次の方法で共有


プロファイリング データ ファイルを使ったシンボル情報の保存

Visual Studio 統合開発環境 (IDE: Integrated Development Environment) を使用してファイルを分析している場合、VSP ファイルを別のコンピューターに移動するには、シンボルをレポート ファイルに保存またはシリアル化するように実行プロジェクトの設定を行う必要があります。 この結果、レポート ファイルのサイズが大きくなります。 シンボルのシリアル化は次の 2 つの理由で必要になります。

  • ターゲット アセンブリが一時的なストレージから失われる前に、コード シンボルをパフォーマンス レポートに埋め込むため。

  • パフォーマンス レポートをプロファイルされたコンピューターから移植し、異なるシンボルを保持する別のコンピューターで分析するためにそのレポートを開いたときに同じ情報が出力されるようにシンボルを保存するため。

シンボルは、次の方法で Visual Studio IDE またはコマンド ラインからシリアル化できます。

  • Visual Studio IDE でシンボルをシリアル化するには、メニュー バーの [ツール] をポイントし、[オプション] をクリックします。 [オプション] ウィンドウで、[パフォーマンス ツール] を選択し、[シンボル情報を自動的にシリアル化] チェック ボックスをオンにします。

  • PACKSYMBOLS は、これに相当するレポート ファイル保存時のコマンド ライン オプションです。 シンボルをシリアル化するには、「vsperfreport /summary:all /packsymbols filename.vsp」と入力します。

シンボルに関する問題のトラブルシューティング

独自のコードでシンボルを確認できない場合は、次のような一般的な解決方法がいくつかあります。

  • コマンド ラインで vsperfreport /debugsympath を実行して、プロファイラーのコンポーネントがシンボル情報を読み込む場所と、使用されているシンボル ファイルがプロジェクトで使用しているファイルと一致するかどうかに関する情報の一覧を表示します。

  • /PACKSYMBOLS フラグを指定して vsperfreport を実行していること、または Visual Studio IDE のパフォーマンス エクスプローラーの全般的なオプションでシンボル情報をシリアル化するオプションが選択されていることを確認します。

  • 型のデータを収集した場合、vsperfreport コマンド ラインに /SUMMARY:TYPE を追加します。

Windows またはその他の Microsoft プログラムからシンボルを確認できない場合は、次のように解決します。

  • Windows シンボル キャッシュのパスを設定したことを確認します。 シンボル キャッシュのパスを設定するには、次のいずれかを実行します。

    • Visual Studio IDE の [デバッグ] の [シンボル] オプションに正しいパスを設定します。

    • VSPerfReport コマンド ラインに -symbolpath オプションを追加して、シンボルを含めます。

  • ASP.NET でシンボルを確認できない場合は、ASP サーバーにシンボル サーバーが正しくセットアップされていることを確認します。

シンボルの再パック

シンボルをレポートに再度パックする場合は、VsPerfReport コマンド ライン ツールを使用してこの操作を実行できます。 次のコマンド ラインを使用します。

VsPerfReport -clearpackedsymbols filename.vsp

VsPerfReport -packsymbols -summary:all filename.vsp

参照

処理手順

方法 : Windows シンボル情報を参照する

参照

VSPerfReport

その他の技術情報

プロファイル ツールのデータの保存とエクスポート