Spy++ を使用して、次のタスクを実行できます。
システム オブジェクト間の関係のグラフィカル ツリーを表示する。 これらのシステム オブジェクトとしては、プロセス、スレッド、およびウィンドウがあります。
ウィンドウ、スレッド、プロセス、またはメッセージをビューで直接選択する。
ファインダー ツールを使用して、マウス ポインターを配置することでウィンドウを選択する。
複雑なメッセージ ログ選択パラメーターを使用して、メッセージ オプションを設定する。
Spy++ には、作業の迅速化に役立つツール バーとハイパーリンクが用意されています。 また、アクティブなビューを更新するための [最新の情報に更新] コマンド、スパイの実行を容易にするウィンドウ ファインダー ツール、ビュー ウィンドウをカスタマイズするための [フォント] ダイアログ ボックスも用意されています。 さらに、Spy++ ではユーザー設定を保存し、復元することもできます。
各種 Spy++ ウィンドウでは、右クリックして、頻繁に使用するコマンドのショートカット メニューを表示できます。 表示されるコマンドはポインターの位置によって決まります。 たとえば、選択したウィンドウの表示中にウィンドウ ビューのエントリを右クリックして、ショートカット メニューの [強調表示] をクリックすると、選択したウィンドウの境界線が点滅し、ウィンドウを容易に特定できるようになります。
注意
Spy++ に類似したユーティリティは、他に 2 つあります。そのうちの 1 つが PView で、プロセスとスレッドの詳細を表示できます。もう 1 つは、ダイナミック データ エクスチェンジ (DDE: Dynamic Data Exchange) メッセージを監視できる DDESPY.EXE です。
64 ビット オペレーティング システム
Spy++ には 2 種類のバージョンがあります。 Spy++ (spyxx.exe) という名前の 1 つ目のバージョンは、32 ビット プロセスで動作しているウィンドウに送信されたメッセージを表示するように設計されています。 たとえば、Visual Studio は 32 ビット プロセスで動作します。 したがって、Spy++ を使用して、ソリューション エクスプローラーに送信されたメッセージを表示できます。 Visual Studio のほとんどのビルドの既定の構成が 32 ビット プロセスで動作するようになっているため、この 1 つ目のバージョンの Spy++ が、Visual Studio の [ツール] メニューから使用できる Spy++ です。
Spy++ (64 ビット) (spyxx_amd64.exe) という名前の 2 つ目のバージョンは、64 ビット プロセスで動作しているウィンドウに送信されたメッセージを表示するように設計されています。 たとえば、64 ビット オペレーティング システム上では、メモ帳は 64 ビット プロセスで動作します。 したがって、Spy++ (64 ビット) を使用して、メモ帳に送信されたメッセージを表示できます。 通常、Spy++ (64 ビット) は次の場所にあります。
.. \Visual Studio インストール フォルダー\Common7\Tools\spyxx_amd64.exe
いずれのバージョンの Spy++ も、コマンド ラインから直接実行できます。
注意
Spy++ (64 ビット) のファイル名には "amd" が含まれていますが、どの x64 Windows オペレーティング システム上でも動作します。