換えます。
<%@ Master Language="C#" %> <%@ Register tagprefix="SharePoint" namespace="Microsoft.SharePoint.WebControls" assembly="Microsoft.SharePoint, Version=14.0.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=71e9bce111e9429c" %> <html dir="ltr"> <head runat="server"> <meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=utf-8"> <SharePoint:RobotsMetaTag runat="server" __designer:Preview="" __designer:Values="<P N='InDesign' T='False' /><P N='ID' T='ctl00' /><P N='Page' ID='1' /><P N='TemplateControl' ID='2' /><P N='AppRelativeTemplateSourceDirectory' R='-1' />"></SharePoint:RobotsMetaTag> <title>Web Page</title> </head> <body> <form id="form1" runat="server"> <asp:ContentPlaceHolder id="ContentPlaceHolderMain" runat="server"> </asp:ContentPlaceHolder> </form> </body> </html>
ページを mybasic1.master として保存します。
SharePoint Designer でイメージをコンテンツ データベースに追加する
次に、サイト ページに表示するイメージを追加できます。 イメージは、SharePoint コンテンツ データベースに配置されます。
SharePoint Designer でイメージをコンテンツ データベースに追加するには
リボンの [すべてのファイル] をクリックし、ツリー ビューの [イメージ] をクリックします。
リボンの [ファイルのインポート] をクリックし、インポートするファイルを選択し、[OK] をクリックします。 この例では、myimg1.png という名前のファイルを選択します。
オプションとして、イメージを整理するためのサブフォルダーを作成できます。
[インポート] ダイアログ ボックスを閉じます。
サイト ページを作成する
この基本的なサイト ページでは、カスタム マスター ページを使用して前の手順で追加したイメージを表示します。
サイト ページを作成するには
ナビゲーション ペインで、[サイト ページ] をクリックします。
リボンの [ページ] ボタンをクリックし、[ASPX] をクリックします。 新しいファイルに mycontentpage1.aspx という名前を付けます。
オプションとして、サイト ページを整理するためのサブフォルダーを作成できます。
一覧の [MyContentPage1.aspx] をクリックしてそのプロパティ ページを開き、ページ下部の [編集] リンクをクリックします。
ページ下部の [コード] ボタンをクリックします。
既存のモジュールのマークアップを次のマークアップに置き換えます。
<%@ Import Namespace="Microsoft.SharePoint.ApplicationPages" %> <%@ Register Tagprefix="SharePoint" Namespace="Microsoft.SharePoint.WebControls" Assembly="Microsoft.SharePoint, Version=14.0.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=71e9bce111e9429c" %> <%@ Register Tagprefix="Utilities" Namespace="Microsoft.SharePoint.Utilities" Assembly="Microsoft.SharePoint, Version=14.0.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=71e9bce111e9429c" %> <%@ Register Tagprefix="asp" Namespace="System.Web.UI" Assembly="System.Web.Extensions, Version=3.5.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=31bf3856ad364e35" %> <%@ Import Namespace="Microsoft.SharePoint" %> <%@ Assembly Name="Microsoft.Web.CommandUI, Version=14.0.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=71e9bce111e9429c" %> <%@ Page Language="C#" Inherits="Microsoft.SharePoint.WebControls.LayoutsPageBase" MasterPageFile="../_catalogs/masterpage/mybasic1.master" meta:progid="SharePoint.WebPartPage.Document" %> <asp:Content ID="Main" ContentPlaceHolderID="ContentPlaceHolderMain" runat="server"> <img alt="My Image" longdesc="My image from images folder" src="../images/myimg1.png" /> </asp:Content>
更新したサイト ページを保存します。
SharePoint から項目をエクスポートする
項目を SharePoint から SharePoint ソリューション (.wsp) ファイルにエクスポートします。
SharePoint から項目をエクスポートするには
SharePoint Designer で、ナビゲーション バーの [チーム サイト] をクリックし、リボンの [テンプレートとして保存] をクリックします。
[テンプレートとして保存] ダイアログ ボックスで、ファイル名とテンプレート名を入力し、[コンテンツを含む] チェック ボックスをオンにし、[完了] をクリックします。
これで、サイトのコンテンツが .wsp ファイルに保存されます。
ソリューションをエクスポートした後、[ソリューション ギャラリー] リンクをクリックして、使用可能なソリューション ファイルの一覧を表示します。
新しい .wsp ファイルをクリックし、それをシステムに保存します。
項目を Visual Studio にインポートする
.wsp ファイルを Visual Studio にインポートします。インポートしたコンテンツに対して、カスタマイズ、項目の追加、配置を実行できます。
.wsp ファイルから Visual Studio に項目をインポートするには
Visual Studio で、[SharePoint ソリューション パッケージのインポート] プロジェクトを作成します。
[インポートする項目の選択] ページで、[種類] 列の [モジュール] から、次の表の中のインポートするファイルだけを選択します。
ファイル名
説明
_catalogsmasterpage_
カスタム マスター ページです。
images_
SharePoint ファイル システム内のイメージ ファイルです。
SitePages_
サイト ページです。
[完了] をクリックして、選択した項目をインポートします。
ソリューション エクスプローラーで、カスタム マスター ページをクリックし、その [配置競合の解決] プロパティを [自動] に設定します。
これにより、配置競合を自動的に解決できます。
新しいマスター ページの名前が既存のページと同じである場合は、SharePoint Designer で既存のページが "既定のマスター ページ" または "カスタム マスター ページ" としてマークされていないことを確認します。
既存のマスター ページが、既定のマスター ページまたはカスタム マスター ページとしてマークされている場合、マスター ページを削除できないことを示す配置エラーが発生します。 この問題を回避するには、次を実行します。
既存のマスター ページが既定のマスター ページとして設定されている場合は、別のマスター ページを一時的に既定のマスター ページとして設定します。 ファイルを SharePoint に配置した後、新しいマスター ページを既定のマスター ページとして設定します。
既存のマスター ページがカスタム マスター ページとして設定されている場合は、別のマスター ページを一時的にカスタム マスター ページとして設定します。 ファイルを SharePoint に配置した後、新しいマスター ページをカスタム マスター ページとして設定します。
[ビルド] メニューの [ソリューションの配置] をクリックします。
SharePoint サイトを開いて、配置された項目を表示します。
ファイルを Visual Studio にインポートして SharePoint に配置する別の方法として、ファイルを Visual Studio のモジュールに追加することもできます。 詳細については「方法: マスター ページまたはテーマをインポートする」および「モジュールを使用してソリューションにファイルを追加する」を参照してください。
参照
概念
Web パーツまたはアプリケーション ページの再利用できるコントロールの作成