ローカル データベース キャッシュを追加し、[データ同期の構成] ダイアログ ボックスで構成情報を入力した場合でも、ローカル データベースとリモート データベースを実際に同期するコードをアプリケーションに追加する必要があります。 同期は、SyncAgent の Synchronize メソッドを呼び出すことにより開始します。
この処理で同期されるのは、リモート データベースとローカル データベース (.sdf) の間のデータだけである点を理解することが重要です。 アプリケーション内のデータは、引き続きデータベースから再読み込みする必要があります。 必ず、アプリケーション データ ソースに、ローカル データベースから更新されたデータを再読み込みしてください。 たとえば、TableAdapter.Fill メソッドを呼び出して、データセットのデータ テーブルにローカル データベースから更新されたデータを読み込みます。
[データ同期の構成] ダイアログ ボックスには [コード スニペットの表示] リンクがあり、Synchronize メソッドを呼び出す正しい構文が含まれるコード スニペットを使用できます。 アプリケーション内の同期を実行する必要がある場所に、このコード スニペットを追加します。
注意
お使いのマシンで、Visual Studio ユーザー インターフェイスの一部の要素の名前や場所が、次の手順とは異なる場合があります。 これらの要素は、使用している Visual Studio のエディションや独自の設定によって決まります。 詳細については、「Visual Studio の設定」を参照してください。
手順
ローカル データベースとリモート データベースの間で同期を開始するには
ソリューション エクスプローラーで .sync ファイルをダブルクリックし、[データ同期の構成] ダイアログ ボックスを開きます。
[データ同期の構成] ダイアログ ボックスの [コード スニペットの表示] リンクをクリックします。
[コードをクリップボードにコピー] をクリックし、[閉じる] をクリックします。
前の手順でコピーしたコード スニペットをアプリケーションに貼り付けます。 同期呼び出しを開始する場所に貼り付けます。 次のコードに、Northwind の "顧客" テーブルを同期するように構成されたアプリケーションで同期を開始する方法を示します。
' Call the Synchronize method to synchronize ' data between local and remote databases. Dim syncAgent As NorthwindCacheSyncAgent = New NorthwindCacheSyncAgent() Dim syncStats As Microsoft.Synchronization.Data.SyncStatistics = syncAgent.Synchronize() ' After synchronizing the data, refill the ' table in the dataset. Me.CustomersTableAdapter.Fill(NorthwindDataSet.Customers)
// Call the Synchronize method to synchronize // data between local and remote databases. NorthwindCacheSyncAgent syncAgent = new NorthwindCacheSyncAgent(); Microsoft.Synchronization.Data.SyncStatistics syncStats; syncStats = syncAgent.Synchronize(); // After synchronizing the data, refill the // table in the dataset. this.customersTableAdapter.Fill(this.northwindDataSet.Customers);
同期した後、同期されたローカル データベースのデータを使用して、アプリケーションにデータ ソースを再読み込みするコードを追加します。
参照
処理手順
チュートリアル : 接続の頻度があまり高くないアプリケーションの作成