これらの動作により、ユーザーが Microsoft Office Outlook アイテムに応答することを可能にするボタンが表示されます。 たとえば、メール アイテムに応答する場合、ユーザーは [返信]、[全員へ返信]、または [転送] のアクション ボタンをクリックします。 これらの各アクションには、新しいメール アイテムを作成し、元のアイテムの情報を使用してアイテムのフィールドを設定します。
すべての種類の Outlook アイテムを開くカスタム動作を作成できます。 たとえば、新しい予定アイテムやタスク アイテムを開くカスタム動作を追加できます。 カスタム動作のプロパティを設定するか、カスタム コードを使用して、新しいアイテムのフィールドを設定します。 カスタム動作は、Outlook インスペクター ウィンドウに開かれるアイテムの [カスタム動作] ドロップダウンに表示されます。
対象: このトピックの情報は、Outlook 2007 と Outlook 2010 のアプリケーション レベルのプロジェクトに適用されます。詳細については、「Office アプリケーションおよびプロジェクト タイプ別の使用可能な機能」を参照してください。
フォーム領域へのカスタム動作の追加
フォーム領域にカスタム動作を追加するには、[カスタム動作] ダイアログ ボックスを使用します。 詳細については、「方法 : カスタム動作を Outlook フォーム領域に追加する」を参照してください。
[カスタム動作] ダイアログ ボックスでターゲット フォームを指定します。 ターゲット フォームは、ユーザーがカスタム動作を実行したときに表示されるフォームです。
[カスタム動作] ダイアログ ボックスでは、元のアイテムの情報をターゲット フォームにどのように表示するかについても指定できます。
[カスタム動作] ダイアログ ボックスで利用できるプロパティについて次の表で説明します。
プロパティ |
説明 |
---|---|
AddressLike |
ターゲット フォームをアドレス指定する方法を指定します。 |
Body |
元のアイテムの本文をターゲット フォームに追加する方法を指定します。 |
Enabled |
カスタム動作が有効かどうかを示します。 このプロパティが false に設定されている場合、カスタム動作は無効になっています。 |
メソッド |
カスタム動作が実行されるときに利用可能な応答の種類を指定します。 カスタム動作では、フォームの送信やフォームを開く操作を実行できます。また、ユーザーに対して、これらの操作を行うかどうかを確認するメッセージを表示することも可能です。 |
Name |
コード内のカスタム動作を参照するときに使用できる内部名を指定します。 |
ShowOnRibbon |
元のアイテムのリボンのカスタム動作を表示するかどうかを指定します。 |
SubjectPrefix |
ターゲット フォームの件名の先頭に挿入するテキストを指定します。 |
TargetForm |
ターゲット フォームのメッセージ クラス名を指定します。 たとえば、タスク フォームを開くには「IPM.Task」と入力します。 |
タイトル |
カスタム動作ボタンのラベルを指定します。 |
実行時におけるカスタム動作のカスタマイズ
コードを使用してカスタム動作に動作を追加することもできます。 たとえば、電子メール受信者の名前を受け取るコードを追加し、それらの名前を出席者として新しい予定アイテムに追加します。 この操作を行うには、Action オブジェクトの CustomAction イベントを処理します。
参照
処理手順
方法 : カスタム動作を Outlook フォーム領域に追加する