Windows ワークフロー デザイナーは、Visual Studio 2010 開発環境内でホストされる .NET Framework Version 4 内の Windows Workflow Foundation (WF) アプリケーションをグラフィカルに作成してデバッグするためのビジュアルなデザイナーおよびデバッガーです。テンプレートおよびアクティビティ デザイナーを使用して、複合ワークフロー アプリケーション、アクティビティ ライブラリ、または Windows Communication Foundation (WCF) サービスを作成できます。ワークフロー詳細情報、「Windows Workflow Foundation」を参照してください。
以前のバージョンのワークフロー デザイナーに追加された、この新バージョンのワークフロー デザイナーのデザイン機能を次に示します。
ワークフロー デザイナーは、Windows Presentation Foundation (WPF) を使用して構築されています。これにより、アクティビティ デザイナーのエクスペリエンスが向上し、大規模で複雑なワークフローに対するパフォーマンスが改善されます。
カスタム アクティビティを、WPF で XAML を使用してデザインできます。また、アクティビティ デザイナーを作成するためのプログラミング モデルが単純化されています。
Flowchart アクティビティの実装により、一般的なフローチャート モデル化スタイルを使用して、プログラム フローを視覚的に表現できます。
ワークフロー デザイナーの新しい変数デザイナーにより、ワークフロー内の変数を宣言してスコープを設定し、アクティビティにバインドできます。
Visual Studio 2010 では、.NET Framework 4 ワークフロー内で Visual Basic 式を作成するときに、ワークフロー デザイナーで IntelliSense の機能をすべて利用できます。
デバッグ用の機能が XAML にも拡張されているため、XAML ワークフロー定義にブレークポイントを設定して、実行時に XAML コードにステップ インすることができます。ここでは、マネージ コードを扱う場合と同じように操作できます。
Visual Studio の外側でのワークフロー デザイナーの再ホストが、以前のバージョンに比べて大幅に簡略化され、数行のコードのみになりました。
新しい Flowchart アクティビティおよびその フローチャート アクティビティ デザイナー により、一般的なフローチャート モデル化スタイルを使用して、プログラム フローを視覚的に表現できます。
メッセージング アクティビティが強化されているため、完全な宣言型の (コードなし) Windows Communication Foundation (WCF) サービスを記述できます。
"サービス参照の追加" 機能により、Web サービスにアクセスするアクティビティを自動的に生成できます。
このセクションの内容
- ワークフロー デザイナーの使用
組み込みのデザイナーを使用して新しいアクティビティおよびワークフロー プロジェクトを作成する方法と、デザイナーが備えているその他のツールを使用して、引数、変数、式、インポート、および階層リンク ナビゲーションを処理する方法について説明します。
- アクティビティ デザイナーの使用
アクティビティとテンプレートのカテゴリ、およびそれらのシステム標準のデザイナーについて説明します。
- ワークフロー デザイナーを使用したワークフローのデバッグ
従来のデバッグ手順に加えて、XAML および式のデバッグを行う方法について説明します。
- ワークフロー デザイナーの UI ヘルプ
Windows ワークフロー デザイナーで表示されるダイアログ ボックスの状況依存のヘルプ トピックについて説明し、デザイナーのシェルの機能、ショートカット キー、およびエラー メッセージに関するガイダンスを示します。
- Developing Workflow Applications Targeting the .NET 3.0 or .NET 3.5 Framework
.NET Framework Version 3.5 または .NET Framework 3.0 を対象とする従来のデザイナーの使用方法に関するガイダンスを示します。
ビルド日:2011-02-23