LINQ to XML 軸の概要

XML ツリーを作成した後、または XML ドキュメントを XML ツリーに読み込んだ後は、クエリを実行して要素や属性を調べたり、その値を取得したりできます。 コレクションの取得には、軸メソッド (軸とも呼ばれます) を使用します。 一部の軸は、IEnumerable<T> コレクションを返す、XElement クラスおよび XDocument クラスのメソッドです。 一部の軸は、Extensions クラスの拡張メソッドです。 拡張メソッドとして実装されている軸は、コレクションに対して機能し、コレクションを返します。

「XElement クラスの概要」で説明しているように、XElement オブジェクトは 1 つの要素ノードを表します。 要素のコンテンツは、複合要素 (構造化コンテンツとも呼ばれる) または単純要素です。 単純要素は、空の場合と値を含む場合があります。 ノードに構造化コンテンツが含まれている場合、さまざまな軸メソッドを使用して子孫要素の列挙を取得できます。 最も一般的に使用される軸メソッドは、Elements および Descendants です。

コレクションを返す軸メソッド以外に、LINQ to XML クエリでよく使用されるメソッドが 2 つあります。 Element メソッドは、1 つの XElement を返します。 Attribute メソッドは、1 つの XAttribute を返します。

LINQ クエリは多くの用途において、ツリーを調べてデータを抽出し、それを変換する方法として最も強力です。 LINQ クエリは、IEnumerable<T> を実装するオブジェクトに対して機能します。LINQ to XML 軸が、Xelement コレクションの IEnumerable<T> と XAttribute コレクションの IEnumerable<T> を返します。 クエリを実行するには、これらのコレクションが必要です。

要素と属性のコレクションを取得する軸メソッドに加えて、ツリーを詳細に反復処理するための軸メソッドもあります。 たとえば、要素と属性を処理する代わりに、ツリーのノードを操作できます。 ノードは、要素や属性よりも細かい粒度レベルです。 ノードの操作時には、XML コメント、テキスト ノード、処理命令などを調べることができます。 この機能は、たとえば、文書を XML として保存できるワード プロセッサを作成する場合に重要です。 ただし、大多数の XML プログラマが主に扱うのは、要素、属性、およびその値です。

要素のコレクションを取得するメソッド

XElement で呼び出して要素のコレクションを返す XElement クラス (またはその基本クラス) のメソッドを、次にまとめて示します。

1 つの要素を取得するメソッド

次のメソッドは、XElement オブジェクトから 1 つの子を取得します。

属性のコレクションを取得するメソッド

次のメソッドは、XElement オブジェクトから属性を取得します。

1 つの属性を取得するメソッド

次のメソッドは、XElement オブジェクトから 1 つの属性を取得します。

参照

概念

LINQ to XML 軸