Visual C++ 2010 に含まれる C コンパイラを使用して、基本的な C プログラムから Windows API アプリケーションまで、あらゆるものを作成できます。
このチュートリアルでは、テキスト エディターを使用して基本的な C プログラムを作成し、それをコマンド ラインでコンパイルする方法について説明します。
このチュートリアルで示すサンプル プログラムを入力する代わりに、独自の C プログラムを使用してもかまいません。 また、ヘルプ トピックに含まれる任意の C コード サンプル プログラムを使用することもできます。
既定では、Visual C++ コンパイラは .c で終わるファイルをすべて C ソース コードとして扱い、.cpp で終わるファイルをすべて C++ ソース コードとして扱います。 ファイル名拡張子に関係なくコンパイラがすべてのファイルを C として扱うように強制するには、/Tc コンパイラ オプションを使用します。
必須コンポーネント
C++ 言語の基本を理解している必要があります。 C++ の学習を始めたばかりのユーザーには、MSDN Web サイトで入手できる『C++ Beginner's Guide』(Herb Schildt 著) をお勧めします。
C ソース ファイルを作成してコマンド ラインでコンパイルするには
[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム]、[Microsoft Visual Studio 2010]、[Visual Studio Tools] の順にポイントして、[Visual Studio 2010 コマンド プロンプト] をクリックします。
以下の手順に従って作成するアプリケーションを正常に実行するには、コンピューターの Windows のバージョンおよびシステム セキュリティ構成によっては、[Visual Studio 2008 コマンド プロンプト] を右クリックし、[管理者として実行] をクリックする操作が必要になる場合があります。
注意
Visual Studio 2010 コマンド プロンプトによって C コンパイラと必要なライブラリへの正しいパスが自動的に設定されます。 通常のコマンド プロンプト ウィンドウではなく、このコマンド プロンプトを使用します。 詳細については、「コマンド ライン ビルドのパスと環境変数の設定」を参照してください。
コマンド プロンプトで「notepad simple.c」と入力し、Enter キーを押します。
ファイルを作成するかどうかを確認するメッセージが表示されたら、[はい] をクリックします。
メモ帳で、次の行を入力します。
#include <stdio.h> int main() { printf("This is a native C program.\n"); return 0; }
[ファイル] メニューの [上書き保存] をクリックして、C ソース ファイルを作成します。
メモ帳を閉じます。
コマンド プロンプトで「cl simple.c」と入力し、Enter キーを押します。
cl.exe コンパイラによって、実行可能プログラム Simple.exe が生成されます。
実行可能プログラムの名前は、コンパイラによって表示される出力情報の行に示されます。
Microsoft (R) 32-bit C/C++ Optimizing Compiler Version 16.00 for 80x86 Copyright (C) Microsoft Corporation. All rights reserved. simple.c Microsoft (R) Incremental Linker Version 10.00 Copyright (C) Microsoft Corporation. All rights reserved. /out:simple.exe simple.obj
\simple\ ディレクトリのすべてのファイルの一覧を表示するには、「dir simple.*」と入力して Enter キーを押します。
.obj ファイルは中間形式のファイルであり、無視してかまいません。
Simple.exe を実行するには、「simple」と入力し、Enter キーを押します。
プログラムは、次のテキストを表示して終了します。
This is a native C program.
コマンド プロンプト ウィンドウを閉じるには、「exit」と入力し、Enter キーを押します。
次の手順
前へ: チュートリアル: Visual Studio で CLR をターゲットにした C++ プログラムのコンパイル (C++) | 次へ: Windows アプリケーションの作成 (C++)