witadmin rebuildcache コマンドを使用すると、クライアント コンピューターが次にチーム プロジェクト コレクションに接続するときに、各クライアント コンピューター上のキャッシュを強制的にビルドし直すことができます。
Team Foundation でバージョン管理操作またはビルド操作中にワークスペース エラーが発生しないようにするには、クライアント コンピューターのデータ キャッシュを、特定の保守操作の後で更新する必要があります。 データ層サーバーやアプリケーション層サーバーの移動、復元、名前変更、またはフェールオーバーを行った後、管理者は作業項目のトラッキングに使用されるキャッシュを更新する必要があり、ユーザーはクライアント コンピューターのバージョン管理キャッシュを更新する必要があります。
重要
サーバーのパフォーマンスに関する問題を防ぐため、通常の運用時間帯にはこのコマンドを実行しないでください。
witadmin コマンド ライン ユーティリティは、チーム エクスプローラーを実行するクライアント コンピューターの Drive:\Program Files\Microsoft Visual Studio 10.0\Common7\IDE にあります。
必要なアクセス許可
witadmin rebuildcache コマンドを使用するには、管理するプロジェクト コレクションの Team Foundation 管理者セキュリティ グループまたはプロジェクト管理者セキュリティ グループのメンバーである必要があります。 詳細については、「Team Foundation Server のアクセス許可」および「Team Foundation Server の既定のグループ、アクセス許可、およびロール」を参照してください。
注意
管理者のアクセス許可を使ってログオンしている場合でも、Windows Server 2008 を実行中のサーバーでこの機能を実行するには、昇格した特権でコマンド プロンプト ウィンドウを開く必要があります。 昇格した特権でコマンド プロンプト ウィンドウを開くには、[スタート] ボタンをクリックし、[コマンド プロンプト] を右クリックして、[管理者として実行] をクリックします。 詳細については、Microsoft Web サイトを参照してください。
witadmin rebuildcache /collection:CollectionURL [/noprompt]
パラメーター
パラメーター |
説明 |
---|---|
/collection:CollectionURL |
チーム プロジェクト コレクションの URI を指定します。 URI の形式は http://ServerName:Port/VirtualDirectoryName/CollectionName です。 仮想ディレクトリを使用していない場合、URI の形式は次のようになります。 http://ServerName:Port/CollectionName |
/noprompt |
確認のプロンプトを無効にします。 |
/? または help |
コマンド プロンプト ウィンドウにコマンドのヘルプを表示します。 |
解説
witadmin rebuildcache コマンドは、すべてのクライアント上で、指定されたチーム プロジェクト コレクションのキャッシュ データを無効にします。 これにより、各クライアントのキャッシュは、クライアントが次にプロジェクト コレクションに接続するときに更新されます。
例
次のコマンドは、AdventureWorksServer という名前のサーバーで定義されている Collection1 に接続するすべてのクライアントのメタデータ キャッシュを無効にします。 クライアント キャッシュは、次にプロジェクト コレクションに接続したときに更新されます。
witadmin rebuildcache /collection:http://AdventureWorksServer:8080/AWTeam/Collection1