Team Foundation の配置を Visual Studio Team Foundation Server 2010 にアップグレードすると、SQL Server Reporting Services を使用してアクセスするレポートの場所および操作に影響するいくつかの変更が加わります。 具体的には、既存またはアップグレード前のレポートと、Team Foundation Server 2010 のデータ ウェアハウス スキーマに基づく新しいまたはアップグレード後のレポートの両方にアクセスできるようになります。
ただちに反映される変更は次のとおりです。
アップグレードしたチーム プロジェクトが Version 4.2 の Microsoft Solutions Framework (MSF) プロセス テンプレートに基づいていた場合は、一連のアップグレード後レポートにアクセスできます。 これらのレポートには、チーム エクスプローラーの
[Reports] ノード、または Team System Web Access の [レポート] リンクからアクセスできます。
チーム エクスプローラーの
ノードまたはTeam System Web Access から、アップグレード前のレポートにアクセスすることはできません。 Web ブラウザーから既存のレポートにアクセスすることもできます。
アップグレード後に追加されたデータは、既存のレポートに表示されません。 すべてのデータは、アップグレード中に作成された新しいデータ ウェアハウスに格納されます。 すべての既存のデータは、以前のスキーマに基づくデータ ウェアハウスで維持されます。
アップグレード前のレポートを表示するには、SQL Server 2008 によって加えられた変更に対応するようレポートへの変更が必要になる場合があります。 アップグレードされたチーム プロジェクトに関するレポートを既存のレポートで表示するためには、新しいデータ ウェアハウスに接続し、かつ Team Foundation Server 2010 で加えられたスキーマの変更に対応するように各レポートを変更する必要があります。
このトピックの内容
2 つのデータ ウェアハウス リソース セット
チーム プロジェクト コレクションとレポートの場所の階層
アップグレード後のレポートの表示
アップグレード前のレポートの表示
2 つのデータ ウェアハウス リソース セット
Team Foundation Server 2010 にアップグレードすると、2 つの データ ウェアハウス リソースが追加されます。 次の図に示すように、2 つのデータ ウェアハウス リレーショナル データベースと 2 つの SQL Server Analysis Services キューブがあります。
次の表は、レポートで使用される Reporting Services データ リソースに自動的に割り当てられる名前の一覧です。
データベース リソース |
以前のバージョンの Team Foundation Server に基づいてリソースに割り当てられる名前 |
Team Foundation Server 2010 用のリソースに割り当てられる名前 |
---|---|---|
データ ウェアハウス リレーショナル データベース |
TfsReportsDS |
Tfs2010ReportsDS |
Analysis Services キューブ |
TfsOlapReportsDS |
Tfs2010OlapReportsDS |
2010 に基づく名前は、Visual Studio 2005 Team Foundation Server 用または Team System 2008 Team Foundation Server 用に設計されたスキーマを使用するように設計されている既存の一連のレポートが置かれているサーバーのアップグレードに対応します。 Team Foundation Server 2010 へのアップグレードでは、以前のデータ ウェアハウスと互換性のないスキーマを使用する新しいウェアハウスとキューブが作成されます。 新しいデータ ソースでは新しいウェアハウスとキューブが指定され、以前のデータ ソースは影響を受けません。
アップグレード前のレポートは引き続き表示できます。 ただし、アップグレード前のデータウェアハウスとキューブには新しいデータは追加されません。 新しいデータ ソース名を使用することで、(古いデータ ソースを使用する) アップグレード前のレポートで引き続きアップグレード前のデータを表示できるようになります。
チーム プロジェクト コレクションとレポートの階層
チーム プロジェクト コレクション フォルダーおよびレポート フォルダーの導入により、Reporting Services のホスト サーバー上で、次に示すような階層構造でレポートを編成できるようになりました。
TfsReports > プロジェクト コレクション > チーム プロジェクト > レポート フォルダー > レポート
次の図は、Dev10Demo という名前のプロジェクトのこの階層構造を示しています。
アップグレード後のレポートの表示
アップグレード後のレポートを表示するには
Internet Explorer を開き、アドレス バーに次の文字列を入力して、Enter キーを押します。
http://ReportServerName/TFSReports/ProjectCollectionName/ProjectName/
データ層サーバーに名前付きインスタンスを配置している場合は、代わりに次の文字列を入力します。
http://ReportServerName/TFSReports_TFSInstance/ProjectCollectionName/ProjectName/
表示するレポートを含むフォルダーをクリックします。
表示するレポートをクリックします。
アップグレード前のレポートの表示
アップグレード前のレポートを表示するには
Internet Explorer を開き、アドレス バーに次の文字列を入力して、Enter キーを押します。
http://ReportServerName/Reports/ProjectName/。
データ層サーバーに名前付きインスタンスを配置している場合は、代わりに次の文字列を入力します。
http://ReportServerName/Reports_TFSInstance/ProjectName/
表示するレポートをクリックします。
参照
概念
Visual Studio ALM のレポートの作成、カスタマイズ、および管理