Scenario クラスは、MSDN Code Gallery Web サイトから無料でダウンロードできます。 Scenario を使用すると、プロファイリング対象となるコードのセクションの開始点と終了点を正確に指定できます。 同時実行ビジュアライザーでは、これらのマーカーが [スレッド] ビュー、[コア] ビュー、および [CPU 使用状況] ビューに表示されます。 マーカーの名前を表示するには、マーカーの横棒をポイントします。
同時実行ビジュアライザーでは、ネイティブ コードとマネージ コードの両方について、次の条件で Scenario マーカーがサポートされています。
Scenario.Begin、Scenario.BeginNew、および Scenario.End の各メソッドがサポートされています。 Scenario.Mark メソッドと Scenario.Step メソッドはサポートされていません。
入れ子のレベルが 0 を超える Scenario マーカーはサポートされていません。
スレッドごとに 1 つのアクティブな Scenario インスタンスが追跡対象となります。 同時実行ビジュアライザーは、Scenario が既にアクティブであるときに Scenario.Begin イベントを受け取ると、以前の値に新しい値を上書きします。 アクティブな Scenario インスタンスは、スレッド内で最初に Scenario.End が呼び出されたときに、呼び出し元の Scenario インスタンスがどのインスタンスであるかにかかわらず終了されます。
コードにシナリオ マーカーを追加するには
MSDN Code Gallery Web サイトの Scenario Home Page (シナリオ ホーム ページ) から Scenario.zip をダウンロードします。
ファイルを解凍し、フォルダーが作成された場所を確認します。
Visual Studio プロジェクトで、適切な Scenario のネイティブ .dll ファイルまたはマネージ .dll ファイルへの参照を追加します。 Visual Studio 2008 および Visual Studio 2010 の両方に対応できるよう、x86 バージョンと x64 バージョンが用意されています。
マネージ コードでは、Scenario 名前空間に対する using ステートメントまたは Imports ステートメントを追加します。
ネイティブ コードでは、\native\ フォルダーにある Scenario.h ファイルを追加します。
マーカーを挿入するすべてのスレッドで Scenario クラスのインスタンスを作成します。 マーカー名が同時実行ビジュアライザーに表示されるよう、コンストラクターを使用してマーカーの名前を追加します。
開始マーカーを挿入する場所で、Begin メソッドを呼び出します。
終了マーカーを配置する場所で、End メソッドを呼び出します。
同時実行ビジュアライザーを実行します。 各種のビューにマーカーが表示されます。
Scenario クラスの詳細については、Scenario Home Page (シナリオ ホーム ページ) のドキュメントを参照してください。