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チュートリアル: 既存のバージョン管理されたデータベースへの変更の配置

このチュートリアルでは、データベース プロジェクトから既存のデータベース サーバーに変更を配置します。 このタスクでは、データベースを更新するためのビルド設定と配置設定を構成し、データベース プロジェクトをビルドし、変更を配置します。

必須コンポーネント

このチュートリアルは、「チュートリアル: 既存のデータベース スキーマのバージョン管理」および「チュートリアル : データベース オブジェクトの変更」が既に実行済みであることを前提としています。 この 2 つのチュートリアルをまだ実行していない場合は、ターゲット データベースに配置する保留中の変更があるデータベース プロジェクトの準備ができていません。

MyAdvWorks ソリューションを開くには

  1. [ファイル] メニューの [開く] をポイントし、[プロジェクト/ソリューション] をクリックします。

    [プロジェクトを開く] ダイアログ ボックスが表示されます。

  2. MyAdvWorks フォルダーに移動し、[MyAdvWorks.sln] をダブルクリックします。

    MyAdvWorks ソリューションが開き、ソリューション エクスプローラーに表示されます。 次に、ビルド構成の設定を指定します。

ビルド設定と配置設定を構成するには

  1. ソリューション エクスプローラーで、[MyAdvWorks] (ソリューションではなくプロジェクト) をクリックします。

  2. [プロジェクト] メニューの [MyAdvWorks のプロパティ] をクリックします。

    プロジェクトのプロパティ ウィンドウが表示されます。

  3. [配置] タブをクリックします。

    注意

    複数の構成がある場合は、[構成] ボックスの一覧で、変更する構成をクリックします。

  4. [配置動作] ボックスの一覧の [配置スクリプト (.sql) を作成してデータベースに配置します] をクリックします。

  5. [ターゲット接続] の横の [編集] をクリックします。

  6. チュートリアル: 既存のデータベース スキーマのバージョン管理」でスキーマをインポートした AdventureWorks2008 サンプル データベースの接続情報を指定します。

  7. [ターゲット接続] の横の [配置構成ファイル] をクリックします。

  8. [データ損失が発生する場合に増分配置をブロック] チェック ボックスがオンになっていない場合は、このチェック ボックスをオンにします。

  9. その他のオプションについては既定値を使用します。 [ファイル] メニューの [すべてを保存] をクリックします。

    プロジェクト設定への変更は、データベース プロジェクト ファイル (MyAdvWorks.dbproj) と Properties\Database.sqldeployment ファイルに保存されます。 変更を保存すると、ファイルはバージョン管理からチェックアウトされます。

    次に、データベース プロジェクトの更新スクリプトをビルドします。

データベース プロジェクトをビルドするには

  1. ソリューション エクスプローラーで、[MyAdvWorks] (ソリューションではなくプロジェクト) をクリックします。

    [標準] ツール バーの [ソリューション構成] ボックスで、[デバッグ] がオンになっていることを確認します。

  2. [ビルド] メニューの [ビルド MyAdvWorks] をクリックします。

    データベース プロジェクトがビルドされます。 ビルドが完了すると、[出力] ウィンドウに "ビルド正常終了" と表示されます。 "My Documents\Visual Studio 2008\Projects\MyAdvWorks\MyAdvWorks\Debug\sql" にコンパイルされたデータベース スキーマが作成されます。 ファイル名は MyAdvWorks.dbschema から構成されます。 このファイルは、データベース プロジェクト スキーマの XML 表現です。

    最後の手順では、ターゲット データベースに変更を配置します。

ビルド スクリプトを配置するには

  1. ソリューション エクスプローラーで、[MyAdvWorks] (ソリューションではなくプロジェクト) をクリックします。

  2. [ビルド] メニューの [MyAdvWorks の配置] をクリックします。

    データベース プロジェクトが配置されます。 配置が完了すると、[出力] ウィンドウに "配置に成功しました。" と表示されます。

    前のチュートリアルで行った変更が、データベース サーバーに配置されました。 チームのメンバーは、データベース サーバーへの変更を引き続き行って、サーバーへの配置の準備ができた時点で変更を配置できます。

次の手順

変更が配置されたかどうかを確認する必要がある場合、Transact-SQL エディターまたは Visual Studio のサーバー エクスプローラーを使用して、更新したデータベースを参照できます。 詳細については、Microsoft Web サイトの「Transact-SQL エディターを使用したデータベース スクリプトおよびオブジェクトの編集」と「サーバー エクスプローラー/データベース エクスプローラー」を参照してください。 Visual Studio Premium および Visual Studio Ultimate のスキーマ比較機能を使って、データベース プロジェクトと配置済みのデータベースを比較することもできます。

参照

処理手順

チュートリアル : バージョン管理されたデータベースの新規作成と配置

チュートリアル: 既存のデータベース スキーマのバージョン管理

チュートリアル : データベース オブジェクトの変更

概念

データベース スキーマの比較と同期

データベースのチーム開発の開始

データベース コードの記述と変更

データベースのビルドおよび分離開発環境への配置