クリップボードのオーナーが CF_OWNERDISPLAY フォーマットのクリップボードにデータを置き、クリップボード ビューアーのクライアント領域を再描画する必要があるとき、クリップボード ビューアーがクリップボードのオーナーの OnPaintClipboard メンバー関数を呼び出します。
afx_msg void OnPaintClipboard(
CWnd* pClipAppWnd,
HGLOBAL hPaintStruct
);
パラメーター
pClipAppWnd
クリップボード アプリケーションのウィンドウへのポインターを指定します。 このポインターは一時的である場合があるので、後で使用するために保持しておくことはできません。hPaintStruct
クライアント領域のどの部分を描画するかを定義した PAINTSTRUCT データ構造体を識別します。
解説
再描画する領域がクライアント領域全体なのか、またはその一部なのかを調べるために、クリップボードのオーナーは PAINTSTRUCT データ構造体の rcpaint メンバーで指定された描画領域の大きさと、最後に呼び出した OnSizeClipboard メンバー関数で返された大きさとを比較する必要があります。
OnPaintClipboard メンバー関数では、GlobalLock Windows 関数を使用して PAINTSTRUCT データ構造体を保持するメモリをロックし、関数を終了する前に GlobalUnlock Windows 関数を使用してメモリのロックを解除する必要があります。
注意
このメンバー関数は、アプリケーションが Windows メッセージを処理できるようにするためにフレームワークによって呼び出されます。 この関数に渡されるパラメーターの値は、フレームワークがメッセージ受信時に受け取ったパラメーターの値に基づいています。 この関数の基本クラスの実装を呼び出した場合は、関数に渡したパラメーターではなく、メッセージと共に渡されたパラメーター自体が使用されます。
必要条件
**ヘッダー:**afxwin.h
参照
参照
CWnd::OnPaintClipboard