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CEvent::CEvent

名前付き、または名前なしの CEvent オブジェクトを構築します。

CEvent(
   BOOL bInitiallyOwn = FALSE,
   BOOL bManualReset = FALSE,
   LPCTSTR lpszName = NULL,
   LPSECURITY_ATTRIBUTES lpsaAttribute = NULL 
);

パラメーター

  • bInitiallyOwn
    TRUE の場合、CMultilock オブジェクトまたは CSingleLock オブジェクトのスレッドは有効です。 それ以外の場合、リソースにアクセスしようとするスレッドは待機する必要があります。

  • bManualReset
    TRUE を指定すると、イベント オブジェクトは手動イベントになり、それ以外を指定すると、自動イベントになります。

  • lpszName
    CEvent オブジェクトの名前。 オブジェクトがプロセス間で使われる場合には必ず指定します。 名前が既存のイベントと一致すると、コンストラクターはその名前のイベントを参照する新しい CEvent オブジェクトを構築します。 名前がイベントではない既存の同期オブジェクトと一致すると、構築は失敗します。 NULL を指定すると、名前は空になります。

  • lpsaAttribute
    イベント オブジェクトのセキュリティ属性。 この構造体の詳細については、Windows SDK の「SECURITY_ATTRIBUTES」を参照してください。

解説

CEvent オブジェクトにアクセスするまたはオブジェクトを解放するには、CMultiLock オブジェクトまたは CSingleLock オブジェクトを構築し、そのオブジェクトの Lock および Unlock メンバー関数を呼び出します。

CEvent オブジェクトをシグナル (スレッドが待機しなくてよい) 状態にするには、SetEvent または PulseEvent を呼び出します。 CEvent オブジェクトを非シグナル (スレッドが待機しなくてはならない) 状態にするには、ResetEvent を呼び出します。

セキュリティに関するメモセキュリティに関するメモ

CEvent オブジェクトを作成した後に、GetLastError を使用して、ミューテックスが存在しないことを確認してください。 予期しないミューテックスが存在する場合は、プロセスに問題が発生したり、ミューテックスが悪用されたりする可能性があります。 この場合は、ハンドルを閉じ、オブジェクトの作成時にエラーが発生したときと同様の手順で処理を継続して、セキュリティを強化することをお勧めします。

必要条件

**ヘッダー:**afxmt.h

参照

参照

CEvent クラス

階層図

その他の技術情報

CEvent のメンバー