コモン コントロールは、ユーザーの入力などのイベントがコントロールで発生した場合に通知メッセージを親ウィンドウに送信する子ウィンドウです。
アプリケーションは、この通知メッセージに基づいてユーザーが必要とするアクションを判定します。 ほとんどのコモン コントロールは、通知メッセージを WM_NOTIFY メッセージとして送信します。 Windows コントロールは、ほとんどの通知メッセージを WM_COMMAND メッセージとして送信します。 CWnd::OnNotify は WM_NOTIFY メッセージ用のハンドラーです。 CWnd::OnCommand では、OnNotify の実装は、メッセージ マップで処理するために通知メッセージを OnCmdMsg にディスパッチします。 通知を処理するメッセージ マップ エントリは ON_NOTIFY です。 詳細についてを参照してください技術メモ 61:ON_NOTIFY WM_NOTIFY メッセージ。
または、派生クラスは、"メッセージ リフレクション" を使用して独自の通知メッセージを処理できます。詳細についてを参照してくださいテクニカル ノート 62:メッセージ リフレクションの Windows コントロール。
通知メッセージのカーソル位置の取得
場合によって、コモン コントロールが特定の通知メッセージを受信するときのカーソルの現在位置を確認しておくと役立ちます。 たとえば、コモン コントロールが NM_RCLICK 通知メッセージを受信するときにカーソルの現在位置を確認しておくと便利です。
CWnd::GetCurrentMessage を呼び出すと、簡単にカーソルの現在位置を確認できます。 ただし、このメソッドは、メッセージ送信時のカーソルの位置のみを取得します。 メッセージの送信時にカーソルが移動している可能性があるので、CWnd::GetCursorPos を呼び出して現在のカーソル位置を取得します。
注意
CWnd::GetCurrentMessage は、メッセージ ハンドラー内でのみ呼び出すことができます。
次のコードを通知メッセージ ハンドラーの本体 (この例では、NM_RCLICK) に追加します。
CPoint cursorPos;
cursorPos.x = GetCurrentMessage()->pt.x;
cursorPos.y = GetCurrentMessage()->pt.y;
この時点で、マウス カーソルの位置が cursorPos オブジェクトに格納されます。